Egg-manからNHKに移動し、いとうゆうこさんがNHK-FMの公開放送に出演する
様子を見てきました。Fリクが無くなってからの状況は知らなかったのですが、
200円払ってスタジオパークに入るとすぐにスタジオはわかりました。
席が空いていたので、頼めばスタジオの中に入れてもらえたようでしたが、
中には入りませんでした。
いとうゆうこさんの出演は14:23頃から。司会の太川陽介さん、松本梨香さんが
軽快な楽しいトークをしている中に不機嫌そうな(太川さん評)表情で登場。
いとうゆうこさんはボロボロのジーンズに濃い緑のパーカーのような服でした。
髪はアップにしていて、さらに濃い緑色の紐(リボンという感じではなかった)
で結んでいました。ヒールの高いブーツを履いていました。
一応、番組の雰囲気に合わせてにこにこと話しているものの、何となく
キャラクターの違和感を感じてしまいます。本人もわかっているのか、
「昼は苦手」ということでお茶を濁しているところもあったような…。
プロフィールがエコー付きで紹介され、爆笑の中で番組が進行します。
趣味の競艇の話も出ていましたが、水と緑があって気持ちがよいということが
好きになった理由の一つだったそうです。
もう一人の番組の司会の有坂来瞳さんが遅れて登場したときも、とても明るい
雰囲気のままで番組が続いていきます。お客さんもゲラゲラ笑って見ています。
いとうゆうこさんがどういう人かも知らずに(^_^;)。
面白い話をするわけではないいとうゆうこさんに対して、血液型の話などで
話題を広げようと努力する太川さん。タトゥーの話もあり、「手首はそれほど
痛くない」とのことでした。あのタトゥーは本物だったんですね。そんなことから
「実はワルだったんでしょ?」と訊かれていましたが、高校は静岡県でも
2番目に頭のいい女子校だったそうで、入学時は数学で100点取ったりしていた
そうですが、バンド活動ばかりしていて、卒業する頃には7点くらいだったそうで。
“必要になったときに勉強すればよい”という考え方を披露していましたが、
修学旅行の学生も多く見学してるところだったので、教育上非常によろしくない
番組になってしまったような気がします(^_^;)。
CDから「羊飼いの唄」をOAし、その間もなにか喋っていたようですが、
何を言っていたのかはわかりません。それにしてもこのCDのアレンジは好きに
なれません。ライブのときのストレートな鋭さが全然出ていませんから。
だんだん彼女のことがわかってきたのか、曲が終わるとあまり話を広げない
ままにライブに突入しました。
1. がんじがらめ
大平太一さんがギターでサポートします。椅子に座って唄っていました。
目の前にいるお客さんだけでなく、ガラス越しに横の見学コースの方まで
威圧的な視線を送ってきます。やはりこうでなくちゃ。ときどき少女の
ような笑顔を見せるのですが、なにかウラを感じてしまいます。うんうん、
やはりこうでなくちゃ。唄い終わると立ち上がっておじぎをしていました。
2. フォークソング
この曲はアレンジとかメロディーはなるべくシンプルにして、詞を訴える
ようにしているのでしょう。詞がよく聴こえてくるとこの曲の良さが
伝わると思います。最後ではハープを吹いていました。
3. LOVE LETTER
CD化されていない曲です。ギターのサポートはなくなり、本人の弾き語り
でした。後半からジワジワと心に響いてきます。
MC 自分のなりたい自分になるから、皆さんも自分のなりたい自分になってください。
4. 路地裏のカラス
この曲も弾き語りで、じっくり聴かせてくれます。やっと調子が出てきた感じ。
普段の虚勢を張るような仕草ではなく、ある弱い一面を感じさせる切なさを
感じます。
ライブは4曲で終了。曲を聴いてやっと、スタジオの面々がいとうゆうこさんの
“洗礼”を受けて、どういう人かわかったのではないかと思います。明らかに
唄う前のスタジオの雰囲気とは違いました。この“どんより”とした空気…
キャッチコピーの「空気が変わる」という言葉を実践したかのようなライブでした。
確固とした自分の世界を持っていて、周りの者を引きずり込んでしまうパワー、
やはりただ者ではありません。
唄の後も若干トークがありました。そこでの印象に残った言葉は、恋愛は
「信じることと疑うことのどちらか」というものでした。言われてみると
その通りだと思いますが、第一にそのような観点から恋愛を見てしまう屈折気味な
考え方が、彼女の全てなのかもしれません。
インフォメーションとしては、6月に出るアルバムにはアマチュア時代の曲は
入らないということ、ラジオ番組を持つかもしれないということでした。
最後にCDから「マリア」をかけて出演は終了。15:13頃だったので、50分程の
出演だったんですね。曲を含めると約1時間。
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かみと,1998