もうほとんど意地というか執念というか、いとうゆうこさんを見てきました。
フジテレビ「FACTORY」の公開録画で、観覧希望の電話をしたけれどもつながらず、
仕方がないのでWebのページから申し込みました。しかし受け付けた旨の連絡は
無く、普通ならば観覧できないところです。
観客の集合時刻すらわからないので、11時頃からフジテレビ周辺をうろうろ
していました。「FLYER TV」や「ごごいち」の観覧希望者の列があり、
紛らわしい状況でした。それらの列が消えたところで、やっと「FACTORY」の
観覧に来た人たちの列ができ始めました。どうやら集合時間は13:00,13:30,
14:00の3つに別れていたようです。この日は2日分の収録があるため、
違う組に入ってしまうと何しに行ったのかわからなくなります。慎重に
様子を伺っていると、いとうゆうこさんの関係者で何度か見かけたことがある
人たちがお客さんを並ばせていました。そのお客さんを見るとニュートーラス
からのDMを手にしています。一体どうすればこの葉書をもらえたのか気がかり
だったのですが、葉書を持っている人は100人以上いました。
渋谷Lanternのライブの時にも話をしたことがあるマネージャーらしき人
(当然向こうは憶えていないでしょう)に入場したい旨を伝えると、
「あ、そうですか」とのつれない返事。フジテレビ関係のスタッフに
お願いするよりは、いとうゆうこさんサイドにお願いしたいと思っていたので、
この返事で一気に希望が薄れていきました。しかしすぐに「今は状況が
わからないので、ここで待っていてもらえますか」とのこと。直後に
希望の光が見えてきた感じです。「多分大丈夫だと思うので、列の後ろに
並んでいてもらえますか」と言われ、とりあえず列につくことにしました。
列が移動してチェックが入る直前にDMのコピーを渡されました。しかし
その紙には「整理番号は 番です」と番号が空白になっています。まだまだ心配…。
やがてニュートーラスのスタッフ(もちろんこの方も見たことがありますが
彼は私など知らないでしょう)が名簿を持ち、入場券を持ったフジテレビの
スタッフを引き連れて巡ってきました。彼らは整理番号と名簿をチェックして
入場券を配っているのです。
…いよいよヤバイ状況です。私が紙を見せながら「番号がないんですけれど」と
言うと、フジテレビのスタッフはあくまで事務的に「渡していいんですか?」と
訊いています。ニュートーラスのスタッフは「来ていただける、ということ
だったんですが、葉書が届いていないようです」と本気か嘘かわからない
言い訳みたいなことを言って、「後で確認しますので」と私の名前を走り書き
していました。そうして何とか入場券を確保することができました。スタジオに
入るまでは、いつ「入場お断り」と言われるかヒヤヒヤものでした。
なんとか13:35頃に局内入り。例によってリハーサル室(控え室)に通されます。
今回もなんだかんだでずーっと待たされました。その感、周りの人の話を
聞いているとおもしろいですね。トイレに行こうとした人がスタッフに「中に
入ったらトイレに行けないとお知らせしたはずです。聞いていなかったのは
あなたの不注意です」と言われたらしく、その高飛車な態度に憤慨していました。
やはりあそこのスタッフは…。そんなことがありつつ、スタジオへ入るための
移動が始まったのは15時でした(^_^;)。
スタジオに入ったのは15:10、今回はやけに人が多く、かなり窮屈でした。
それにも関わらず押し込むものだから、横に押された人が重なりあって将棋倒し
になってしまいました。私は何とか助かったのですが、50人くらいが倒されて
いて、けが人が出ないのが不思議でした。あんなやり方では、いつか事故が
起こります。そんな状況でずっと待たされ、始まったのは15:30でした。
○ショコラ
今回は青のタンクトップ(?)にジーンズ。前回よりも喋っていた感じでした。
お客さんの指笛に感動して、「もう一回やって!」とか言っていました。
今回初めてバックのメンバーを紹介していました。構成はBs,Dr,Key,Cho,Gt。
メンバーの名前をメモできる余裕がなかったのですが、Choはユカリフレッシュさん
でした。
1. すてきなクルマで走りぬけて
スーパーカーに作ってもらった曲だそうです。
2. かなえるよ
こちらも誰だかに作ってもらったとか言っていたような気がしますが、
忘れてしまいました。
ショコラさんのステージは15:40で終了。
○いとうゆうこ
15:50からお目当てのいとうゆうこさんの登場です。MCの小西康陽さんが、
「今日は本当にたくさん入っている」と言っていました。いとうゆうこさんの
紹介はほとんど無かったような…。
いとうゆうこさんは茶色のシャツに、NHK-FMの時にも着ていた緑色のパーカー、
緑の紐で髪をアップにして、下は赤と白のスカートでした。
1. がんじがらめ
唄っている最中に不気味な笑顔を見せます。きっと目が笑っていないから
不気味なんでしょうね。曲中で床に座り込んで唄っていたようです。
しばらく見えなくなってしまいました。いとうゆうこさんを見に来た人も
それなりにいるはずですが、お客さんのほとんどは度肝を抜かれたという
感じでした。
MC メンバー紹介。
2. フォークソング
今回も間奏でハープを吹きます。頻繁にお客さんに視線を送っていますが、
彼女の場合はガンを飛ばしているようです。この曲は比較的穏やかなので、
恐怖心は感じないと思いますけど。
ここでギターを手にします。しかしチューニングがずれていて、後ろ向きで
チューニングをしていますが、「ちょっと待って」と振り向いてお客さんに
笑顔を送ります。彼女が友達に微笑んでいるときのような笑顔でした。
袖をまくってタトゥーをちらつかせながらセッティング完了。
MC 「2曲の予定だったんだけど、もう1曲唄っていいでしょうか?」
3. 路地裏のカラス
なんとなく錆びた剃刀で体中を切り刻まれている感じ。小さな傷がジワジワと
痛みを増してくるように、心に突き刺さる言葉たちです。
「どうもありがとうございました」と告げて、あっさりと引き上げていきました。
終了は16:10でした。この時点で私は一番後ろに避難。
○ウルトラリビング
続いてはイギリスでデビューしている兄弟ユニットだそうです。Key,Bs,Drで
テクノの残党のような?テクノからメロディーを抜いたようなリズム中心の
音を出していました。2曲目(?)では女性のボーカルが入り、英語詞の曲を
唄っていました。こちらの曲は少しは聴きやすかったです。
○プレクトラム
彼らのファンも多かったようですが、あまり目立ちません。関西出身のGt,GtVo,
Dr,Bsでギターポップでした。
このバンドが終わった頃だったと思うのですが、メモを取っていた私を見て、
横にいた女の子が「ライターの方ですか?」と訊いてきました。どうすれば
私がライターに見えるのでしょう(^_^;)。
○エレファントカシマシ
最後に登場したのは彼ら。やはり彼ら目当てのファンが多かったらしく、
かなり盛り上がっていました。4曲唄って17:32に終了だったのですが、
数分後に小西さんが「もう1曲」と言ったものだから、帰りかけたお客さんが
ステージ前に殺到して、またも事故が起こりそうな雰囲気に。
その後に2曲演奏し、17:55に終了。
スタジオを出るところで、ニュートーラスの方々がいとうゆうこさんの『カイト』
のチラシを配っていました。イベントの予定もいくつか書いてあります。
再び控え室に戻され、解放されたのは18:25でした。この後にもう1本収録が
あるということで、「見たい人は残って下さい」と言っていましたが、もちろん
帰ってきました。さらに22時過ぎまで拘束されるだろうから、そんなのはウンザリ。
とりあえず、いとうゆうこさんのライブを見られて良かった、という気持ちです。
今回も無駄な時間がたくさんあり、番組のスタッフには嫌な気分にされましたけど。
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かみと,1998