久々にTARAさんを見てきました。レアな私にとっては(そうでもないかな?)、
コアな面々にもめげないだけの魅力あるアーティストです。しかし、その他の一般
客数がかなり減っているようでした。やはり現実問題として、一般客にはついてこ
させないだけのものが彼らにはあったのかもしれません。
1993/11/07 2:00PM ミノヤホール
第一部 TARAKO&MAKKY 関西パート3
出演:TARAKO 司会:小林正樹 ゲスト:早川オサム
開場20分ほど前にミノヤホールに着いたのですが、20人ほどの人が入り口付近で
たむろしていました。中にはモデルガンで遊んでいる人たちや競馬新聞を広げてい
る人もいて、やはりついていけないと思いつつ、少し離れたところで開場を待って
いました。
時間通りに開場し前から2列目に座ったのですが、前の人がやけに頭のデカイ人
で(私が言うのだからかなりのもの(^_^;))失敗したかなと思いつつも、今更動く
訳にもいかないといった状況で開演を待ちました。最終的に客数は40人程
度だったようです。
開演とともに、舞台後ろから鞄を持ったMAKKYこと小林常務が現れ、ステージの
一番左の席に座りました。その前にはしっかりと「小林専用」と張り紙のされた灰
皿が置いてあり、「ここは禁煙だからみんなは吸っちゃダメだからね」と一言。小
林常務は「煙草がないと死んでしまう」とまで言われているだけのことはあります。
再び小林常務、「本日のメインゲスト…」とTARAさんをゲストにしてしまい、皆
から突っ込みが入っていました。ここでTARAさん登場。続いて、「バラエティーギ
タリスト」としてサムさんの登場です。
「初めてTARAKOのライブを見る人います?」という小林常務の質問で手を上げた
人が「かわいそうに」と言われていました。「『昼はマニアック、夜は一般向け』
だから、悪いことは言いません。退場した方がいいかもしれません。チケット代は
払い戻ししませんので」ということで始まりました。
「今日は菊花賞なので早く終わらせて」という話しからMAKKYの競馬の話しが始ま
りました。TARAさん御一行(ファン含む)は夏に新潟に競馬ツアーに行っているだ
けに、なんか妙な雰囲気になってきました。
TARAさんが仕事で競輪のゲストに行ったときに、何人かの解説者があーだこーだ
言って予想していて、最後に司会者がTARAさんに訊いたら「私、3と6の数が好き
だから3−6」と答えたそうです。それが見事に当たってしまい、解説者もタジタ
ジだったということで…と、こういう話しはありがちですが、その次のレースでも
同じように言って「3−6」がきてしまい、3度目には司会者も、解説者を差し置
いてTARAさんに予想してもらったそうです。相変わらず「3−6」と言ったそうで
すが今度はこなかったらしく、チャッカリ買っていたスタッフの中にはかなり損し
た人もいるそうです。
そのあと小林常務の「競馬必勝講座」なるものが始まり、おもむろに鞄から競馬
新聞を取り出しました。すると会場内でもゴソゴソと不穏な動きが…競馬をやって
いる人は、かなり多かったようです。「最近のレースで3着以下の馬はカットしま
す」とかいった小林常務の予想が始まったのですが、うんうんうなずく人、「カッ
トされてしまった」と呟く人、やはり妙な雰囲気です。あらかじめ「競馬をやらな
い人は寝ててください」と言っていたはのですが、ステージでぼんやりしているTARA
さんも結構変でした。小林常務は、「競馬で大穴を当てたらTARAさんのCDを3枚
くらい買う」と言っていました。「3枚?たったそれだけ?」と言われてましたけ
ど。 …ここまでで既に20分経過。一曲も唄っていない(^_^;;;)
「そろそろ唄わないと」と、会話に基づいた曲が選ばれます。
1. 競馬が好きな男(「大阪で生まれた女」の替歌) 唄:MAKKY
引き続きTARAさんが無理矢理唄わせた、
2. 惨敗(「乾杯」の替歌) 唄:MAKKY
どちらも競馬関連の歌で、線路沿いに歩いて帰った思い出の歌などでした。
次回のライブではメーカーの人(レコード会社)が見に来るそうなので、あまり
変なことは出来ない。替歌は次の次の回にやります、とのことです。
学生時代はお金がなく、ギャンブルはもちろん車の免許をとるお金すらなくて、
彼女を電車で送った帰りに線路沿いを歩いて帰った、という小林常務の少々強引な
ネタ振りで恋愛論へ。
小林常務は「浮気など無い。全部本気。」という人ですので、男は浮気者だとか
いった討論が続きます。ここで一曲。昔、増田けい子さんの唄った、
3. すずめ
やっとTARAさんの唄となりました。
その後も、不倫だ、愛人だ、妾だ、という話しになりました。妾は「目をかけて
いるから」という話しから、目をかけていればみんな妾ということじゃないか?と
なり、TARAさんやサムさんは小林常務の妾、3人はお客さんの妾、とかいった話し
になりました。「妾の男性版は?」というTARAさんの質問からツバメの話題に移り、
「年をとったツバメはどうなるの?」「冬を越せないんじゃない」「『越冬つばめ』
ってあるけどね。カラオケでよく唄うんですよ。」とTARAさん。そんな話しをして
いたら、いきなり『越冬つばめ』のイントロが流れ出して、PA席から歌詞カード
が届けられました。しかし、ミノヤホールにはいろんな物があるなぁと思いつつ…
4. 越冬つばめ(1コーラスのみ)
名古屋では、小林常務、TARAさん、サムさんのそれぞれの前に日本酒、ワイン、
ビールが置いてあったとか。相当呑んだらしく、大阪へ向かう高速で何度も休憩し
ながら来たそうです。来る途中、族上がり(?)の斉藤直輝さんの運転をやけに煽る車
があって、よく見たらその車の後ろにTARAさんのライブのチラシが…ファンに煽ら
れながらの道中だったそうです。
11/24から「なるほどザ・ワールド」の取材でインド・パキスタンに行く、という
話しから小林常務の女性関係の話題へ。現在7人の女性と付き合っていて(1週間の
ローテーションを組んでいるそうな)、日本人が4人、フィリピン人2人、中国人
1人だそうで、小林常務は自分のことを「ジョンソン」と言っているそうな。
どういういきさつだったか忘れましたけど
5. リンゴ追分
を唄ったTARAさんに、「俺と一緒の時は持ち歌唄わないね。持ち歌が汚れると思っ
てんじゃないの?」と小林常務。確かに1曲もオリジナルを唄っていない。
ここでフラッシュの点滅する光の中、斉藤直輝さん登場。
6. 人間なんて 唄:全員
実に延々20分ほど唄っていました。
どうもおかしなな盛り上がりかたでした。歌の中でTARAさんは「結婚なんて」斉藤
さんは「渋滞なんて」と唄ってました。途中小林常務が外に出て、戻ってきたとき
にラジオの音が流れ、競馬中継を聞こうとしていたようです。終わり方が難しいと
言いつつ、みんなでフェードアウトするように音を小さくしていました。それに合
わせて客の方も手拍子を小さくしていくという、変わった状況でした。
ここで本編終了。
続いてアンコールです。20分唄った後だけに、サムさんは「オニ!」と言ってい
ました。
7. 冬の稲妻
これも延々と続く感じでしたが、うまくまとめて終わりました。
結局1曲も持ち歌を唄いませんでした。やはり第一部はかなりマニアックな物に
なりました。こうして思い出しながら書いていても、その時は面白いのですが、文
章にすると大したこと無くて、雰囲気があまり伝わらないかもしれませんが。
第二部 7:00PM開演
「ある意味でいろんな物を失った第一部でした」というコメントの後、
1. ???
ズンとくる歌を唄いたい。それを聴いて元気を出すというような歌で、とどめをさ
すような歌でないとうなもの、ということです。
2. 見えない贈り物
ここでサムさん登場。公衆電話でのネタを少し。「恋人に電話していて、甘い声
を出しているのは許せない」とか、「3人くらいの女子高生が入っていることがあ
る」というなかで、この女子高生らは誰かに告白をしているに違いないと思い、耳
をダンボの様にして聞いていたそうな。
TARAさんが中学生のバレンタインの時、告白し損ねたという話し。その時も友達
2人と一緒のところで電話したそうです。
同じ様なことの逆の状況をサムさんも経験していたそうで、かかってきた告白の
電話をスピーカーにしてみんなで聞いたんだそうです。
一途な女の子の歌、
3. あなたが大好き
高校生の男のファンから「あなたが大好き」を聴いて、好きな娘に告白する勇気
が出た、という手紙をもらったが、2、3日して見事に当たって砕けたそうだ。暫
くしてまた手紙がきて、別に好きな娘ができたらしく、一途だといっていたのにど
こが一途なんだ、という話の後
4. 悪魔になるの
自己嫌悪になることってあるよね、ということで
5. ラストチャンス
二股をかけることについて。
6. ふられたての夜
30年後にもライブが出来るようだといいね。その頃になったら文字どおり命がけ
ライブになるだろうな。今度のアルバム『天国より高いとこいこうよ』から
7. あなたの腕の中で笑う
8. たったひとつの願い
9. 海を抱く風
クリスマスの話し。知り合いの声優さんは「自分は魔法使いだ」と子どもに教え
こんでいた。あるクリスマスの時、サンタクロースを信じているその子が、その正
体を知った時、「お母さんは魔法使いだからサンタクロースもやっているんだ」と
思われたそうで、TARAさんも自分の子どもが出来たら、いつまでもサンタクロース
の存在を信じているような子どもに育てたい、とのこと。
10. ひとりイブ
12/24はコタンでライブ。サムさんはノーギャラで出演。子どもの頃のクリスマス
会のプレゼント交換の話し。
11. SMILE
来年1/9にTake Off 7で久々のバンドライブの予定。
12. 彼女の場合
終了。続いてアンコール。
ときめきがあるといつまでも若くいられる。宜保愛子さんに占ってもらったら、
今年であった人と来年結婚するといわれたが、今年も残りわずか。どうなることや
ら…という話から、
13. HEART ACHE
名古屋でトチった曲。悔しいのでもう一度。
14. やさしさのかけら
自分の好きな人の顔を思い浮かべて聴いてください。
15. 愛しすぎてごめんね
以上でおしまい。
今度のアルバム『天国より高いとこいこうよ』は12/21発売です。
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かみと,1993