1998/04/26 【Non】HMV横浜店  CD店などでチラシを見かけて気になっていたNonさんのインストアイベント を見てきました。まずはチラシに書かれている情報から。


天使の涙が、あなたの心に降ってくる



探しても探しても見つからなかった捜し物、たとえばメガネをなんだ ちゃんとしてるじゃないか、と鏡の中で見つけたような感じ、でしょうか? ここ数年、日本のポップスシーンを席巻した T.Kサウンドの次に、何がくるのでしょうか? 答えがここにあります。

思わず口ずさみたくなる覚えやすくてスケール感があるメロディー、 それでいてじっくり聴いて味わいたくなるバラード、 20代から40代にとっては心洗われるようなPureで無垢な歌心、 ティーンエイジャーには初めて触れ合うシンパシー。 まずはNonの歌声を体験して下さい。

【プロフィール】
本名:大村のぞみ 生年月日:1978年5月16日生まれ 19才 出身地:北海道登別市 身長・体重:153cm、43kg 血液型:AB型 趣味:水泳・スキー・バレーボール 好きなアーティスト:玉置浩二 好きな映画:陽のあたる教室

【デビューのきっかけ】
'96年2月NHK-BS「カラオケ道場」北海道大会に参加。準グランプリ獲得。 審査員だった大津あきら氏に見初められ、札幌の音大への進学を諦め、 上京を決意。4曲大津あきら作詞楽曲を作ったところで大津氏急逝。 遺作でデビューすることになる。'97年長崎音楽祭に東京代表として参加し、 決勝大会に進む。3才から始めたピアノで弾き語りするスケール感のある バラードを得意とする。世代を越えたバラードを唄えるシンガー・ソング ライターとして育てるべく、田辺音楽出版グループが総力を挙げて プロデュース、プロモーションに取り組む。

Non「Dear Friends/一番好きな夜」(TEDN-51001, 98/04/22, \1,020)
 1. Dear Friends(作詞:大津あきら 作曲:大村のぞみ 編曲:小西貴雄)
 2. 一番好きな夜(作詞:大津あきら 作曲:大村のぞみ 編曲:小西貴雄)
 3. Dear Friends(Backing Track)
 4. 一番好きな夜(Backing Track)

テイチク系のgo-to recordsというレーベルの第1弾となります。 「Dear Friends」は関西テレビ・フジテレビ系「発掘!あるある大事典」の エンディングテーマということです。また、現在α-STATIONにて 「WHISPERING MOMENT」(土5:00-6:00)という番組を担当しているそうです。


 私が会場のHMV横浜店に着いたのは13時過ぎでした。ステージには キーボードが置かれ、バックのモニタにはNonさんの顔とイベント告知の 文字が大写しされていました。それからイベントが始まる15時までウロウロ していましたが、リハーサルをやっている気配はありませんでした。 既に終わっていたのかもしれません。
 やがてイベントの時間が近づくと、モニタではプロモーションビデオの様子を 流していて、少しずつ人が集まってきました。遠くから眺めている人も多かった のですが、最終的にはかなりの人が集まっていました。会場に流れるCDの 唄を聴いて、「実際にこれだけ唄えたらすごいな」と思える、美しい高音の 声をしていました。イベントで本当のところはどうなのか確かめることが 楽しみでした。

 司会の女性が登場し、アンケートについて説明があった後、Nonさんを 呼び込みます。Nonさんは白のワンピースに白のカーディガン(?)という姿です。 写真でみるよりも丸い感じ。
 まずは横浜について質問され、横浜は初めてとのこと。次に渋谷でのイベントを 控えているので、横浜を見物するだけの時間的余裕はなかったようです。

 1. Dear Friends
    声量がありキーボードの演奏もしっかりしていました。曲は典型的な
    歌謡曲路線のバラードという感じでしたが、弾き語りには良く合っている
    曲でした。楽しみだったファルセットの唄い方も安定していて、実力派
    という感じです。伸びのある声で安らぎを感じさせる唄でした。
    緊張していたのか、若干キーボードの方でリズムがばらつきそうになった
    ところもありましたが、そこはご愛敬。

 ここで再び司会の女性が登場し、キーボードの前にトークになります。 「Nonさんを以前見たことがある人は?」とお客さんに尋ねて、ル・クプルの ツアーのサポートの話も出ていました。
 まずは出身地の登別について。やはり温泉がメインなのかもしれませんね。 もともと網走生まれなのだそうです。
 デビューのきっかけについては「テレビに出たかった」というのが大きな 理由だそうです。NHK-BSの番組に出演したときは、まわりの人たちは皆がプロを 目指していたらしく、Nonさんはテレビに出られたことで満足していたけれど、 審査員の大津氏に認められてトントン拍子でデビューすることになったとのこと。 両親は反対していたそうですが、大津氏が両親を説得に北海道まで来たそうです。 番組ではZARDの「二人の夏」という曲を唄ったのだそうです。
 曲作りを始めて1年半、東京に出てきて1年足らずだそうです。少しずつ メロディーを溜め、「Dear Friends」は初めて作った曲なのだそうです。
 話し方はおっとりとした感じで、ちょっと変わったイントネーションで 話すことがあります。北海道というよりは関西弁に近い感じ。

 2. 会いたい
    本人が作詞作曲した曲だそうです。スローバラードでした。ハイトーンを
    効果的に使ったメロディーが良いですね。

 MC 京都のラジオ番組のパーソナリティをすることになり、その番組のために
    作った曲。
 3. WHISPERING MOMENT
    これまでの曲とは違って、低めのキーのしっかり唄う曲でした。

 再び司会者が登場。初めてのインストアライブだったそうで、緊張している ようでした。ここで再びル・クプルのライブでバックコーラスを務めた話を していました。これからの予定としては、10月頃にアルバムを発売する予定 だそうです。

 4. Dear Friends
    もう一度デビューシングルを唄います。

 アンケート用紙を集めた後に抽選会があり、Nonさんのテレフォンカード にその場でサインを入れたものを当選者の5名に配っていました。
 CD購入者にはサイン色紙がプレゼントとなりましたが、本人は控え室に 戻ってしまい、既にサインされたものをスタッフが配る形式でした。

 デビューしてからこのように一般の前で唄うのは今回が初めてだそうで、 恥ずかしかったのでしょう、あまりお客さんを見て唄う感じではありません でした。しかし、初めてのイベントとは思えない安定した唄で、どことなく 漂うB級感がなんとも言えません(^_^;)。経歴とか曲調とか、ちょっと興味を そそる存在です。

 ということで、HMV渋谷店のイベントも行ってみました。どこから現れたのか 人がたくさん集まっていて、横浜同様盛況でした。始まる10分ほど前に 登場し、音合わせで「Dear Friends」を1コーラス唄っていました。今回は 黒のワンピースに白のカーディガンでした。
 イベントの構成や演奏した曲は同じで、トークでは「渋谷は恐くて…」とか 「東京の生活は淋しい」と話していました。ル・クプルのサポートの話も 出ていましたが、横浜と違うのはル・クプルの二人が見に来ていたこと。 トークの内容によって妙な笑いが起こったりするのは、そんな関係者集団 からでした。「アルバムではスローな曲だけでなくミディアムテンポの曲も…」 と話すと笑いが起こったりして。ミディアムテンポをアップテンポに 言い直していました。「躍ったりするの?」ということも訊かれて、 「踊りもやらなくちゃ」ということを笑いながら話していました。 「今回は緊張して顔が硬直していたけれど、顔がほぐれて唄えるように頑張る」 とも言っていました。しかし終了後の話では「(緊張しないで唄うことができず) ダメでした」と笑ったりして。
 唄が終わると、渋谷でも同様にサイン入りテレカをプレゼントしていました。 こちらではお客さんの数は多かったけれど3名のみ。1枚はNonさんの 高校時代(室蘭栄高)の同級生が当ててしまい、Nonさんもニコニコしながら テレカを手渡していました。司会の女性がその同級生に話を訊いたところ 「手の届かない存在になった」と笑いをとっていました(^_^;)。
 もらったサイン色紙には「To my "Dear Friends"」「あなたの心の絵の具 探してね…」と書かれています。

 渋谷の方は、前の方にいたお客さんが座っていたこともあり、横浜のように 下の方ばかり見ながら唄うということはありませんでした。スタッフから指摘 されたのかもしれません。それにしてもこの地味な感じがなんとも言えず 良いものがあります(^_^;)。
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copyrightかみと ,1998