TARAKOさんが客演されたお芝居を見てきました。4話のオムニバスで2話目に TARAKOさんが出演されています。ステージ横には合計34台のテレビモニターがあっ てお芝居の進行に合わせていろいろな映像が映し出されています。舞台奥は迫り
(せり、昇降式の舞台転換機構)になっていて効果的に使われていました。客席 の両側が花道(本来花道というのは左側で本花道、右側は仮花道というらしい) になっていました。
 お芝居の説明をチラシから引用します。
#当然ながらチラシでは内容が全然わかりませんので補足します(^_^;)。

STORY 1:IN TO!
 コンピュータープログラマーの男がある日、自分の理想の街と理想の女性をバー チャルリアリティー(仮想現実)ゲームとして創りあげる。そこは、すべての夢が 叶う場所であった。しかし、そのゲームが男の会社のコンピューターに融合してしまう。そしてある朝彼が出勤すると、オフィスでは奇妙な出来事が…。
 彼だけが見えない新しい女子社員がいる。それはまるで「裸の王様」のようで、 周りのみんなが彼をからかっているかのようだった。ついにその女性が見える日が 訪れた。彼女は彼女の住む世界に彼を引き込もうとする。既に周りの仲間達はみな そちらの世界に移っていた。どちらが現実でどちらが虚構なのかわからなくなって きたが、彼は移行することを拒否する。

STORY 2:I LIVE…
 デパートガールの彼女は30歳・独身。特に男性にもてない訳ではなかったが、独 り暮らしを続けている。繰り返しの毎日の中で、ある日彼女は雑誌の通信販売で、 不思議な商品を発見する。そしてそれを買った日から。彼女の日常生活は一変する。 平凡な彼女の暮らしを変えたその商品は…。
 通信販売で自分のコピーを買った彼女。彼女の希望する自分像を叶えるためには 3人必要だった。中には男性の自分もいた。しかしそれぞれが偏った性格のため、 いつも問題が発生する。「こんなのは自分ではない。返品したい」と思いつつも少 しずつ3人を理解しようとし始めた彼女だった。やがて3人が不良品で1年しか生 きられないことを知ってしまう。彼女自身をベースにしたまま、3人は自分を探す ためにそれぞれの道を歩き始めることを決意する。

STORY 3:YES KNOW
 物語はAM8:30から始まる。1組の兄・妹が街角に立って何かを待っている。妹は 大きなトランク、兄はコートの上からショルダーバッグを肩にかけソワソワしてい る。2人はここ数年連絡を取りあっていなかった。絆を気にする兄・ひょうひょう としている妹。2人は何をここで待ち続けているのか?やがて…。
 区役所の前。妹は離婚を決意していた。兄は妹を心配して区役所まで来たのだが、 兄の心配をよそに妹は平然としている。不器用な兄とあまりにもあっさりしている 妹。やがて時間が過ぎ、妹は一人で生きていく第一歩として区役所の中へと入って いく。

STORY 4:愛デアリ続ケルタメニ
 舞台は、ある病院。そこで1人の医師が患者の病状をその妻に説明している。し かし医師は、この患者の不思議な病状についてうまく説明できない。何故なら彼は…。
 交通事故で生死をさまよっていた彼はついに息を引き取った。それは神と悪魔の つまらない賭け事の結果だった。ところが彼は死んでいるにも関わらず動きだした。 彼が悪魔に頼んだことだったのだ。数日間を妻と楽しく過ごす彼。しかし、その日々 も退院の日までと言う約束だった。同じように病気の少女が悪魔に命を売る代わり に「恋をしてみたい」とお願いする。
 彼の退院の日が訪れ悪魔が彼を呼びに来る。その時少女が自分が身代わりになり たいと申し出る。彼は複雑な心境の中にも喜びを感じていた。まだ一緒にいられる と知った二人を見て、少女はこれが恋だと感じて死を受け入れようとする。しかし 悪魔は「約束は破ることも破られることもある。これは(少女の希望する少女自身 の)恋ではない」と言い、契約を破棄する。彼も少女も死なずにすんだのである。

 こうしてストーリーを書いても良くわからないかもしれませんね(^_^;)。
 出演者の声の大きさに比べて音響が大きすぎたのが残念でしたが、ストーリーは とても面白い物でした。TARAKOさんはデパートガール役だったのですが、なかなか 似合っていました。客演ということで出番は2話目のみでしたが、ラストの方では ホロッとさせるところもあり、TARAKOさんに合ったストーリーだったと思います。 4話目が一番面白かったですね。優しさとか情熱を感じるストーリーでした。
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copyright かみと,1994