MUSIC VISUAL MAGAZINE「CLaP!」主催の"Girl Talk Live Vol.1"が 高田馬場AREAで行われました。タイトル通り、出演は全て女性ボーカルです。 18:30開演ということでしたが、なんとか間に合いました。以前いとうゆうこ さんのスタッフにチケットをお願いしていたので、前売り料金2000円で入場。 客席には見事なまでに椅子が並べられていて、既に8割くらい埋まって いました。

○PooL
  Bs,Vo(女),Dr,Gtのロックバンド。一度見てみたいと思っていた、コロムビア
  からメジャーデビューしている人たちです。ギターの音が大きすぎてボーカルを
  潰してしまっていた感じがあり、今一つ特徴をつかみきれなかった気がします。
  やっている音楽も、似たようなバンドがいくらでもありそうな、あまりパッと
  しない感じでした。機会があれば、もっとちゃんとした音で聴いてみたい
  ところです。

○ワカメホームラン
  ゆんさん(Vo)、ももこさん(Gt)、まなさん(Bs)、ひろえさん(Dr)の4人。
  かなり若そうな人たちです。音はスカスカで、お世辞にもうまいとは言えません。
  楽しい雰囲気があり、かつてのゴーバンズのような路線に近いかもしれません。

○花花
  A'ZIPでかなりプッシュしているらしい花花は、小野麻紀子(おのまきこ)さん(Key,Vo)、
  児嶋いづみ(こじまいづみ)さん(Key,Vo)の二人。

 1. 雨の雫
    二人のハーモニーが美しい曲。楽曲的には花岡幸代さんっぽい雰囲気でした。
 2. 空の青
    ここまではおのさんがメインボーカル。
 3. a lot of money
    諸事情によりCD化できない作品だとか。
 4. ずっと一緒に
    スローバラード。
 5. アドバイザー
    ボサノバ調の最新シングル。

  全体的な雰囲気としては悪くないと思います。どちらか一方がメインボーカルで
  もう一方が伴奏をするという形式も面白いですね。似たような傾向のユニットと
  してViki&JUNが挙げられるのですが、技術的な面ではViki&JUNの方が良いように
  思います。キャラクターとしては花花の二人の方が良いかな。…ちょっと微妙。

○いとうゆうこ(GtVo)
  今回も一人だけで登場。

 1. 羊飼いの唄
    久しぶりにこの曲を聴いた気がします。ギター1本だけなので、デビュー前に
    録音したというサンプルカセットの内容を思わせるものでした。いわゆる
    “ペンペンギターバージョン”。ギターに気を取られているようで、唄が
    本調子ではありませんでした。
 MC 「次に「Angel」という歌を唄います。6月にリリース予定だったんですけど、
    それが延び延びになりまして、いつ出るかわからないんだけど。ライブも当分
    やらないかもしれませんので、今日は楽しんでいって下さい。で、またリリース
    する頃にライブをやりたいと思いますので、その時また見に来て下さい。」
 2. Angel
    この曲は前向きで希望を感じさせるのですが…。
 MC 「どうもどうも。…スタッフの方、リハで4曲って言ったんですけど、15分
    ぐらいで終わってしまったんで、もう1曲やっても良いでしょうか?
    お客さんも、もう1曲増やして5曲今日は唄いたいと思いますけど、良い
    でしょうか。次の曲はデビューする2年くらい前に…最初に作った曲です。
    全然リリース予定無し!」
 3. “出会わなければ良かったということじゃなくて…”
    この曲を聴くのは多分初めてだと思います。でもサビの部分を聴いたことが
    あるような…。普段の強さに隠れた弱い部分を見せるかのような曲でした。
 4. 始まりと終わりの歌
    この曲も久しぶりです。
 MC 動物実験の話。
 5. 星のかけら
    アルペジオで弾き始め、途中からフラットピックに持ち替えてストローク。

  全体的に魅力を発揮できていなかったと思います。ギターを弾いていると、
  どうしても唄かギターかで中途半端になってしまうようです。
  一人だけのステージを見ると、デビュー当時からずっとギターでサポートして
  いた大平さんの存在が大きいことがよくわかります。加えて、リリース予定が
  無くなったこと、ライブの予定もないということを考えると、非常に厳しい状況
  ではないかと勘ぐってしまいます。もしかしたらこのライブが最後になるのでは?
  という嫌な予感が脳裏をよぎります。デビュー前のバンド形式で良いので、
  これからも活動を続けて欲しいですね。

○スマイルキック
  Gt,Bs,Vo(女),Dr,Gtのロックバンド。音は古めかしい感じで、比較的聴きやすい
  ものでした。楽曲としては、私の嗜好からは少しずれているように思います。
  下北沢CLUB Que辺りが似合いそうな雰囲気でした。

○間美穂(KeyVo)
  今回も一人だけの出演。対バン形式のライブでのトリは初めてとのこと。

 1. 月夜
 2. レストラン
 MC
 3. 気にしないで
 4. 空色のピアノ
 MC
 5. 花

  高音も低音もちょっと苦しそうでした。中音域は丁寧に唄っています。
  ギターのサポートが入ったときよりも安心して聴けるのは不思議です。
  結構落ち着いて見えました。


SAIL Music Laboratoryへ戻る
copyright かみと,1999