米倉千尋さんの一連のインストアイベント、今回はアニメイト八王子店で、
思ったよりも駅から離れたところにありました。私が会場に着いたのは12時を
少し過ぎた頃でした。店の名前からわかるようにアニメ関係の専門店で、
かなり狭いなぁという印象。1階はコミック、2階にはCDやLDなどを置いていて、
3階がイベントスペースになっていました。
入場のためにはシングル「永遠の扉」の購入が必要ということが書かれている
ポスターがあったので、試しに8/21に発売されたアルバム『always』をカウンターに
持って行って入場券をもらえるか聞いてみました。レジのお姉さんはよくわからない
という感じで、「整理券の配布は終わっているのですが、状況を見て…」と
はっきりしない様子。しかししっかり入場整理券を渡してくれました。どうも
ポスター引換券と勘違いしていたのかもしれません。レシートの裏に千尋さんの
CDを買ったことを書いて、後で引換券を取りに来るように言われました。
店内のモニタでは、新星堂カルチェ5新宿店のときと同じプロモーションビデオ
の映像が流されていたので、じっくり見ていたかったところですが、店内が狭い
こともあったので、ひとまず外で待つことにしました。イベント会場の3階は
開場されていなかったので、リハーサルの様子を見ることはもちろん、会場で
待つこともできません。買ったばかりの『always』を聴きながら、店の外で
様子を伺っていました。
12:30頃にスタッフの動きが激しくなり、機材などを運び込んでいたので、
そろそろ来るかな?と思っていた13時頃、後部座席に千尋さんが乗った車が
店の前を通過。店の前の道路は車がすれ違うのも大変というくらいの狭い道
だったこともあり、バッチリ千尋さんが見えました。車の中の千尋さんも
私に気付いて笑顔を見せていました。
店の少し先で止まった車から千尋さんが出てきて、早速店内へと入ろうとします。
スタッフに続いて私も千尋さんと軽く挨拶をしたところ(^_^;)、「今、ラジオ
聴いていないですよね?高校野球」と、私に話しかけてきました。CDのイヤホンを
見てそう思ったのでしょう。私はしっかり「『always』を聴いてます」と
答えました。折しも高校野球の決勝戦が13時から始まるということで、
スポーツ好き(?)で横浜出身の千尋さんは、京都成章vs横浜の成り行きが気に
なるようです。
千尋さんはジーンズに底の厚いサンダル、白のブラウスに黒のカーディガンを
羽織っていました。今回も赤い縁のサングラス。
一緒について行きたいところでしたが、どちらにしてもリハーサルは見られない
はずなので、そのまま外で待機する私。ときどき涼みに店内に入るということを
繰り返していました。やがて13:20頃からリハーサルをやっている音が漏れて
きましたが、すっかりCDに聴き入っていました。リハーサルは13:40頃まで
やっていたようです。
その途中、13:30頃に入場整理券を入場券に引き換えることになり、その時に
併せてポスター引換券ももらいました。入場券への引換は早い者勝ちだったようで、
私は9番でした。この番号で入場することになるとのこと。CD購入者に配られて
いた入場整理券はほとんど引き換えられてしまったのか、店内にいたお客さんに
声をかけて、入場券を渡したりしていました。もともと入場は無料で、ポスターは
CD購入者ということだったのかもしれません。
イベント開始時刻の14時になり開場。イベントスペースは初めて千尋さんを見た
秋葉原ヤマギワソフト館に似た印象でした。ずっとこちらの方が狭いのですが。
椅子が30席ほど用意されていて、私は2列目の中央付近に座りました。運ばれた
機材から、今回もギターのサポートがあるだろうという予想通り、二つのマイク
スタンドが置いてあります。ステージは若干高くなっていて、ステージ後ろには
まるで学芸会の時のような手書きの看板が掲げられていました。それを見ると
なんだか笑ってしまいます(^_^;)。
ここでスタッフから『always』のブックレット(というよりはパンフかな)が
配られました。セルフライナーノーツやプロフィールなどが書かれているものです。
お客さんもすんなり入場し、14:05にイベントスタート。まずはお店の人と
思われる女性が米倉千尋さんを呼び込みました。千尋さんは白のフリルの
付いた(もしかしたら重ねていたのかも)ピンクのスカートで苺模様(?)がプリント
されているもの、上は赤の上に白のキャミソール系の服を重ね着していました。
髪はアルバムジャケットの雰囲気で、特に飾りは付けられていません。
ピンクのマニキュアと口紅、右手中指には大きな指輪、ネックレスは数個の
ビーズが付いているもの。
今回もギターの さとうひろはる さんがサポートです。千尋さんがしていた
サングラスをしていました。
MC 「こんにちは、はじめまして。米倉千尋です。そんな…行儀良く座って
いないで(笑)、リラックスして聴いて下さい」
ここでさとうさんを紹介。さとうさんが自分で思いきり拍手するものだから、
千尋さんが「そんなに拍手しなくても」と笑っていました。
1. 約束
カラオケ+ギターでした。お客さんは手拍子で合わせます。とても優しい
感じの声の出し方で、声の丸さが出ていました。この曲のサビのメロディーは
高音が多いこともあり、唄い方によっては がさつ になってしまいがちだと
思うのですが、千尋さんの場合はそんなこと心配する必要ありません。
心地よいビブラートした声が会場を包みこんでいました。
MC 「皆さん、今の曲は知っていましたか?」ここでガンダムの話。「ずっと
ガンダムの歌を唄わせてもらっているので、ガンダムのイメージがあるの
ですが、それ以外にもいろいろな曲を唄っているので、知っている曲が
あったら一緒に楽しく唄って楽しく帰って下さい(笑)」
「次の曲はギターと私の二人で」と言った千尋さんにさとうさんが
「ル・クプルです」とギャグを入れます。
2. いつの日か
ギター1本のみのアコースティックバージョン。どうもアニメ系のお客さんは
手をたたくのが好きなようで、この曲も手拍子がありました。千尋さんは
少し走り気味。サビ前の一番高音であるFの音は少し外していましたが、
全般的に張りのある声です。唄っている動きもキビキビしていて、ボーカルの
力を見せつけてくれます。
MC ここで再び司会の女性が登場。この司会の女性、言葉の使い方が少し変な
ところはありましたが、芝居がかったいかにもアニメ声優風の喋り方の人
でした。まずはアルバムのコンセプトについて。「ガンダムの映画で初めて
知った人のために、自己紹介的な意味を含めて作った」とのこと。
続いてはレコーディングの様子について。「スタジオは楽しくて、でも
皆の意見がぶつかりあって、トラックダウンを何度もやったりやマスタリング
も2回やった」とのこと。
さらに新曲のキャンペーンで訪れた各地での話題。富山については
「しろえび食べたことあります?あまえびが50倍くらい甘くなったような…
富山に行く度に富山の印象を聞かれ「しろえび」って答えていました」
「新潟へ行ったときは、母親の実家が新潟なんですが、新津のお祭りに
行ったんです。私、雨女って言われているんですけどやっぱり雨が降っていて、
村長さん(市長さん?)が中止するか開催するかの判断を下すんですけど、
やっぱりやることになって高いところ(やぐらの上?)で唄いました。でも
グラグラしていて、ほとんど直立不動状態で唄っていました。」
「地方に行くと人が優しいので…って皆さん(会場のお客さん)が優しくない
わけではないんですけど(笑)、温かく迎えてくれるのでまた行きたいなと
思うんです」
さらにインターネットの話題まで。KING RECORDSのページでは隠し玉がある
と言われ「PVが見れる…」との答。「インターネットご覧になったこと
あります?私の」とお客さんに聞いていますが、私と目が合った千尋さん
「作って下さったりする方もいらっしゃったりするんですけれども…」
この話のつながりでは、私がオフィシャルページを作っていると誤解される…
なんてことはないですね(笑)。
最後にガンダム劇場版について。「ウイングは羽開いちゃいましたからね(笑)。
CGを使ったりして、“08負けてるよ”とか思ったりしたんですが(笑)、
人情味があってやっぱり08の方が好きですね」
MC 「これまで皆さんの顔が見えない状態が多かったのですが、今回は後ろの
方まで皆さん一人一人の顔が見えて、嬉しいやら、ドキドキって感じ」
3. 未来の二人に
1コーラス目のフェイクはなかなか良かったのですが、2コーラス目は
ちょっとやりすぎ。別のメロディーになってしまったところまであった
ような(^_^;)。フェイクのパターンを間違えたという感じもありましたが、
これはほとんどアドリブの域です。千尋さん自身は何度も唄っている曲
でしょうから、いろいろと変えたくなると思うのですが、まだまだ現状では
お客さんはついて行けていないでしょう。
MC ここでさとうさんが退場。
「横浜高校の昨日の試合見ました?私横浜なんで…。野球詳しいわけじゃ
ないんですが、春の大会で松坂投手を見て松坂選手にはまっているんです。
昨日は逆転した際には家中走り回ったりて(笑)…全然関係ないんですけど(笑)」
「次の曲は記念すべきデビュー曲、皆さんも知って下さっていると思うので
一緒に唄って下さい」
4. 嵐の中で輝いて
カラオケのみ。お客さんは再び手拍子。パンパパンのパターンが出たときには
どうしようかと思ってしまいます。私はPVの映像を思い浮かべながら聴いて
いました。
MC 「今日は随分喋ったな、とか思います(笑)」
「しばらくインストアライブは無いかもしれないのですが、またあったら
見に来て下さい」
「CDを買うと中に葉書が入っていますので、捨てたりしないで書いて下さると
いろいろな情報が届けられますので。ですから(笑)また見に来て下さい」
「最後なんで一緒に唄って盛り上がって下さい」
5. 永遠の扉
非のうちどころない実に素晴らしい出来でした。これだけすごい唄を
聴かされてしまうと、まだまだ聴きたいと思ってしまいます。
低音は重厚な感じ、中音域は弾力があり、高音は華やかさがあります。
これだけのボーカリストはそうそういるものではありません。
イベント終了は14:45でした。この後は握手会です。CDを買っていない人たちが
2階に移動して改めて戻って来るまでしばらく千尋さんも控え室で休憩。
その間に私は高校野球の結果を朝日新聞のWeb Pageで確認しました。
私の番になったときに、スタッフの男性が私のことを「いつもきて下さる方」と
千尋さんに紹介して下さいました(笑)。
もしかして結果は家に帰ってからの楽しみにしているかもしれないと思ったので、
そのことを確認してから高校野球の試合の結果を伝えました。千尋さんは素直に
喜んでいました。
写真撮影の許可をもらったので、1枚写真を撮らせてもらい(使う目的は
明白か?(^_^;))、先日のイベントで渡したプレゼントのことも憶えていて
くれたようでしたし、私も喜んでポスターを受け取りました。そんなことだから、
握手会だというのに握手し忘れたことに気付いたのはずっと後のことでした。
イベントスペースにはお客さんがいなくなったので、外に出ることにしたの
ですが、まだ2階のレジでは千尋さんのCDを買っている人がいたので、握手会は
もう少し続いていたようです。時間的に余裕のあるイベントでした。
いつものように出待ちをしていると、機材搬出中のギターのさとうさんが
話しかけて下さったりして。やがて15:25頃千尋さんが出てきました。
狭い道路であったものの反対側にいた私のところまで来て下さって、「また
見に来て下さい」とのこと。私は「またお知らせ下さい」と答えておきました。
インストアライブもうれしいですが、来年の今頃(あまり根拠はない。すぐにという
わけではないので)までにはライブを実現させてもらいたいですね。
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かみと,1998