ここ2回ほど福間未紗さんのライブを飛ばしていることもあり、 連日の吉祥寺通いにもめげずに行ってきました。今回のライブは 「福間哲学Level 13.5」ということで、福間未紗さん以外に 人間丸(旧斉藤哲也)さん、ロボットTAYAMA、そしてゲストとして未紗さんの 弟の福間創さんが出演されることになっていました。普段のMANDA-LA2なら 1800円が基本のところ、豪華な(?)出演者を反映してか、チケット代が3800円! という誤植かと思われる値段(^_^;)。こんな値段ならお客さんも敬遠してしまう のではないか?という予想を大きく裏切られ、私が着いた開演20分前で既に 立ち見が出ているほどの盛況ぶりでした。
 吉祥寺MANDA-LA2で行われる福間哲学は内容的に、高円寺洗濯船で行われる 喋りまくりのライブと南青山マンダラでの淡々と唄うライブの中間に位置し、 しかも福間博士制作によるTAYAMAというロボットが出てくる、これまた異質な ライブです。このところ洗濯船ばかりだったので、まともなライブは全く 行われていないという事実を知るお客さんがいたとしても、決してそのことに 触れてはいけないかのようです(^_^;)。
 今回のライブのスタンスとしては、1999/02/01に発売される3rdアルバム 『ダークネス&スノウ』と、4thアルバムの片鱗を感じられるものである、と 配られたプリントに書かれていました。

 19:30を少し過ぎたところで開演。まずは未紗さんが一人で登場します。 福間哲学の前座ということで未紗さんが演奏する、ということになっている そうです。

 1. 円盤旅行
 2. 一瞬だけ
    何度聴いても好きな曲です。一枚のドアをはさんだ両側の情景を透視して
    いるかのような、劇的な展開が好きです。
 3. 風車
    この曲から斉藤さんがサポート。
 MC 「今日のライブにいらっしゃっている方はコアな方々だと思いますので、
    ご存知とは思いますが…」とアルバムの告知。
 4. 雪
 5. ユリの丘
 6. 蒼い夜

19:55頃、第1部終了。ここで6分ほど(未紗さん談)の休憩があり、第2部へ。 この辺からは、まともに相手していると疲れそうなのですが…。
 おもむろにロボットTAYAMAが運び込まれます。前回は自分で動き(^_^;)、 ロボットの胸の扉からいろいろな物が出てきたのですが、今回はカーテンが 下ろされています。カーテンをズルズルと引き上げると中にはモニターが 置いてありました。映っているのは福間博士。10億ガゼボ離れたところから 通信しているとのこと。1ガゼボは地球上の単位には変換できないらしい。 ロボットの口にパンや団子を入れると、エンコードされてモニターの中の 福間博士に届くということを見せていました。エンコードすると2倍美味しい のだとか。
 付き合いきれないとは思いつつ、生き生きした表情の未紗さん。一番楽しんで いるのは彼女自身でしょうね。
 「世紀末は人間が決めたものに過ぎず、砂時計のようなもの。ひっくり 返すことを忘れなければ何も問題はない。」という演説があり第2部終了。 TAYAMAも運び出されました。

 20:20頃に第3部へ。ここで福間創氏が登場し、一気にテクノ色が強くなります。

 1. 砂時計
    未紗さんはギター無しで唄っていました。
 2. ダークネス&スノウ
 3. ダンダン
    ここでもギター無し。まるでアイドルのような動きをしていました。
    1部が男っぽい表情だったとすれば、この曲は女の子女の子してました。
 4. 押し花
 5. マイクロチップ
    客席にたくさんの風船が投げ入れられます。お客さんも最初30秒くらいは
    遊んでいました。
 6. エンドレスフラワーズ

 ここで本編終了。21:05でした。アンコールとなり再びロボットTAYAMAが登場。

 MC 「次(の福間哲学)はすごいですよ。99年のうちに出来ればいいと思って
    いるので、待っていて下さい。」
E1. 未来
    最後は再び未紗さんと斉藤さんだけで落ち着いた感じ。

 唄い終わったところで未紗さんらはステージを下り、TAYAMAのモニターに 未紗さん、斉藤さん、創さんが去っていく映像が出て終了。最後に3人が 再びステージに現れて、本当に終了。21:15でした。

 未紗さんの道楽に付き合ってきた、という印象がありますが、入念な 準備(制作)に対する努力は認めます。それも含めた労力としての3800円だった と判断しています。唄は安定していて、気合いが感じられました。第3部の テクノバージョンが予想していたよりもずっと充実していたので救われました。
 しばらくライブはしないそうで、CDが出たらインストアライブなどをする 予定とのことです。
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copyright かみと,1999