今日はHALUKAさんの自主制作映画上映とライブを見てきました。直接音楽から
離れてしまいますが、映画の方も簡単に紹介してみます。
上映された作品は「なかのあなた いまのあなた」('85)、「かわるかもしれない」
('86)、「ゆめのをわり」('87)、「ながれるみどりのち−流緑血−」('88)、
「やはらかな午后の昼寝」('89)、「咲う水」('91)、「父が、燃えた。」('95新作)
でした。いかにも自主制作映画っぽい難解な世界でした。印象深かったものとして
は「なかのあなた いまのあなた」で、自分の心の‘なか’にいる‘あなた’と、
‘いま’自分の目の前にいる‘あなた’は別の人、という話でした。‘なか’を
表現するために、部屋の中にある冷蔵庫や食器やトイレ、さらには自分自身をスク
リーンにして‘あなた’の映像(記憶)を映し出す、ということをしていました。
‘なかのあなた’に対して‘いまのあなた’は大きな存在ではないためか、あっさ
りと表現されていました。他には、森の映像にオーバーラップして全裸の男性が
躍っている「ながれる…」、生前の父親の人生を振り返り、映像の中の父親に炎を
重ねて燃やしてしまう「父が、燃えた。」などでした。いかにもアングラという感
じでした。物語というよりは音楽のような要素の強い内容の作品が多かったです。
音楽も例によって、映画のような怖い雰囲気のあるものでした。
映画の土居晴夏さんを知っている人と、音楽のHALUKAさんを知っている人と、ど
ちらも知っている人と、それぞれ別の感じ方だったと思います。
長々と書いてしまいましたが、HALUKAさんはあまりお薦めできませんので、気に
かけてくださらなくても結構です。
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かみと,1995