お待たせしました。伊自良村で行われた五味Chanのステージをレポートします。
8:40に岐阜駅に到着した私は、まずはバスセンターに行き、「伊自良フェスタ・
レイクピア'96」のポスターを確認。とりあえず写真を撮っておきました。再び
JR岐阜駅に戻って皆を待つことにしました。予定通り9:40の
バスで会場へ向かうのですが、バスの中はガラガラで、人が集まるのか心配でした。
以前伊自良村に訪れたときは、実に閑散としたところだったという印象があったた
め、村の人すらいないのではないか、と思っていたほどです。
途中に臨時駐車場があり、車で行っていたらそこで足止めさせられていた事で
しょう。シャトルバスがあるものの朝はなかなか来ないようで、路線バスに乗り込
んでくる人たちもいました。そんなこんなで1時間ほどかかって会場着。会場は
お祭りの雰囲気一色で、地元の人による出店が数多くありました。村民専用のシャ
トルバスもあり、続々とバスが山を登って行きます。
会場前にはパイプ椅子が置かれていましたが、「高齢者用」と書かれていたため、
遠慮して椅子の一番後ろに陣取るつもりでいました。ところがどんどんお客さんが
増えてきて、芝生の上にシートを敷いて座り込む人たちも多数。さらに、別のとこ
ろからパイプ椅子持参でどんどん人が増えてきます。こうなるとちょっとやりにく
いですね。セレモニーが始まる11:30頃にはかなりの数なっていました。陣取って
いた場所に戻れなくなりそうだったので、荷物を持って時間まで離れて待つ事にし
ました。セレモニーは、公募した伊自良村の村おこしキャンペーンのキャラクターと
キャッチフレーズの表彰でした。この公募には全国から8千通以上の応募があって、
キャラクターは「ナッチョルくん」という、伊自良村の特産品である柿をイメージ
した、ゴジラに似たものでした。キャッチフレーズは「元気モリモリ天湖森」とい
うことで、どちらも地元の人が考えたものでは無かったようです。「○○からおいで
下さいました…」と紹介される度に、地元の人から「おぉ」と声が出ていました。
会場に杉村さんらがいらっしゃったので、そろそろ五味Chanの出番、と思って見て
いると、この表彰式に五味Chanが現れます。「キャンペーンガール」として景品を
渡す役を担当していました。黒い衣装で、moonの時のものに黒のジャケットを重ね
ていたようです(よく憶えていません(^_^;))。特に問題もなく、五味Chanはステー
ジを降りてしまいました。五味Chanは肩よりちょっと短いくらいの黒髪に戻ってい
ました。
13時からの東海ラジオの生放送を前に、リハーサルが行われていまし
た。五味Chanも戻ってきて、番組のためのリハーサルを行います。五味Chanは先ほ
どの衣装にオレンジ色(茶色?)のコートを着ていました。「長いことイメージガー
ルとして活躍されて…」と司会の人に言われていましたが、一体何の活躍をしたん
だろう?(^_^;)
R1. Secret Love
LaLaさんの歌です。この曲がキャンペーンソングになっていました。消息不明
のLaLaさんに代わって五味Chanが唄います(^_^;)。やはりこの曲はLaLaさんの
方が合うなぁと思って聴いていました。LaLaさんの声の鋭さが曲調に合ってい
ると思います。五味Chanの声だと丸くなりすぎている気がします。ワンコーラ
スで終了。
一通りリハーサルが終わったところで時間となり、番組が始まりました。五味Chan
は番組が始まるとすぐに登場し、「Secret Love」を唄います。
1. Secret Love
サビからの展開が短いバージョンでした。曲について「伊自良村と合うような
合わないような」と言う五味Chan、やはり合っているとは思えませんね(^_^;)。
#山本譲二さん、ややさんについては割愛。
東海ラジオの放送が終わるとすぐにバンドの用意がされて、五味Chanの「レイク
ピアコンサート」が始まります。これは本格的です。司会の女性から「撮影禁止」
のアナウンスがあり、神奈川大に続いてまたもや…と思って、どうしようか悩んで
いるうちにステージが始まってしまいました。はオレンジ色のトレーナー(?)の上に
黒い服を重ね、さらにその上にブルーの半袖の服、下はグレーのパンツでした。
1. 僕だけのピンナップガール
途中、明らかに別のコードを弾いていると思われる音がしていましたが、故意に
やっていたのでしょうか。全体的に粗雑な感じに聴こえてしまいました。
MC 「こんにちは、五味美保です。今日はどうも…よろしくお願いします」
2. 僕のわすれもの
アコギのイントロに合わせて、しっとりと聴かせてくれます。時期的にもこの
曲はぴったりですね。
ここで杉村さんがわざわざ私のところにきて、「撮影OKだから」と言って下さ
いました。これまでのイベントで、カメラのフラッシュをはじめ、客席からビデオ
カメラ用の照明を当てて撮影する人までいたそうで、そういう人を警戒するために
「撮影禁止」のアナウンスをさせていたようです。私はてっきり事務所の方針が
変わって、イベント毎にビデオテープや大量の写真を送りつけられることを迷惑だ
と思い始めているのではないか?と落ち込んでいたので、杉村さんの説明を聞くま
でステージに集中する事が出来ませんでした。
3. 心のベル
ちょっとスイング気味のアレンジに変わっていました。キーボードのアレンジ
もジャジーになっていて、なかなかかっこいい。そうなるとボーカルが明るす
ぎたかもしれませんね。後半になって切なさいっぱいの唄い方になり、ハッと
我にかえる私。それまでどこかへ行っていた意識がグングン引き戻されます。
一歩下がってお辞儀をし、大きく足を踏み出してマイクの前に戻る仕草が、なん
とも言えず五味Chanらしかったです。
MC 「イェーイ」と挨拶。今年も花粉症になってしまったけれども、伊自良村に
来たら鼻水が止まったとか。そしてペットの話。お客さんが静かに聞き入って
いるものだから、「何か反応してよ!」と言っていました。またオカヤドカリ
を飼っているようですね。ヤモリが子供を産んだ話もしていました。
ここでメンバー紹介。ペットの話にちなんで、メン
バーを動物で紹介します。ドラム:カピバラ山口、ギター:タイワンゴリラ・
サム、ギター:ヒポポテタス・友常(友常正巳さんですよね)、ベース:ルー
大柴・もり、キーボード:シンディー、コーラス:パグ犬・MAI(皆さんご存
知の「遠野舞子」という芸名で活動していた岩本舞子さんです(^_^;))
4. Secret Love
さすがにバンドだけあって、ラジオの時のカラオケとはひと味違った迫力が
ありました。
MC ここで五味Chanの「妹分」MAIさんの紹介。夏にデビューするとの事でした。
5. Shake My Love(MAI)
ステージで見るととてもりりしく、大人っぽく見えます。ふっと笑顔になった
瞬間に、かつてのアイドル歌手の表情がちらっとのぞく感じでした。曲はヘビー
なロックというところ。コーラスは五味Chan。このコーラスは絶妙です。
再び五味Chanのステージに戻ります。
6. WINTER GAME
勢いだけで行っているという感じがあります。ステージ上は異様に盛り上がっ
ていますが、年齢層の高い客席はついていってません。会場全体がリズムに乗っ
ていた遊佐町のステージの方が良かった気がします。間奏では、ところ狭しと
動き回る五味Chanがそこにいました。
7. 瞳の中のBlue Ocean
「Fu」って合わせるの忘れた…。ステージのノリ、一部ファン(^_^;)のノリも
良かったのですが、大半のお客さんは乗り切れてない(^_^;)。
ここで本編終了。子供達が五味Chanを追いかけてステージ裏に回りますが、
五味Chanはアンコールを受けてすぐにステージに戻りました。子供達が座っていた
椅子は他の人に座られてしまったので、彼らは別のところから見るハメになってし
まいました。
MC 「伊自良村はハッピーで温かいイメージを持ってきた通りの場所だった」との
ことです。5月にシングルが出るという告知も。ここで子供たちが花束を持っ
て行きます。「さっき投げキッスとかしてくれていたんですけど、嬉しいんだ
か気持ち悪いんだか(笑)」と一言(^_^;)。
E1. 瞳の中のBlue Ocean
後半で五味Chanと舞子さんが寄り添って唄うところなど、なかなか決まってい
ました。二人で掛け合いをやっている雰囲気が出ていて本当に楽しそうでした。
トータルで40分を越えるステージだったと思います。何といってもバックのメン
バー(レコーディングのメンバーでもある)がしっかりしているので、迫力が違い
ます。Gt.のSamさんをTARAKOさん以外で見るのは久々ですし。Samさんも喋らせると
関西人らしく(全然そうは見えないが)面白いんですけどね。舞子さんも久々の
ステージだったでしょうから、きっと楽しかった事でしょう。そして五味Chanです。
ライブの楽しさを全身で表している感じでした。それに五味Chanの「Secret Love」
など、もう2度と聴けないでしょうね。
終了後は10万円争奪クイズなどがあって、再び五味Chanが登場するのではないかと
期待していましたが、結局現れませんでした。10万円の権利が無くなった人達が
次々と会場を去る中、私たちは時間の許す限り会場で粘っていました。
最終のバスの時間となりバス停に移動した頃になって、五味Chanらがワゴン車で
帰るところを目撃。時すでに遅く、挨拶に行く事は出来ませんでした。
帰りのバスは我々以外にお客さんが二人だけ、という状況で、バスの中でワイワイ
話ながら帰ったのですが、途中時間調整でバスが止まったときなど、運転手さんが
話に加わってきて妙な雰囲気でしたね。バスに乗る前に「運転手さんを洗脳しよう」
というのが冗談でなくなりそうでした。あまりにも怪しい話ばかりしているので、
テレビ局の関係者と間違われている人もいたような…。
参加された皆さん、お疲れさまでした。あんな山奥に(^_^;)あれだけのファンが
集まるようになって、私としては嬉しい限りです。また何かありましたら是非とも
参加してくださいね。
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かみと,1996