「福間哲学レベル3.04」と題された福間未紗さんのライブに行ってきました。
3rdアルバムのレコーディングということで、しばらくライブは休みとなって
しまうこともあり、お客さんはたくさん入っていました。
福間哲学では、福間未紗さんの持論に基づく独創的な思想や概念を、とても
わかりやすい日常生活に置き換え、アシスタントロボの研究開発成果を報告する
場となっています(^_^;)。
19:15頃開演。
第一部
1. 夏の午後
唄っている途中でいきなり止めて、また最初から唄い直していました。
2. 7月最初のワルツ
ここからサポートの歩絵夢(旧・斉藤哲也)さん登場。
3. 行き先は未定
昔の歌詞のバージョンということでしたが、全然気付きませんでした。
4. 夜
次回のアルバムに入る予定だそうです。あまり声が出ていない感じ。
5. ジャム
こちらもアルバムに入る予定だとか。
6. カプセル
ピアノの伴奏でこの曲を唄うのは久しぶりだそうです。
7. 夏の星座
8. 雨降り
「梅雨なんで憶えて帰って下さい」とのことでした。
第一部は基本的に弾き語りとなっています。
最近聴いていなかった曲があったりして、とても良い雰囲気で進行していきます。
今度のアルバムはほとんど一発録りに近い状態で録音しているそうです。
日向敏文さんのプライベートスタジオでレコーディングしているとか。
第2部
斉藤さんによるわけのわからない一人芝居の後、一旦休憩となりました。
末期症状をあらわにした、あまりにも下らなさのために、帰りたくなってしまう私。
約10分後に黒縁メガネをかけた福間博士(未紗さん)がアシスタントロボ田山
を連れて登場。未紗さんは上下黒の服に着替えていました。いろいろと開発に
関することを述べて、あくまでもロボットであることを言うのですが、
「屋上に放置されている間に悪い草をはんでいた」とか、「カビが…」とか
言っていました。さらに途中では田山がお菓子を放出。お客さんに配られました。
一つ一つに小さな紙が貼ってあり、通し番号が付けられていました。
裏にはおみくじまであります。
ワインを飲みながら話す未紗さんからは、半錯乱状態の言葉が無作為に
ポコポコ生まれてくる感じでした。斉藤さんに「分裂気味」と言われるのも
納得です。
他には高円寺洗濯船で話している無添加トークの内容を簡単に説明。
「宇宙は巨大な1匹のアメーバである」とか「ホテルみほの見えているのに
見えていないもの」の話など。
「人生布団カバー説」は初めて聞きましたが、なかなか面白いたとえ方を
している内容でした。布団を布団カバーに入れる時、少しずつ入れようとすると
途中で引っかかったりしてうまく入らない。でも、端を持って振るとキッチリ入る。
人生もそんなもので、自分がなりたいとか欲しいといった希望のポイントだけを
しっかり押えれば、それ以外のさまざまな問題点は布団カバーの途中の部分に
溜った布団のようなもので、些細なことでしかない、という内容。たとえば
「車に乗りたい」という希望に対して、「お金がない」「免許がない」とか、
それらは些細なことであり、希望がしっかりしていればそれらの問題は克服できる
ということです。私はぼんやり「秘密の花園」という映画のことを思い出しながら
聞いていました。
ステージにはシンセやコンピュータが置かれていたのですが、「これは単なる
イメージ」と言っていました。そんな馬鹿な…(^_^;)。
最後には意味不明の行動をする未紗さん。ちょうど気が動転して自分がわからない
ような感じがあったのですが、本人曰く「不審な行動は全てデータ化されたもの」
と言い放っていました。
それにしてもこのコーナーは救いようがありませんね。小学生の学芸会を
見ているようでした。
第3部
P-MODELのメンバーで未紗さんの実の弟である福間創さんが登場。イメージと
言われていたシンセを担当して3人のステージとなりました。この3人はかつて
AC LOTというバンド名でCDを出すと言う話がありましたが、福間創さんのページで
「喧嘩したので中止」ということが書かれていました。また、以前は
テクノバージョンのライブも行なっていましたが、私は一度も見ていなかったので
興味深いものがありました。
1. 砂時計
2. マイクロチップ
3. 押し花
テクノ版「マイクロチップ」はずっと前のライブ終了後にBGMで流れていたことが
ありましたが、当時の音源を更にバージョンアップさせたものだそうです。このような
曲はテクノ系アレンジにしても似合いますね。
3曲唄ったところで終了。アンコールがあり未紗さんと斉藤さん、さらに
アシスタントロボ田山がステージに現れます。
E1. 未来
最後に「今日のことは誰にも話さないでください」と言って終了。
#こうやってレポートすると文句を言われそうですが。
終了は21:55でした。1部と3部の唄が良かっただけに、くだらなすぎる
2部がなければ良かったと思ってしまいます。特に今回は最近聴くことが
少なくなった曲が多かったので、ますます悔やまれる第2部でした。
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かみと,1998