「神戸まつりCALLING」にいとうゆうこさんが出演されるということで、 三宮のゆうゆうマルシェ広場に行ってきました。街はすっかりお祭りムードで、 あちこちでイベントをやっていたようです。サンテレビのKOBE CALLINGの 会場はビルの谷間のちょっとしたスペースで、決して広くはないのですが、 他にも楽しいところがあるのか、それほど混雑している感じではありません でした。
 私が会場に着いたのはすでにイベントが始まっている予定の時間の14:15頃 でしたが、少し押していたようで、これから最初のバンドが演奏を始める ところでした。全部で8組のアーティストが出演するうちの、いとうゆうこ さんは2番目でした。
 最初はThe Pink Stocking Club Bandという人たちでした。Bs,Dr,GtVoで、 太陽が照らしていることもあり、かなり暑いように見えます。どちらかと 言えば古いタイプのロックという感じでした。ボーカルのキーがやたら 高いのが特徴かも。
 始まるまでは雨が降ったのか雨が心配されたのか、ステージはビニールの テントで覆われていましたが、The Pink Stocking Club Bandの演奏が 終わったところで、テントが外されました。そう考えると、彼らは温室状態 の中で演奏していたことになるのかもしれません。彼らが演奏している間に ステージ横の控え室からいとうゆうこさんが顔を出し、何か心配そうな 表情で客席を眺めていました。

 続いての登場がいとうゆうこさん。今回は白の薄手の服に、穴あきの ジーンズでした。いつものスタイルといえるでしょう。ステージの準備が できるまでの間、ステージ横で客席を見ていたいとうさんが私に気付き、 びっくりしたような表情で「また来てるよ、アイツ」とでも言いたそうに 笑っていました。
 やっとステージの準備ができステージが始まります。今回もギターの 大平さんがサポート。いとうさんのギターはなく、ハーモニカだけ持って ステージに上がりました。私の方を見ながらマイクを通して「かみとだ!」 と言っていましたが、一般のお客さんは何のことだかわからなかった でしょう。もっともその言葉を気にしていた人がどれだけいたかも わかりませんが。
 いかにも暑くてだるそうな表情をして、さっそくステージに直に 座り込みました。お客さんを見てクシャッと笑ういとうさん。15:10に スタート。

 1. LOVE LETTER
    以前NHKの公開生放送で唄っていた歌。11月に発売される3rdシングルの
    カップリング曲になる予定だとか。サビのメロディーのせつなさがなんとも
    言えません。
    (ギターの大平さんに曲名を教えてもらいました。ありがとうございます。)
 2. がんじがらめ
    間奏のところであわててPA席に下りていって、何か伝えていました。
    きっとPAが納得できなかったのでしょう。ぎりぎり戻ってきて再び
    続けます。
 MC 「暑いね。」ここでお客さんの一人のおじさんが妙に気に入ったらしく
    ステージ前まで詰め寄りました。そのおじさんに対して「いとうゆうこ
    と申します」と挨拶(^_^;)。
    「じゃ、あと6曲唄います」
 3. 旅人
    初めて聴く曲。軽快な曲で、これもまた魅力的な曲でした。ステージの
    縁に腰掛けて足をばたつかせるようにリズムを取りながら、まるで縁側に
    座っているかのようにのびのびと唄っていました。モニタスピーカに
    寄りかかって唄ったのですが、間奏でマイクを持った手を上に上げた
    ものだから、ハウリングを起こしてかなり驚いていました。エンディングは
    何小節か短かったのか、あっさり終わった感じでした。その後二人で
    笑っていました。
 4. ミントブルー
    一転してけだるさの漂う曲。間奏でハープを吹きますが、単調な
    メロディーしか吹いていません。
 5. 羊飼いの唄
    四方をビルに囲まれた空間でありながら、コンクリートに囲まれた
    都会という草原に放たれた羊の哀愁が感じられます。コンクリートの
    壁に染み渡る迫力ある唄でした。
 6. 路地裏のカラス
    ピアニッシモからフォルテッシモまで見事に唄い上げます。何度
    聴いてもこの曲は空気が変わりますね。
 MC 「次は一番新しく作った曲です」
 7. 星のかけら
    環境問題を意識した内容の歌詞になっていました。実はそういうことを
    考えている人だったんですね。
 MC 「長くなりましたが、最後の曲です」
 8. フォークソング
    今回は最後が「絶対」になっているバージョンでした。それまでの
    雰囲気を和らげるような効果をねらっているのか、単に暑くて疲れたのか
    比較的力を抜いた感じで唄っているように感じました。

 曲が終わるたびに演奏する曲を相談(いとうゆうこさんが一方的に大平さんに 告げるだけですが)しているようでした。曲順に関してはその場の気分で 決めていたのかもしれません。大平さんもちょこちょこ間違えていたので なんとなく緊張しながら見ていました。

 この後は司会のPISS KIDSの けんたろうさん(だったかな?)と簡単なトーク。 暑さでぼーっとしたのか「マイクを通してしゃべってください」と注意され たりして。KOBE CALLINGは3回目と言うことですが、神戸に泊まったことが 無い、予算の都合で今回も日帰りと言っていました。靴について妙に こだわっていたけんたろうさんが、いとうゆうこさんの靴を見て「いいですね」 と話題を振りました。その靴は金属が入っているらしく、空港のチェックでは いつもチャイムが鳴るとか。
 また、最近は自然食に凝っているとのこと。 猫が好きで、いろいろと本を読んでいたら、処分される動物や実験に使われる 動物が多いことを知り、動物実験をしなくてもすむような自然食などに なるべくこだわるようにしているのだとか。秋に出すシングルのレコーディング スタジオの隣に自然食の店があることも影響しているそうです。そういうこと が影響して「星のかけら」の歌詞ができているのでしょうね。
 ということで、11月に3rdシングルを発売する予定だそうです。また、10/23に 南青山マンダラでライブをする予定だとか。これは今から楽しみですね。
 いとうゆうこさんの出演は16時まででした。この後もたくさんのアーティストが 出演することになっていましたが、そのまま帰ってきました。
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copyright かみと,1998