北海道へ行くのは中学の修学旅行以来でした。車窓から見える明け方の室蘭や苫
小牧は、当時見た風景と変わりませんでした(もっともその頃はバスで移動したの
で、完全に同じところではないのですが)。札幌に到着し、改札を抜ける五味Chan
と杉村さんを後ろの方でこっそりと見送ってから、おもむろに札幌市内に繰り出し
ました(^_^;)。日曜日のすがすがしい朝。7時前だというのに大通り公園には、散
歩でもしているのかたくさんの人がいました。そういう土地柄なのでしょうか?
朝早過ぎたためどこも行くところがありません。仕方なく(^_^;)会場のある小樽
築港(おたるちっこう)駅へと向かいました。あらかじめ石原裕次郎記念館横と聞
いていたことで、小樽まで行かずに済みました。
小樽築港駅は有人ではあるものの、とても小さな駅でした。石原裕次郎記念館を
目当てに来る人であっても電車は利用しないのではないか?と思われる場所で、ま
さに駅の反対側にありました。さすがに北海道、広いです(^_^;)。駅から見えると
ころなのに、その間には強引に横断できるようなレベルではない野原が広がってい
ます。右回りと左回りの2通りの行き方があるのですが、とりあえず近そうな左回
りを選んだにも関わらず、反対側に回り込むまでに20分以上歩きました(^_^;)。
8時過ぎにやっと到着した会場にはポカリスエットの旗がゆらめいていました。
既に多くのスタッフが集まっており、舞台のセッティング中で「'95 ポカリスエッ
トチャレンジワールド」というヨット関連のイベントのようでした。既に数名の小
川範子さんのファンも来ていました。9時頃になってステージ前にベンチが並べら
れたので、2列目の一番右端に座りました。朝から強烈な光を放つ太陽がステージ
方向にあったので、本番の12時頃には逆光になることがないように配慮したつもり
です。
ステージ後ろにはポカリスエットのロゴの入ったヨットの帆のような飾り付けが
されており、その向こう側に小樽港、そして多くのヨットが停泊しています。少し
風があったものの日射しが強く、ビーチパラソルの下にいる人も多かったですが、
イベントの始まる10時頃になると次第に人が集まってきました。前の方のベンチは
小川範子さんのファンが占領していて「撮禁だろうか?」とか「NIFTY(FORUMのこ
とらしい)は○×だ」とか、いかにも怪しい会話をしていました。ハンドルを名のっ
て挨拶している人もいたので、遠くから来た人もいるようですが、基本的には札幌
周辺の人達のようでした。誰のファンというわけでもなさそうなのですが(強いて
言えばイベントファン?)、暑さでやられてしまったのではないか(^_^;)と思わせ
る人もいて(多分年中そうなのだろうけど)結構危ない感じもありました。
このイベントの司会は桂竹丸さんという方で、アシスタントが藤井せいこさんと
いう、早坂好恵さん系の濃い顔立ちのよく喋る人でした。ポカリスエットのイベン
トということで、ポカリスエットが飲み放題になっていました。暑かったのでかな
り人気が高かったようです。席を離れられなかったので、取りに行けなかったので
すが、キャンペーンガールの人達が配って歩いていたので、ありがたかったです。
10時になり、オープニングとして小樽潮太鼓の演奏がありました。いかにも港町
らしい威勢の良いリズムで、シンコペーションの使い方が面白かったです。
10:30からはゲーム大会が始まりました。お客さんを数名ステージに上げて、セ
イルを上げる機械で速さを競ったり、自転車こぎレースなどをしていました。勝っ
た人にはTシャツとテレカ、負けてもテレカだけはもらえたので、参加希望者はた
くさんいました。
11時前にポカリスエットのCMソングを唄っているLetit goのメンバーが会場入り
しました。客席の後ろの方から右側のテントに入っていったので、五味Chanらも近
くを通るかもしれないと探していましたが、全然見つけられませんでした。
11:20になって五味Chan、小川範子さん、山崎亜弥子さんがステージ裏を移動し
ているのが見えました。思った以上にスタッフのガードがきつく、杉村さんのとこ
ろへ行くことすら出来ませんでした。
ゲーム大会も終わった11:30頃になってリハーサルが始まりました。まずはスペ
シャルライブとなっているLetit goの3人が出てきて1曲「200倍の夢」を唄いま
す。1コーラスのみでした。続いて山崎亜弥子さん「笑顔でいこう」。ありがちな
女性ロックシンガーっぽい唄い方で悪くないと思います。同じような人はたくさん
いるので、ちょっと特長が薄いかもしれません。何やら同じ事務所の人のことばか
り訊かれていました。11:45頃になって五味Chanが登場しました。五味Chanは青と
白のストライプの上着にジーンズでした。
桂竹丸(以下T):さ、次はですね、もうSTVラジオでもお馴染みなんでございます。
私もね、よーくこの方の司会やらさせていただきました。だって、日曜日が
「サンデージャンボスペシャル」と言っていた時代でございますね。松山千春
を生み、田中義剛を生み、蓑谷まさひこを生んだ番組でございました。スタン
バイオッケーでございますか?えー、ごひ(笑)もう一度、五味美保さんです。
藤井せいこ(以下F):どうぞ。
五味Chan(以下M):五味、美保で〜す。よろしくお願いします。
T:ま、美保ちゃん、痩せてるですね。
M:お久しぶりです。
T:お元気でございますか。
M:なんか、ご結婚おめでとうございます。言っちゃいけなかったかな?
T:ありがとうございます。いえ、いいんですけどね。初めての再婚なもんですか
ら(笑)。
F:2度目だったらたいへん。
T:美保ちゃんはまだ結婚していないんですよね。
M:まだです〜。
T:男性はどんなのが好きですか?
M:うーん。夢を持っている人。
T:夢を持っている。
F:素敵ですねぇ。
T:私夢を持っているんですよ。痩せたいっていう夢(笑)。
F:素敵ですねぇ。
T:無惨でございました(笑)。浮いてしまいました。
M:でも竹丸さんはこの感じがすごく、素敵です。
T:美保ちゃんこっちにいるでしょ。私ここにいるでしょ(竹丸さんが五味Chan
の後ろの回ります)。これどうですかね、月食。
F:月食…何でしょうか(笑)。
T:さ、美保ちゃんの歌の方は「僕だけのピンナップガール」、お聴きいただきま
しょう。大きな拍手をどうぞ…(カラオケが流れない(^_^;))さ、歌の方が、
今、森本さんというね、業務の方なんですけれどもね、あの方がちょっとテー
プを操作してしております。雪祭りの時にですね、テープを間違えた男でござ
います。
M:あらま。
T:さ、もう一度五味美保さん「僕だけのピンナップガール」大きな拍手を。
R1. 僕だけのピンナップガール
M:どうもありがとうございました。
T:ありがとうございました。五味美保ちゃんでございました。えー、12時10分く
らいにまたご出演いただきます。
M:はーい。
T:美保ちゃんでございました。
特に問題もなく、1曲5分ほどでリハーサルを終了しました。今日は紺と白のス
トライプの服にジーンズ、白いスニーカーでした。撮影禁止というわけではなかっ
たので多くのカメラが並んでいましたが、「僕だけのピンナップガール」がカメ小
向きの曲(^_^;)だと分かった人がどれくらいいたかは疑問です(^_^;)。
続いては小川範子さんのリハーサル。真っ白な衣装で、22歳・早稲田の学生とは
思えない子供っぽさでした。曲は「バスルームの幻想」。
このイベントのうち、山崎亜弥子さん、五味Chan、小川範子さんの3組は、STV
ラジオ「日曜いっぱい生ワイド」の公開生放送出演ということになっていました。
DJはスタジオから 奥山こうしん という人が担当していて、12時から12:40までが
小樽からの中継となる形でした。
最初は番組開始直後に山崎亜弥子さんの「男だろっ!」でした。安定した歌唱で
良かったです。サビが憶えやすいですね。わかりやすいメロディーラインでした。
この1曲で山崎さんは終わりでした。声援が呼び捨てですが、と言われ、そう呼ば
れたいんですと答えていました。
ほぼ予定通りの12:10頃に登場する五味Chan。
T:さ、続いてのゲストでございます。二人目はですね。ご紹介いたしましょう。
五味美保ちゃん。曲は「エイプリルフール」。
1. エイプリルフール
ナイアガラサウンドっぽいだけあって、夏の雰囲気のある海辺にはぴったりで
した(^_^;)。いやー、爽やか。「私ね実はね」の最初の「ね」が「ねっ」とい
う感じで(これじゃわからんぞ(^_^;))、可愛らしく唄っていました。
M:どうもありがとうございました。
T:五味美保ちゃん、「エイプリルフール」でございました。
M:どうも。
T:それでは会場の皆さん、ラジオをお聴きの皆さんにご挨拶をどうぞ。
M:五味美保でーす(笑)。だっていきなり振られたらわかんないんだもん。
#こういうデフォルメされたアイドルっぽい喋り方、止めて欲しい(^_^;)
T:ははは、そうですよね。
M:いやでもね、小樽は初めてなんで。
T:初めてですか、いいところですよ。
M:いやあ、昨日ね、青森から夜行列車で来たんですよ。7時間。
お客さん:はまなす?
M:そうそうそう、はまなす。あ、乗ってました?
お客さん:いや、乗って無いけど。
M:なんだ(笑)。
T:五味Chan。
M:はい。
T:放送でございます(笑)。
M:あ、ごめんなさい(笑)。生放送ですね。
T:生放送でございました。青森?
M:青森から。
T:夜行で?
M:はい。
T:青森ってどうですか?日本でしたか。
M:…うん(笑)。日本でしたね。
T:お疲れじゃございませんですか。
M:あのね、ぐっすり寝て来れたし、夜行列車に乗れるっていうのがすごく嬉しく
て…。
T:夜汽車っていいもんですもんね。
M:あのね、朝焼けがねすごくきれいで。
#朝焼け、私も見ていました。室蘭の手前辺りで朝日が出てきたときには「来てし
#まった…」という感じでした。五味Chanも既に起きていたとは…。これが列車の
#デッキかなんかで、五味Chanのそばで一緒に朝焼けを見ていたのだったら嬉しい
#んですけどね(^_^;)。二人の間には会話も少なく、ふと「きれいだね」「うん」
#…なんてドラマみたいなシチュエーションを考えてしまいます(^_^;)。
T:朝焼け?私、胸やけ。
M:あらー、飲み過ぎ。
T:はい。今日ウケないですけど(笑)。
M:笑ってますよ。
T:こういう引くのもいいなと思って。五味Chanあれですか?今日はポカリスエッ
トのブルーと白に合わせてお衣装の方もブルーと白のストライプなんですか?
M:分かってもらえます?偶然なんですが(笑)。
T:嬉しい、そういうのって。五味Chanってあれですよね。趣味がヤドカリ集め。
M:集め…(笑)。集めてたんですけど、最近引っ越しまして。
T:ヤドカリが。
M:違う違う違う。
T:宿借りに。
M:私がです。引っ越しして、ヤドカリがちょっと全滅しちゃったもんで…。
T:全滅しちゃったんですか。
M:だからメダカを飼い始めたんですよ。
T:メダカ!へえ。
M:海の中って一つの世界がありますよね。
T:メダカって可愛いらしいですね。
M:めちゃめちゃ可愛い。
T:ただメダカは痔らしいですね。
M:何で?
T:メダカのダッコウは…っていうじゃないですか。
M:さ、みなさんさようなら(笑)。
T:笑いましょう。今日は重いぞ(笑)。
M:本当に可愛い。
T:さて、五味Chanは自分でお唄いになるのはもちろんでございますけれども、他
の皆さんにも曲を提供していらっしゃいますよね。
M:すごい気に入っている曲があるんですけど、「おいでUFO」っていう童謡を
書いたんですよ。これをねTARAKOさんが唄って下さって。
T:TARAKOさんっていうと、ちびまる子ちゃんの声を出している。
M:そうそうそうそう。だから、TARAKOさんとはちょっとお友達、みたいな。
T:TARAKO、みたいな。
M:TARAKOさん。あと、遠野舞子ちゃんとか(歓声が上がる(^_^;))、森口博子さ
んとか(再び歓声)。
T:あとは?
M:あとはね…。
T:おー!
M:まだ言ってない(笑)。緒方恵美さんっていう、セーラーマーズとか幽遊白書の
赤い髪の人。くらま(?)の声。
T:相撲の?
M:そうそうそうそう、違う違う(笑)。声優業界じゃ有名だぞっていうような。
T:どうですか、自分で「こう唄うだろう」ということが、他の方だと違う唄い方
があるじゃないですか。そういう発見もあります?
M:そうですね、っていうか、やっぱり自分で唄いたい歌って言うよりも、歌い手
さん、アーティストの方と相談して作るので、五味美保が唄うよりアーティス
トが唄ってくれた方がしっくりくるっていうか。
T:才能をたくさん持っていますね。自分で唄って曲も作ってあげてなんて…
M:メダカも飼って。
T:メダカも飼って、ヤドカリ全滅させて。
M:全滅しちゃった…。
T:さて、7月にアルバムが出たそうでございますね。
M:7月1日に『Vacation Map』!
T:はい、拍手お願いします。
M:ありがとうございます。7枚目のアルバムになるんですけど。
T:たくさん出しましたね。
M:そうですね。今回1年半ぶりなんで、ちょっと久しぶりだったんで、1年間聴
いて欲しいということで、さっき唄った4月をテーマにした「エイプリルフー
ル」という曲から始まっていく。で、3月の曲で終わるっていう、1年間楽し
んでもらいたいな。
T:いいですね。カレンダー巡りみたいな感じで。
M:そんな感じですね。
T:さて、その中からシングルカットされたのがございますですね。
M:そうです、これは5月をテーマに唄った歌でもあるんですけど。「僕だけのピ
ンナップガール」
T:今この歌、とっても力を入れているわけですよね。
M:はい、がんばってます。
T:お聴きいただきましょう。五味美保ちゃん、「僕だけのピンナップガール」
2. 僕だけのピンナップガール
M:どうもありがとうございました。
T:「僕だけのピンナップガール」五味美保さんでした。どうもありがとうござい
ました。
番組に登場する最後のゲスト、小川範子さんは「信じていいよね」「涙をたばねて」
の2曲でした。
Letit goのステージが始まった頃に、ラジオ出演の3組はステージ裏の通路を通っ
て帰られました。よほど追いかけて行こうかと思いましたが、前日たくさん話して
いたので無理することもないと思い、ゆっくりLetit goのステージを見ていました。
同様のポカリスエットのイベントが全国であって、それに出演するということも言っ
ていました。「勇気は君のエンブレム」「200倍の夢」の2曲でした。
一通り機材の片付けも終わり、13時になってステージも終わったので、14:30か
らのFIELD OF VIEWのステージなどは見ずに(^_^;)帰ることにしました。今回は別
の道を通って駅へと向かいましたが、こちらの方がさらに遠く、30分ほど歩くこと
になりました。この頃にはすっかり疲れ切っていて、札幌市内を観光する予定も止
めて、まっすぐ新千歳空港へと向かいました。
北海道には梅雨が無いという事実を思い知らされた気がします。折り畳みの傘ま
で持って行ったのに、わずか数時間ですっかり日焼けしてしまいました。
空港で五味Chanを探していましたが、広過ぎるためちょっと見つけられそうにあ
りませんでした。16時頃に見たことがある人が現れて、考えてみたら山崎亜弥子さ
んのマネージャーさんでした(結構強烈なキャラクターの人だったので覚えていた
のでした)。ということは…となりにいるのが山崎亜弥子さんのようです(^_^;)。
こちらは普通に見たら絶対に分かりません(^_^;)。会場で五味Chanと話をしていた
ようなので、よほど「五味美保さんはどうされたかご存知ありませんか?」と訊こ
うかと思いましたが、さすがにそこまでは出来ませんでした。ステージから見て覚
えていたとは思えないのですが、一瞬目が合った時には思わず目をそらしてしまい
ました(^_^;)。
あまりにも疲れていたので、20:20の飛行機で帰る予定を18:15に切り上げてしま
い、北海道らしいものを何も楽しんでこなかったのは残念でした(^_^;)。途中の飛
行機の中でも完全に寝ていました(^_^;)。離陸時のシートベルトのサインが消えな
いうちに意識がなくなり、気付いたら着陸時のシートベルトのサインがついていま
した(^_^;)。
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かみと,1995