何となく久しぶりという感じのする服部さんのライブに行ってきました。開場時
間の10分ほど前に着いたのですが、やけにお客さんの数が少なく、ちょっと淋しい
ものがありました。開場時には80人前後といったところだったと思います。
予想通り会場内にはテーブルが用意され、100強の椅子が整然と並べられていま
した。それはまるで、南青山マンダラを一回り大きくしただけのような、いつもの
パワステとは違った雰囲気がありました。開演時間が近づくにつれて席も埋まり、
最終的には立ち見も多く出ていました。
約15分遅れて19:15頃バンドのメンバーが登場、すぐに服部さんも登場します。
服部さんは紫のブラウスにグレーの縦縞のパンツ、ヒールの高い黒のブーツ、左手
に大きめのブレスレット、右手中指に指輪、そしてネックレスをしていました。
いつものように化粧っ気はほとんどありませんでした。バックは左からDr.,Bs.,
Key.,Gt.でした。つや消しのギターを抱えたところで始まりました。
1. 夢の途中
エメラルドグリーンの照明が美しく光っていました。
2. 僕のうた
「僕のうた」では前の方に座っていた女の子2人が立ち上がって手拍子をして
いました。この2曲はギターを弾きながら唄ってくれます。
MC (立っていた女の子が笑っていたのを見て)「何で笑ってるの?(笑)こんばん
は、服部祐民子です」
3. LOST MY PROOF
全体的にさっぱりしたアレンジという感じがしました。
4. 近況
フォーク調で始まり、ドラムの加わった激しいアレンジに変わっていく感じが
良かったです。
5. GRASP!
ちょっとゆっくり唄っていた気がしますが、たくさんのお客さんが立ち上がっ
ていました。服部さんもお客さんをあおっていました。
MC (椅子に座って)「3人編成でやっていた頃の曲を、その頃を思い出しながら
唄いたいと思います」
6. Rain
やはりこの曲はいいです。
7. 明日
3フィンガーのギターに合わせて、ささやきかけるように唄ってくれます。
MC 「マリア」のエピソード解説
8. マリア
1コーラス目で歌詞落ちがあり、「ラララ」とごまかしつつ顔をしかめる服部
さん。
MC 「ファンクラブは無いのですか?と訊かれますが、bay-fmの“服部のたね”を
聴いて下さい」
9. GRAY SKY
後半のスケールの大きさは見事でした。
MC メンバー紹介。「ナウでヤングでガッツなバンド」とのこと。のぐちあきひこ
(Dr.)、ちゅうばちとしや(Bs.)、かしまおやじ(Key.)、中野督夫(Gt.)。
10. その時まで
ここで再びお客さんが立ち上がりました。後半でKey.のメロディーに合わせて
「パパパ…」と唄う服部さん。
11. 名もなき丘の上で
曲中の台詞は少し恥ずかしそうでしたが、最後はシャウトしてました。曲の
最後で飛び跳ねて演奏を止めます。
MC 「跳んでしまいました(笑)」「バンドでやってみたかった曲です」
12. Regret
ここで本編終了。20:36でした。続いてアンコールです。
MC 「お客さんがこないんじゃないかと、どうなることかと思って昨日は寝られま
せんでしたが、私の方が楽しかったです」。次の曲を紹介したところで、
忘れていたゲストを紹介。Gt.で松浦善博さんが加わりました。
E1. 愛してくれなかった人たちへ
前半のほとんどは目を閉じたまま唄っていました。
MC 「本当に最後の曲です」
E2. RIVER
全14曲で20:55終了でした。
服部さんって随分明るくなったなぁ、ということが印象に残ります。唄はちょっと
音程が外れるところがあって、その度に「しまった!」という表情をするのは
あまり良くないですね。低音の方の声はあまりはっきりせず、風邪気味だったの
かもしれません。高音の伸びは安定していて綺麗でした。PAの関係かもしれませ
んが、以前のような「刺すような鋭さ」が丸くなってしまったように感じられた
のは残念でした。
初のバンドライブということでしたが、こじんまりとしていてバンドのメリット
はあまり出ていなかったように思います。むしろ「RIVER」などはボーカルの方が
バックの演奏に勝っていました。
会場にはbay-fmからの花しか届いていませんでしたが、見にきていた人の中には
美裕リュウさんやHomeless Heartの山下弥生さんがいらっしゃいました。
#大古さんの行方は…?
SAIL Music Laboratoryへ戻る
かみと,1996