予定通り一番後ろの一番左の席を確保して、ぼんやりmoonの出演を待ちました。
 moonの登場は16:45頃でした。その20分くらい前には既にNHK入りしていたようで す。杉村さんは後ろのミキシングルームにいらっしゃって、初めて見る男の方が二 人と一緒にスタジオに入ってきました。この方が新しいマネージャーなのでしょう か。二人の衣装ですが、あまりよく覚えていません。五味Chanは茶色の帽子、黒い シャツ(?)の上に黄色と黒のチェックのジャケット(?)デニム地のショートパンツ、 LaLaさんは長髪のカツラ(^_^;)に黒っぽいシャツの上に黒と白のチェックのワンピー ス(?)でした。五味Chanは秋っぽい装い、LaLaさんはメルヘンチックという印象で した。前の席の人達が「可愛い!」って言ってました。左から久宝さん、LaLaさん、 五味Chanの並びでした。
 では例によってDJの久宝留理子さんとのトークを書いてみたいと思います。

BGM:「情熱〜アストラビスタ〜」
久宝留理子(以下R):FMリクエストアワー、今日2組目のゲストにmoonの
  五味美保さんとLaLaさんをお迎えしています。どうも初めまして。
moon:初めまして
五味美保(以下M):こんにちは
LaLa(以下L):すごい人!
M:ヤッホー
R:すごいんですよ
L:すごいですね
M:嬉しい
R:なんかね、私の公開の日はどうもね、なんかこう元気がいいと。先ほどの
  スピッツさんも言ってましたけれども、うん、なんか言っていましたがね。
L:すごい会場がフレンドリーですよね。
R:ま、フレンドリー(笑)フレンドリーといえばフレンドリーなんですけれども
  あんまフレンドリーになりすぎてもねぇ。
L:ああ。
R:ま、いいんですけれども。えー、ということで、あのぉmoonというのがいわゆ
  るユニットの
M:はい
R:名前でよろしいんでしょうか
moon:そうです
R:でも、あのう、二人はそれぞれにね、あのう、知らない方も沢山いると思うん
  ですけども、ポップシンガーとしても一人ずつ、シンガーとして
M:はい
R:活躍されているということで
moon:はい
R:でシングルをね、一枚一枚、それぞれのやつを聴かせていただいたんですけれ
  ども
L:ええ
R:全然違うジャンルですよね
M:全然違いますよ。LaLaはどっちかって言うとね、ソウルフルな感じがあって
R:そうですね、うん
M:私はもうポップス、もろポップスっていう
R:そうですよね。なんか、そんな二人がどうして出会って
M:うん
R:どういう、なんかねえ、感じで
L:ええ
R:moonをやろうっていう風になったのかなあって思うんですけれども
L:ああ、じゃ美保ちゃんから
M:えー?私?
L:そう
M:えーとですねぇ(笑)
R:なんか喫茶店にいるような感じになってきましたけど
M:きっかけはですね、あの、私のレコーディングスタッフ、LaLaがレコーディン
  グスタッフでもあって、まあ、コーラスに参加してもらってて、そして何て言
  うのかな。初めてだったんですよ、こんなに声の合う人と出会うのが。
R:えー
M:で、なんか面白いね、やってみたいねっていうのがあって。ま、それは常に心
  の中にあったんですけど、そういうことがあってLaLaがデビューして、ソロで
  お互いにやってて、で、あの、自分のこう、音楽の世界ってあるじゃないです
  か。そこを飛び越えた形で二人でmoonを作ってやってみないか、っていうこと
  で、ドカーンと弾けてしまいました。
R:なるほど。なんか気合い入ってますね(笑)
M:気合い入ってます
R:「moon」っていうのは、どっち、二人で考えたんですか?
M:ほっほっほっほ
L:そうですね、五味美保ちゃんが
M:五味美保ちゃんでございます(笑)。はい。単純なんですけど、仕事の帰り、
  リッチにタクシーなんか乗ってて、で、ふっと空を見上げたら月が出てて、
  あ、moonにしよう、みたいな。でも、まああのう、月っていうのはね、満月に
  なったり半月になったり、色々な形に変わるって。女性って男性と比べて案外
  気持ちの左右される人、人っていうか、女性って
R:うん、そうですね
M:じゃないかなぁと思って、こりゃぁいいと。
R:三日月の時もあれば、満月の気分の時もあるし
moon:うん
M:わがままな時もあれば、みたいな
R:そうですね。あ、それでmoonっていう…。なるほど。それにLaLaさんは、うん
  いいよっていう風に、おねえさまとしては
L:私何でもオッケーオッケーっ(手を叩きながら)
R:3つ年上のおねえさまとしては
L:そうです。結構、でもね、moonっていうのは、あっ、スッて入ってきたんです
  よ、胸ん中に。これいいぞって思って。
R:なるほどね。でもあのう、二人ともなんかすごい背丈が同じぐらいじゃないで
  すか?そうでもないですか?
moon:あっ
M:あのう、なに?(笑)
R:いきなり話は変わりますけれども、なんかねえ
L:そうですね、私の方がね、すごく小さいんですよ。
R:あ、そうなんですか
L:で美保に合わせるために(笑)、いつもちょっと高めのを履いているんですよ。
R:なんかねぇ、妙にね、釣合がいいなと思ったんです。こう、パッと入ってきた
  瞬間に。モデルさんが二人入ってきたかなぁみたいな感じで。
M:いやぁ、うまいねえ。
L:ひえー
M:うれちぃ(笑)
R:そうですか(笑)あ、あのう、そういう…なるほどね。なんかいつもおねえさ
  まが美保さんに合わせているという感じですね、どうも話を聞いているとね。
BGM:「モーション」
M:ああ。
L:なるほどね。よく仲悪いんですか?って訊かれるんですけど(笑)、仲いいん
  ですよ。
R:仲よさそうな感じはしますけれども。で、あのう、今日はニューアルバムの、
  その自分達のユニットの名前でもあるmoonっていう言葉の入った
L:はい
R:『moon stone』でいいのでしょうか、を持ってきていただいたんですけども、
  やっぱり月が好きだっていう事と、なんかmoon stoneにはすごく思い入れが、
  あったりするんですか?
M:ええ。moon stoneの意味が「幸運を呼ぶ」とかね。あと、お互い男性と女性が
  持っていると愛が引き合うとかあるんですよ。で、あの、そういう人にはmoon
  を、moonのアルバムをお守り代わりに持ってくれ、って。
R:それではここで『moon stone』から1曲ご紹介して下さい。
L:はい、「もう愛をはなさない」

「もう愛をはなさない」

BGM:「ブルームーンライト」
R:『moon stone』あるばむからですね、moonで「もう愛をはなさない」を聴いて
  いただきました。
L:はい
R:えー、お茶が出てくるのが遅くて失礼しました。
L:ふふっ(笑)
M:いただきまーす(笑)
R:ひょっとしたらスピッツにお茶出なかったかもしれないよね。ひょっとして、
  そういう気がするんですけれども。あの、どうぞ。
moon:はい
R:飲みながらゆっくりと(笑)
M:おいしいっす
R:えーと、moonのお二人にお葉書が届いているので、ちょっと読みたいと思いま
  すけれども。どっちから読もうかな、こっちから読もうかな。えーと、東京都
  にお住まいの神戸信裕さんから。「moonの二人への質問。お二人が一緒に仕事
  をされるようになって2年以上になりますが、お互いに気付いた癖を教えて下
  さい」
M:くっせ〜、あ、その「くせ」じゃないですね(笑)
L:かーっ(いびき)
M:あ、すいません。癖ですか?笑うな!(笑)えーと
L:あ、はい!あのう、私LaLaが美保に気が付いたことは、やっぱりこう、何て言
  うんでしょう…テンションが高くなると、ついつまんないことを言っちゃう。
M:あー(笑)何で?
L:あ、これ、癖ですから。愛すべきキャラクターだなと思いますね。
R:なるほどね
M:じゃ私もLaLaの癖を。癖っていうのかわかんないんですけど、あのう、あのね、
  エピソードがあって、ある日すっげー喉が渇いて自動販売機にお金を入れたん
  ですよ。したらLaLaが「おごり」とか言って、バーンとか言って勝手に押して、
  自分のジュースにしちゃったっていう
R:はあ。それ癖っていうんですかね。ずうずうしいっていう…
M:ずうずうしいかもしれない(笑)
L:「ずうずうしい」ですね(笑)。あ、そうだ。私ずうずうしいんだ(笑)
M:お弁当とか食べてても…
R:首絞めてますよ、二人とも喧嘩しないように(笑)。でもそういう、それもな
  んかこうキャラクターとしてはギャグにしてしまうっていうところは、LaLaさ
  んのキャラクターかもしれないですね
moon:ああ
R:そういう感じはなんかしますね。そのアイラインの、ブルー系のアイラインが
  物語っていますよ。
M:あの今日はあの、バービー人形じゃなくて、ば、バーディー人形。
L:バーディー人形
M:ナイスバディ人形って言っているんですけど。
R:ほいじゃもう一枚。えーとこれはペンネームSugarさんから。京都府にお
  住まいのSugarさんから。「久宝さん、そしてmoonのお二人さん、こんに
  ちは」
moon:こんにちは
R:「moonのアルバム『moon stone』はもうすっかり私の愛聴盤になっていますが、
  大半の曲は二人のユニゾンで、それがまたうまく調和していて、美保さんでも
  LaLaさんでもないmoonの声として聴こえてくるので、お二人のソロアルバムと
  はまた違った気分で聴けて嬉しく思っています。二人でやっていく上でいろい
  ろあるとは思いますが、特に苦労した点や気を配った事あるいは新たな発見な
  どあったら教えて下さい」ということなんですけれども。
L:ああ、うれしいね
M:うれしい。そう、moonのね、すごくこだわっているところっていうのは、二人
  の声が合わさってそれがmoonという一人の女性の声っていう風に考えているん
  ですよ。で、だから二人レコーディングの時は1本のマイクに向かって唄うん
  ですけど、なんかこんなに私って声、パワーあったかなとか、そういう発見が
  すごくいっぱいありましたね。
R:ああ、なるほどね
L:すべてコーラスをね、かぶせていく段階で全て二人でかぶせていくんです。で
  普通はこうパート分けしたりする…
R:そうですね
L:それを全て声を混ぜたんで、苦労といったら、例えば呼吸をするブレスのタイ
  ミングとかを、やはり互いでアイコンタクトでやらないといけないんで。で、
  長い時間、5時間、6時間ずっと一緒ですからね。ま、それは一つの楽しみで
  もあって苦労かなとも思いますね。
R:そうですね。でもそんな苦労の中で生まれたアルバムをこういった形で本当に
  愛聴盤になっているっていうのはすごくうれしいことですよね。
L:ね、すごいうれしい、ね
R:ぜひこのお葉書をお持ち帰りください。ここにキープしておきますから。
moon:ありがとうございます
R:それでちょっと面白い話を聞いたんですけれども、ペットの話をちょっとここ
  でね聞きたいな、と思ったんですけれども。どちらでしたっけ、なんか変わっ
  てるペットを…変わっているっていうか、えっどうやって飼うのっていうか、
  どこで知り合ってどうやってって思ったんですけど
L:ですよねぇ。美保です。
M:私ですぅ。
R:何でしたっけ
M:あのう、ヤドカリなんですけど
R:えっ、ヤドカリを
M:ヤドカリっていっても、あのね、これぐらいって言ってもわからない、ラジオ
  聞いているとわからないと思うんだけど
L:親指のね、先ぐらいの大きさなんですよ
M:オカヤドカリっていって水の中に住むヤドカリじゃなくて
R:ええ
M:それはあのう、宮古島に行った時に10匹ぐらい拾ってきて、それから飼い始め
  たんですよ
R:へぇ
M:何食べると思います?
R:何食べるんだろう?わかんないですね、何ですか?
M:あのね、りんごと煮干を食べるんですよ
R:すごい組み合わせですね(笑)
M:なんかカルシウムと糖分みたいな
R:へぇー、そうなんですか
M:で、帰ってくると「お帰り」って言ってくれるし
R:へぇー、え?言うんですか
M:言いません(笑)
R:そうですよね(笑)多分今かなりあのう調子がいいから、今ギャグが出たと思
  うんですけど(笑)
BGM:「カフェ」
M:ごめんなさい
R:いえいえ、なるほどね。LaLaさんの方は
L:私はあのう、結構普通で猫と犬、ですね
R:かわいい
L:かわいいですね
R:飼っていらっしゃるんですか
L:あ、飼っています。で、ついつい拾っちゃうのが癖で、いつも自分の家に自分
  の猫以外の猫がいるんですけど。私ね、結構動物と喋るのが好きなんですよ。
  久宝さんお好きですか?
R:私も実家では犬を飼ってますから
L:あ、じゃ喋りますよね。犬ってね
R:喋りますよ
L:ほら!
M:何て(笑)
L:あそっか。あ、もうすごいいい人ですよね、久宝さんねぇ。
R:いやいや、ありがとうございます。いい人じゃないと思ってたんですね!(笑)
L:いや、そうじゃなくて、なんか一層好きになっちゃったなって(笑)
R:そうですか(笑)そうですね
L:そう、喋るんです
R:いい人なんですよ(笑)違いますね
L:なんかすごい同じ匂いがするなって。で、どういう事喋ります?
R:行かないでくれって言いますよ、やっぱり
L:やっぱり言いますよね
R:あの、出かける時とか。着替え出すと、そのよそ行きの格好、私よそ行くのも
  近所スーパー行くのもほとんどおんなじ格好なんですけど、なんかこう、出て
  行くなっていうのがわかると、あのうあれですね、なんかこう行かないでって
L:行かないで、ワンワワワン(笑)
R:私も…メスなんですけどね、私も一緒に行きたいなぁみたいな、目で訴える、
  目で喋ってますよね。
M:じゃヤドカリも言ってたのかなぁ
L:あれは言ってないと思うよ(笑)うん
M:言ってないかなぁ
R:なんか二人がもめそうなので、じゃですね、今後の予定をちょっとお伺いした
  いんですけれども、それぞれのあのう、予定になってしまうんでしょうか、やっ
  ぱり。
L:そうですね。あのう、moonと個人の活動っていうのは振り子のように、フレキ
  シブルにやっていきたいなと思っているんですね。で、丁度今レコーディング
  が終わったところなんで、私LaLaの方のレコーディングが終わりまして、まそ
  のレコーディング中は今度は美保は完全にサポートしてくれまして、あと曲も
  提供してくれて、今はそれを大事に懐に持っているような感じです。
R:わかりました。はい、じゃまたそれぞれの活動と、そしてmoonの活動で今度は
  ぜひライブでね、moonの歌声を聴きたいなと思っている人沢山いると思います
  んで、ぜひライブも実現させていただきたいとも思います。今日はどうもあり
  がとうございました。
moon:どうもありがとうございました
R:それではお別れの前にアルバム『moon stone』からまた1曲ご紹介して下さい。
M:はい、私達のすごくお気に入りの曲です。「ライバル」聴いて下さい。
R:今日はどうもありがとうございました
moon:ありがとうございました

「ライバル」

 曲を含め約15分といったところでしょうか。流石に二人でラジオ番組を持ってい るだけあって、どっちがゲストだかわからなくなるような雰囲気がありました。 五味Chanのボケもなかなかでしたし(^_^;)、LaLaさんのハチャメチャなところも出 ていたと思うし、しっかり笑いまでとってしまうし…。
 「バービー人形」は大丈夫なのかなぁ。「ヤドカリを拾ってきた」ではADの口が 「まずい」って動いてましたが(^_^;)。

 久々のmoonだったのですが、今年はこれで最後かもしれませんね。入場された時 にmoonの二人には見つかっていると思うのですが、番組中は前の席の方の人達に愛 敬を振りまいたりしていました。一応私の場所は五味Chanの座った向きの正面方向 でしたが、私の所からはLaLaさんはほとんど見えませんでした。退場時にもLaLaさ んがちらっとこちらを見ただけで、五味Chanはまるで避けているかのように出て行 かれました。どうも最近つれないなぁと感じているところです。先日の「Punky Buddy Hip」でも「私は冷たい女」とおっしゃってましたし(^_^;)。
SAIL Music Laboratoryへ戻る

copyright かみと,1994