服部祐民子さんの無料招待ライブの一つであるマイカルシアター本牧でのイベン トライブに行ってきました。マイカルシアター本牧は初めてだったのですが、予想 した以上に時間がかかり、会場に着いたのは始まる10分前でした。その頃までに30 人ほどの人が席についていました。19時のスタート直前になってまとまって10人ほ ど人が入ってきたのですが、もしかするとスタッフだったのかもしれません。テー ブルが20ほどあり、それぞれに4つの椅子が用意してありましたが、4つとも埋まっ ているところはほとんど無く、小人数(一人)で来ている人が多かったです。今日 はテレビカメラが3台入っていて、ライブの模様を収録するようでした。
 今回のライブの流れは次の通りです。バックの構成はPf&KBの鶴来正基さん、Gの 中野督夫さんでした。

 1. 三日月と星
 MC 今晩は、服部祐民子です。今日は来てくれてどうもありがとうございました。
  「三日月と星」は私が中学3年の時に書いた詩に曲を付けたものですが、プラ
  トニックというか、いつまでも忘れちゃいけないなという人を好きになった時
  に、好きだけど好きと言えない、会いたいけれど会いたいと言えない、中学生
  くらいの幼い恋といったものをいつまでも無くさないでいたいと思います。
  TVカメラがいくつか入っていてド緊張しているんですが、そんなことはあま
  り関係なく、皆さんと私のために唄いたいと思います。最後までゆっくり楽し
  んでいって下さい。
 2. 夏の日
 3. 近況
 MC さよならをするっていうことはどんな時も辛い事だと思うんですけれども、私
  が自分自身を愛せなかった頃の私とさよならした後っていうのは、いろんな知
  らなかった自分とか気付かないでいた周りの事とかそういう物に逆に出会えて、
  最初は辛いかなと思っていたのですが、良かったなと思う事が沢山出来ました。
 4. 愛してくれなかった人達へ
 5. 僕のうた
 MC 3人しかいませんけれどメンバー紹介をします。今日は生ピですね、鶴来正基
  さんです。ギター、中野督夫さんです。ちょっとギターと最後に鈴と唄を担当
  する服部祐民子です。中野さんとは19くらいの時からなんですが、鶴来さんは
  今日が初めてです。(ここで歳の話題、鶴来さんは32、中野さんは40だそうで
  す)
  (中野さんによる服部さんの話)初めて会った時(オーディション)はジャケッ
  トを着ていて男っぽかった。でも髪はおかっぱだった。レコーディングの時は
  ものすごく細かいところまで気付く耳をしていて「『僕』の『く』の感じが違
  う」というように細かいよね。(服部さん)でも部屋は汚いです(笑)。金銭
  感覚は細かいです(笑)。1円足りないだけで家計簿つけていてイライラしちゃ
  う。O型なんですけどね。
  次の曲もアルバムに入っていない曲ですが。チャゲアスの歌にもあったと思う
  のですが、好きな人と会うときは結構雨が多かったんですけど、こんな日も雨
  が降っていました。
 6. Rain
#前回曲名がわからなかった曲です。
 MC 今日はTVKの収録も兼ねてということでやらせてもらっています。(ここで次
  のライブの告知)。
  最後の曲になりましたが、「マリア」は昔、聖母マリアの像が血の涙を流して
  いる写真を小学校6年生くらいの時に見て、何だかわからないんですけれど、
  全然自分は悪くないのにすごい罪悪感みたいなものを感じて、それがずっとこ
  びりついていて、それがきっかけとなってこの曲を書きました。
 7. マリア

 アンコールがかかって服部さんが出てきますが、挨拶をしてすぐに終了しました。
 南青山マンダラの時と同じブラウスにジーンズという衣装で、まるで男のような 歩き方で登場した服部さんでしたが、今日はあまり調子が良くないようでした。少 し鼻声だったような気がします。それに高音の方が辛そうでした。初めは抑え気味 に唄っていたみたいですが、ライブが進むにつれて迫力ある唄が出るようになって いました。全体で50分ほどのライブでした。
 今回良かったと思うのは「近況」「Rain」「三日月と星」の辺りでした。「近況」 は低音のハリのある声が良く出ていました。「Rain」はサビのメロディーが泣かせ ます。転調後、高音が不安定だったのが残念。「三日月と星」を聴くと、ある人の 顔をふっと思い浮かべてしまいます。

 服部祐民子さんの唄を聴いて思った事を少し書いてみたいと思います。
 服部さんの魅力は何と言っても強烈な詩の内容です。別に激しい内容ということ ではないのですが、心にグサグサ突き刺さります。
 「心が洗われる」という表現がありますが、そういうレベルではありません。ヘ ラヘラ笑ってチャラチャラしている心のゼイ肉をヤスリでそぎ落とすかのように、 いや、ナイフで削るように感じてしまいます。当然ながら聴いていると痛みを伴い ます。普通の人ならば、これまで自分の築いてきた心を守るためにうまくかわすの でしょうけれども。
 「最後に残った心の核の部分を見つめ直すと何があるのか。ちっぽけな自分であ り、あるいは実際には何も無いかもしれない」そんな事を考えてしまいます。
 ライブの中で時折見せる彼女の笑顔は「そんなの大した事ないよ」と励ましてい るようでもあり、「まだ自分自身の事をわかっていないんじゃない?」と少し侮辱 的に問いかけているようでもあります。
 こういう事を考えるというのは、どこかしら現実を斜に構えて見ているからなの かもしれませんし、直視しているからこそなのかもしれません。いずれにしても、 自分のことを見つめ直させてくれるきっかけを作ってくれる歌ばかりです。
 何を書いているのかわからなくなってきたのでこの辺でやめます。
 行く人は皆無と思われますが、服部祐民子さんの今後の主なライブ&イベントス ケジュールです。
・ライブ
 11/28(月)大阪バナナホール
 12/ 7(水)東京南青山マンダラ
・イベント
 12/ 4(日)広島ウッディーストリート 問 SME広島営業所   082-240-8138
 12/12(月)名古屋ZIP-fm       問 ZIP-fm編成部   052-973-0313
 12/13(火)東京新宿ビプランシアター 問 SME東京第1営業所 03-5210-3775
 12/16(金)福岡GAYA(天神イムズ8F) 問 SME福岡      092-712-6571
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copyright かみと,1994