そんなに急ぐつもりはなかったのですが、朝早く起きてしまって8:35のこだまで
豊橋へと向かいました。ハウジングプラザ豊橋南は昨年に引き続き2回目というこ
とで行き方はしっかり覚えており、ホリデイインのバスに便乗して途中から15分ほ
ど歩くという駅から遠い会場にも関わらず、昼前には既に会場入りしていました。
立て看板にはmoonの告知の他に、田村英里子さんの名前や丸山みゆきさんの名前が
あり、ちょっと複雑な心境でした。流石にまだ早いらしく、会場ではスタッフがマ
イクのチェックをしたり、出店の準備をしたりしていました。まだステージ前の椅
子すら用意されていませんでした。
初めの頃はとても天気がよく、直射日光を浴びているとヤバイと思いつつも、モ
デルハウスの中に入る訳にもいかず、微かな日陰があるベンチを見つけてそこで待
機していました。しばらくすると怪しいおじさんが近寄ってきて、話しかけてきま
した。田村英里子さんを見に蒲郡から来たとか、昭和8年生まれだとか、モデルハ
ウスを出しているある企業で家を建てたとか、10月にナイアガラの滝を見に行くと
か、同じ話を何度も聞かされていました。私も暇だったのでお相手をしていたので
すが、今日のイベントは新聞の折込広告で知ったという話を聞いて、豊橋南のイベ
ントにはかなりの田村英里子さん目当てが来るのではないかと危惧していまいした。
私もただ話を聞いているだけでは辛いので、「ぜひmoonのステージを見て行った方
がいいですよ」とさりげなく勧めておきました。おじさんは「これを見て帰らん手
は無いなぁ」と、結構乗り気だったのでちょっと安心しました。雲行きが怪しくなっ
て来て、遠くでは雷もなっていたのですが、何とか持ち直して晴れ間がのぞくよう
になっていました。
イベントが始まる1時間くらい前から、カメ小らしき人達が席取りを初めていた
ので、おじさんと一緒に席を確保に行きました。私はビデオカメラのこともあり、
右側の方で後ろにあまり影響の無い辺りを選びましたが、おじさんはしっかり最前列
中央に座ってました。
太陽の下にいると溶けてしまいそうだったので、ジュースを飲むふりをしてスタッ
フの様子を伺ったところ、「後はmoonの入りだけチェックしておいて!」とか言っ
ているのが聞こえたので、まだお二人は到着していないことがわかりました。15時
からの鼓笛隊の演奏が始まり、周りが賑やかになってきてもmoonの二人は現れませ
ん。声をかけられたスタッフのいる方を見ていればそのうち現れるだろうと思い、
しばらくキョロキョロしていると、15:20頃に杉村さんを先頭に3人が到着されま
した。杉村さんは私に気付いたようでしたが、moonの二人はぜんぜん気付いていな
いようでした。例のおじさんは「あれがmoonか?」という感じで私の方を見て指さ
していましたので、大きくうなずく私でした。そのまま3人は控え室に入られたの
ですが、すぐに杉村さんが出てきてスタッフと挨拶をされていました。一通り終わっ
た頃を見計らって挨拶に行き、取りあえずリハーサルがあるのかを確認しました。
16時からは田村英里子さんのステージ、16:30からmoonのステージがあるので、い
つやるのだろうと思っていると、「今忙しいから」と言われてしまい、他のことな
ど何も話すことが出来ませんでした。リハーサルがあるということを聞き、あわて
て機材の準備にかかります。すぐにmoonの二人が出てきてリハーサルとなりました。
五味Chanはいつもの(?)赤と黄色の横縞のタンクトップにジーンズのショートパ
ンツ、LaLaさんは青い帽子に白いタンクトップ、その上に目の荒い上着、下は黒っ
ぽいパンツでした。十字架のネックレスを下げています。「もう愛をはなさない」
を1コーラス唄ったところで、特に問題もなくあっという間にリハーサルが終了し
ました。例のおじさんは「スタイルいいねぇ」と言っていました。
田村英里子さんのステージについては省略。私の印象は「やる気がなさそうに見
える」というものでした。唄もかなり雑で「私は女優よ!」と言いたげな表情も、
あまり感心できません。
moonのステージが始まる前に、司会のお姉さんが例の如く「募金をお願いします」
などと言っている間にステージ横に現れます。椅子に座って出番を待っているとき、
雨が降らないという話題になり、司会のお姉さんの「雨よ降れ〜」という声に反応
した五味Chanが可愛かったです。LaLaさんは着替えていて、白と黒の縞模様のTシャ
ツ(背中が大きく空いていて下の方で縛ってある)に黒のショートパンツでした。
色や形は違う二人の服装ですが、ちゃんとペアになっているんですね。
いよいよmoonのステージが始まります。写真を撮る側から言わせてもらえば、ス
テージが狭いことで二人が近付いて立っているので嬉しかったですね。
1. ライバル
このステージではLaLaさんの声(主旋律)がよく聴こえてきて、かなりバランスが
よくなったと思いました。
2. モーション
のびのびと唄っている感じでした。二人の動きや唄い方などバッチリ決まっていま
した。かなりよい出来だったと思います。
MC 司会「だいぶ太陽もおさまってきて…moonというだけあってそろそろツキを呼
ぼうかなといった感じで…」五味Chan「おしおきよ!って」…呆れるLaLaさん…。
私は「うまいっ、司会のお姉さんに座布団1枚!」と言いたかったところですが、
五味Chanの大ボケにかすんでしまい、座布団カバーのみになってしまいました(^_^;)。
#なんのこっちゃ(^_^;)
「セーラームーンさんもいらっしゃるんですか?」という五味Chanのだめ押しのボ
ケに後ろからツッコミを入れるLaLaさんは冷静でしたね(^_^;)。その後は持ち直し
て個人活動についての話しなど。やはりカブトムシの話しが出ました。私も会場に
着いて気になっていたのは「カブトムシの販売が無い」ということでした。加えて
ヤドカリの話しまで出ます。LaLaさんの紹介の時「不思議と声が合う」と言ったの
に対し、すかさず五味Chanは「性格は合わないんですけどね」(^_^;)。
#困った二人だ
司会のお姉さんも先ほどの田村英里子さんの時とはがらっと変わって、五味Chan
のボケに素早いツッコミを入れる軽快なトークになっていました。
3. ブルームーンライト
LaLaさんの声がとてもよく出ています。五味Chanは低音の方でわずかに不安定にな
るところもありましたが、分からない程度でしょう。それにしてもこのステージは
ボーカルがよく聴こえてきます。
4. 待ちわびてるマンデー
お互いに歌詞を間違えては見合わせて笑っていましたね。“ビデオデッキ壊れたみ
たい”の部分での振り付けで、シンバルに合わせて手を動かすのは、いつのまにか
LaLaさんから五味Chanになっていました。
MC 「いろいろなジャンルの曲があるんですね」という話しからアルバムの話しに
なります。「『moon stone』って神秘的な感じがしますね」という反応をした司会
の方もなかなかのものです。やはり「今後の予定」はしっかり聞きたかったです。
5. もう愛をはなさない
ニコニコ唄っていてとてもいい雰囲気でした。まさに完璧。
この後、司会のお姉さんはしみじみ「まあ、足の長いこと」とおっしゃっていま
したね(^_^;)。
moonのステージが終わると、先ほどのおじさんがいたく感動したらしく、私のと
ころに来て握手をして帰られました(^_^;)。私に「頑張れよ!」と声をかけられて
もちょっと困るのですが…。
おじさんの気持ちがよく分かる、とても心地よいステージでした。ステージ衣装(?)
も夏っぽくて爽やかな感じでしたし、1回1回ステージをこなすごとに成長の様子
が伺えます。前の田村英里子さんのステージとは対象的な、健康的で明るいイメー
ジが残ったと思います。
相変わらず中京テレビのガードがきつく、ほとんど話しは出来ない状況だったの
が残念ですね。とはいえ、田村英里子さんのとばっちりを受けて撮影禁止にならな
くてよかった。
私は名古屋に1泊し、翌日に備えるのでした。
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かみと,1994