奥井亜紀さんのファーストライブを見てきましたので、報告したいと思います。
日時:1994/06/23 18:30
場所:代官山ヒルサイドプラザ

 ヒルサイドプラザは初めてだったのですが、イベントスペースという感じで、ス テージもそれほど高くない(30cmくらい)でした。ステージには白い布がひかれて いてその上に椅子が一つ、奥にはグランドピアノがありました。
 客席は150強ほど用意されていて、始まる頃にはほとんど埋まっていました。私 は4列目センター付近で見ていました。招待券の人も結構いたようです。
 18:45頃スタート。バックの構成はギター、ピアノ、パーカッション、ベースで した。

 1. もう何にもいらない
 2. 初めの一歩(?)
 MC 「ファーストコンサートです。私にとっても忘れられない一日になると思いま
  す」
 3. 幸せのつくりかた
 4. 夏予報
 MC 「『夏予報』は高校の頃作った曲で想像上の歌です。次は大学の時作った曲で、
  恋をして『チャーミーグリーンのCMに出てくるようなおじいちゃんとおばあ
  ちゃんになれたらいいね』と思っていた気持ちを唄った曲です」
 5. あなたに会いに行こう
 MC 「やがてそんな恋も終わり、あんなに好きだった彼の仕草も嫌いになって、
  『さよなら』って書いた手紙を渡しました。次はそのときの歌です」
 6. I LOVE YOU
#ピアノの方がアコーディオンを演奏されます
 MC 「友人の結婚式の二次会で唄うつもりだったのですが、仕事が長引いて唄えな
  かった曲を唄います。今日はその二人も来てくれていると思いますが、その二
  人に贈るつもりで。2人があまりにも幸せそうなのでむかついたのですが…」
 7. ラスト(?)
#この曲からピアノ弾き語り。バンドのメンバーが引っ込みます
 MC 「東京へ来て仕事をするようになってから、スタッフや友人がどんどん増えて
  いくんですよね。膨大に増えるという感じで。次の曲は、走る意味の『駆ける』
  とかけ算の『掛ける』をかけた曲です。このMC、曲を作ったときから考えて
  いたんです」
 8. 愛はかける
 MC 「CDでは弾き語りできなかった曲です。腕が未熟で」
 9. 0.99
#アコーディオンが参加
 MC (バンドメンバーが登場し)「準備の間にメンバー紹介をします。つちやきよ
  し(ギター)、なかはらのぶお(ベース、マンドリン)、みさわいずみ(パー
  カッション)、この皆さんのサポートで問題の曲をやりたいと思います」
  (会場から「忘れられているよ」の声がかかる)「あ、忘れてました、ピアノ
  とアレンジも担当してもらっています、つるぎまさき(ピアノ、アコーディオ
  ン)」
10. 銀のスプーンで
#ここまで奥井さんはピアノを弾いていました
 MC 「私が初めて作った曲『銀のスプーンで』を聴いてもらいました。16くらいの
  時だったと思います。でも、今の方が唄うことは好きです。それは演劇の影響
  もあると思います。インディアンの女の子のドラマ(?)で、女の子のおばあさ
  んが亡くなったときに唄っていた曲がありまして、4小節だけの曲なんですが。
  (ここでその曲を唄います)。この曲を聴いたときに、たった4小節で、しか
  も歌詞もないような歌なのに、こんなに哀しみを表現できるなんてと思い、歌
  の素晴らしさを知って感動しました。次の曲はそんな民族音楽っぽい曲です」
11. フィーヨルディ(?)
12. 泣くもんか
 MC 「『泣くもんか』名曲でしょう…。4年くらい前の夏に『甲子園オブドリーム
  ス』というオムニバスアルバムで1曲唄ったのですが、私は野球のことを全然
  知らないと言うか、嫌いなほどで…」
13. アフター
14. I'm Free
 MC 「最後の曲になってしまいました。練習だと長いのに本番は早いですね。私の
  音楽を聴くと何かを思い出すような曲になるといいな、と思います」
15. Lost Melodies
#再びピアノ弾き語り
---- ここで20:05
 MC 「みんな幸せでいて下さい、という思いを込めて」
E1. TAKE OFF
#バンドメンバーも再登場
 MC 「梅雨が明日から本格化するという話ですが、雨を吹き飛ばすような曲です」
E2. Close to the sky
#ピアノ弾き語り
 MC 「これで終わるはずだったんですが、もう1曲だけ唄わせて下さい。こんなに
  たくさんの人の前で唄えて嬉しいです。枯れない花になりたいと思います」
E3. 散るまで
#涙声になりながらの熱唱です

 終了は20:25でした。プロモーションビデオなどで歌を聴いていた時点では、あ まり好きなタイプの声ではなかったこともあり、ほとんど期待せずに見に行ったの ですが、ファルセットと地声の区別がつかない辺りの声が魅力だと思いました。 とりあえず「はずれ」ではなかった…。
 「うとうとと寝過ごしてしまった夏の昼下がり」のような曲が、不思議な感覚に させてくれます。構成がシンプルだったことも、そんな気持ちにさせた要因かもし れません。
 蛇足ながら、パーカッションのみさわさんはなかなか聴かせるものがありました。 コーラスもバッチリで、かなりの実力の持ち主だと思います。
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copyright かみと,1994