Amikaさんのライブを見てきました。チケットはAとBの2種類で番号が振られていて、
BはAの後に入場ということで、早く行って失敗でした。クアトロパルコの店内を
うろついていたら、Little Babyのエリさんとレイコさんらしき人が…。思わず
リトベモードに入ってしまいそうでしたが、ぐっとこらえて入場。Amikaさんを
見に来たわけではなさそうです。
当然前の方は既にいっぱいで、中央付近のテーブルの位置で見ようかとも
思いましたが、人がどんどん多くなりそうだったので、余裕のあるずっと後ろの
ところで見ることにしました。
ほぼ時刻通りに開演。Amikaさんは赤いワンピースの上に白い上着で登場。
1. 世界
まずはVC,Keyのサポート。声は良く伸びていて、安定した唄を聴かせて
くれます。
2. ナンを食べにいく
この曲からPerc,Gtが加わります。
3. 住宅
MC 「本日はようこそお越しいただきました。Amikaです。今日はこのライブの
模様を収録しているそうです。唄はいいのですが、喋ると緊張します。
喋るとき、皆さん私を見てるんだもん。…英文和訳みたいな喋り方になって
いるんです。こういう時に何を喋っていいのかわからないのですが、テープ
交換の時間があるので、喋らなくてはいけません。人前で喋るのは苦手で
頭の中が真っ白になっちゃってどうしようかと思っているんですが…
(突然笑い出す)…1回笑い出すと止まらないんです。…今ラジオやっています。
アミカン箱というHome Pageがあります。…よかった、なごやかなところで。
とり殺されるんじゃないかと思っていたんですよ。…(さらに突然笑い出す)
…メールや手紙、アンケートで励まされて…(歌手であっても)唄以外にも
やらなければならないことがたくさんあって、会議でも喋れないから、
私にはダメかもと思って。…返事は、体一つしかないのであまり書けません。
…電磁波に弱いんで。…気持ちが落ち着いてきました。ありがとうございます。」
4. ビール
なんとなくすっきりした表情で唄っているように見えました。
ここで上着を脱ぎます。
5. 終わりかけた春
ボサノバ調の曲。2コーラス目の唄い出しは間違えたんでしょうね。堂々と
しているので、そういう曲なのかと思ってしまいました。
MC 「正直言わせてもらいますと…今回は“夏季初ツアー”です。って正直に
言わなくてもそうなんですが。唄うのにすごく緊張しました。個人的に
大切に唄いました。すごく悲しいときから持ち直して書いた歌で、昨年
5月末、「ふたつのこころ」の唄入れの前に創った曲です。この歌を
唄って次のアルバムにかかれます。11月か12月にシングルを、来年春に
アルバムを出したいと思っていて、これから山ごもりの生活になります。
(この歌は)ラジオでも流していなくて、今回のライブで初めて届けられれば
と思っていました。…今日は来て下さってありがとうございました。
…(話していることに脈絡がないことについて)早送りの後に再生ボタンを
押して、最後の言葉を言っているみたいです。この後も大切な歌を唄って
いきますので、重がらず(?)に聴いて下さい。」
6. オレンジの匂い
7. 揺れる光ない海の底
8. 朝方
MC 「えー…(沈黙)…今日は“スポッティング”という雑誌が売られているそう
です。富山・金沢に同行して下さった珍しい雑誌です。…雑誌の人は
『この歌はこうだよね』と言う人が多い中、『私はこう思うけどどう思う?』
とアーティストのことを考えて下さっています。“スポッティング”、
面白い雑誌だと思いました。今月号は亀のことが書いてあるんです。“かめ”
の2文字に反応してしまいます。…私のレコード会社のバリアフリーさん、
さん付け?(笑)のディストリビュータって言うんですかね、親会社が
ポニーキャニオンから東芝EMIになって、東芝EMIの社長さんにお会いしたん
ですが、とてもいい人でした。エヘラエヘラしながら会社を出て来ました。
(その帰り?)ペットショップで亀を見つけて、それが さいとうさんに似て
いたので『さいとうさん』と呼びかけていたんです。お金がなくてその日は
買えなかったのですが、お金を貯めながら、毎日のように2時間くらい
さいとうさんを見にいて、仕事の電話もそこで受けたりして。亀に話しかける
から、店員さんは変な目で見ていたと思うんですけど。一週間くらい都合で
いけなかったら、いなくなっていたんです。慌ててプロデューサーに
『さいとうさんが売り飛ばされてしまいました!』と留守電に入れたんですが、
プロデューサーは全然知らないんです。別の亀は人相が違うんです。亀畜生と
いう感じで。はちゅう類がダメなんです。貯めたお金でCDウォークマンを
買って、さいとうさんと呼んでいます。…そんな感じのHome Pageを作って
います。北陸の中古車雑誌の連載も…あ、これ、トークショーじゃないんで…
どれだけハイになっているかバレてしまう。ローになると人の声が聞こえなく
なるんです。プロデューサーにもそれではいけないと言われて、とりあえず、
近くで人が口をパクパクしていたら顔を見よう、と勉強しました。
…歌に戻ります。あぁ、喋ったぁ。」
9. 花火
アコーディオンの音が良い感じ。
10. 手を振る朝
ノスタルジックな雰囲気が出ていました。
11. I don't like Mondays(The Boomtown Rats)
今回のカバー曲。Keyの激しいグリッサンドで始まります。
12. 一日
前半はリズムが少しバラつく感じでしたが、後半は良かったと思います。
MC 「I don't like Mondays…邦題は「哀愁のマンデー」。邦題を知っていたら
好きにならなかったと思います。」
この曲の内容について。1979年のライフル乱射事件をテーマにしていて、
事件を起こした犯人によれば、動機は「月曜日が嫌いだったから」。
「私も学校が嫌いだったから。変なとこだと思っていました。うなぎの
養殖みたい。今は外に出られて幸せです。」
「最後の歌になってしまったそうです。」
13. 星の光
ア・カペラで唄い出します。
この時点で20:30でした。アンコールになります。
MC 「メンバー紹介です。(会場からの拍手に)メンバー紹介ごときに拍手なんて。」
まるやまさん(Gt)、柏木さん(VC)、まささん(Perc)、たつのすけさん(Key)。
「そして私はAmikaと申します。」
E1. HOW CAN I SAY
E2. ふたつのこころ
重々しいリズムがエスニック調に強調されています。
E3. 世界
ア・カペラで静かに始まります。全体的にゆっくりめに感じました。
MC 「今日は予告できませんが、近々ライブがあるかと思いますので、その時は
是非いらして下さい。」
終了は20:50過ぎだったと思います。
喋るのが苦手と言いつつ、結構喋っていました。メモが大変です(^_^;)。
脈絡のない話のためにうまくまとめられません。その脈絡のなさが、彼女の
神秘性をかろうじて保っているように思いますが、あまり喋り過ぎるのは
似合わないように思います。
唄は音程のふらつくところもありましたが、歌詞の内容から考えると、そう
いった不安定さも許容できる範囲です。きっちり唄われるより、頼りなさそうな
ところが持ち味だと思います。そういうこともあって、次の音は危なそうだ、
と予想してしまう高音で、きれいに伸びていたところなどはさすがです。
これまでは歌詞の強さを感じていたのですが、今回は歌詞に対する楽曲の
作り方の良さを感じていました。歌詞の場面転換で転調するとか、リズムが
変わるとか、楽曲そのものの魅力を強く感じたライブでした。ライブでの
アレンジはシンプルでありながら力強いもので、パーカッションの使い方が
とても好きな曲とあまり気に入らない曲、というように分かれました。
全体的にはAmikaさんの声を生かした演奏で、ジワジワ染みてくるものでした。
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かみと,1999