「心の中で“握手”しよう」と題されたNonさんのライブが渋谷ON AIR WESTで
行われました。開演時間がやや早めということで、気合いを入れて開場前に着。
ほぼ時刻通りに開場され、中に入ってみると、予想通り椅子が用意されていました。
椅子は100席弱で、開演時には立ち見も結構出ていました。ステージには
左手奥と手前にキーボードがあります。右手前には2脚の椅子と譜面台が置かれて
いました。
開演は18:40頃でした。ピアノソロの「Dear Friends」が会場に流れる中、
サポートメンバーに続いてNonさんが登場。ピンクとオレンジの中間のような赤系の
ワンピース、足元は茶色のサンダルという姿でした。
1. Birthday Song
まずはセンターの位置に立ち、ハンドマイクで唄います。多重コーラスの
入っているカラオケとシンクロさせて、CDの雰囲気そのままで唄います。
間奏からKey,Dr,Bs,Gtが加わり、爽やかさなオープニングという印象です。
2. Close to you
手拍子を促すNonさん。こちらもコーラスなどが入っていて、全て生音という
わけではありません。高音がややシャープ気味なので、ちょっと緊張していたの
かもしれません。
MC 「みなさんこんばんは、Nonです。東京でライブをするのは初めてのことで、
緊張しています。「Close to you」で緊張がほぐれた気がします。一昨年に
デビューして、もう少しで丸2年、ピアノ弾き語りでインストアライブなどを
してきましたが、丸2年を迎える前に、こうして1回目のコンサートができる
ことになって嬉しいです。ゆっくりとたくさん聴いていって下さい。」
MCの間にバイオリン(Vn)とチェロ(Vc)がステージに登場。
ここでKeyへ移動。前にある譜面台について「見えなくなる人がいるかも
しれませんが、すぐ無くするので、何曲か我慢して下さいね。」
北海道出身、上京してからもうすぐ3年という話から、北海道の景色が素敵
だったと思い返したときに作った曲という紹介で、以降3曲。
3. 星空〜会いたい〜
しっとりとした雰囲気で前半が過ぎます。VnとVcの雰囲気は抜群です。
予め録音されたストリングスかと思ってしまうほど、綺麗にハマっていました。
2コーラス目からドラムが入るのですが、アレンジ的にちょっとうるさかった
かもしれません。
4. 大切な友達
Nonさんはキーボードの位置にいますが、前半は弾いていませんでした。
高音の鋭さがやわらいでいる分だけ、聴きやすくなっていた気がします。
それにしてもストリングスはNonさんに良く合いますね。
5. 雲と時計
インストアの時のようにカウントしてスタートします。バンドメンバーが
いるので、今回はちゃんと意味があります(笑)。前半は少しコミカルな
アレンジでしたが、時計の刻む音のようなイメージなのかもしれません。
Nonさんの演奏はインストアのアレンジと同じだったように思いますが、
バンドの音に埋もれてしまっています。チェンバロ系の音が入っていて、
全体的にバロック調の雰囲気になっていました。
MC 「レコード屋さんのインストアライブが多くて、お客さんが立ち止まって
くれなくて、辛い思いをしながら唄っていた時期もありました。時が経って、
励みになったとか思ってくれる人が増えてきて、初めは一人だったのが
こうしてバンドの皆さんも…」既にバンドのメンバーは下がっていました。
「バンドの皆さんがいないので、今度は弾き語りでした。」
いかにも台本通りのような感じではありましたが、Nonさんにしては上出来?
6. 青空の椅子
前半は弾き語りです。後半はストリングスが加わります。音数が少なくなっても
スケール感は変わりません。
7. 永遠の旅人
こちらも弾き語りから始まります。ズシッと重みのあるボーカルで、しっかり
唄い上げていました。
MC センターの位置に戻ります。ここでギターのセッティング。昨年の北海道での
ライブで「自分の意志で「Letter From Yesterday」のギター弾き語りをしたら、
ボロボロでした。悔しくてもう1回やりたくて、1年間練習しました。1年
経っても、まだこの曲しか弾けないんですけど。」
8. Letter From Yesterday
昨年の北海道ではガットギターだった気がしますが、よく憶えていません。
今回はオベーションで、ちょっと違うかなぁという音色でした。いかにも
クラシック系の弾き方という印象だった昨年と比べて、少しだけコード
中心っぽい感じはしましたが、 練習の成果は?と言うと…。間奏でコードを
間違えて、1小節飛ばしていました。サポートギターのソロ中だったので、
止まることもやり直すこともできません。先日の横浜でのインストアライブで
「またギター弾いて下さい」とNonさんに言ってはいましたが、こうして
実際に再び聴けるとは思いませんでした。また次回も期待しましょう。
MC 「やっぱり聴き辛かったですかね。本番はうまくいかないで、リハはうまく
いっているんですよ。「今日はバッチリ」とか言っていたのに。ぜひまた
私のライブをやるときには、本番95点くらいがんばりますので、聴きに来て
下さいね。」
ここでSTVラジオの話。「埼玉とかでもアンテナをねじると聴ける」と話して
いました。その番組の企画で生まれた曲の紹介。リスナーからもらった葉書で、
「気持ちを大好きな人に伝えませんか?」というテーマ。19歳の女の子が30歳の
美容師さんを好きになってしまった話を歌にしたものだそうです。
9. I wish
とても素直なメロディーで憶えやすいものでした。全体的にうまくまとまった
Nonさんらしい曲だと思います。
MC 「CDにはなっていないんですけれども、いつかCDにしたいと思っています。」
「皆さんはもう大人ですけど、小さい頃に大きくなったらなにになりたいとか
夢見たと思いますけど…」とBsの えみさんに振ります。えみさんは野球選手、
Nonさんの夢は「きゅうりとマヨネーズ」だったのだそうです。「変わった子で
大好物がきゅうりとマヨネーズだったんです。ちなみに今はマヨネーズから
味噌マヨに成長して、味噌マヨを付けながらきゅうりを食べるのが大好物。」
10. 夢を忘れないで
この曲でも手拍子を促します。Nonさんにしてはかなり動いている方の振り付け
(と言えるのだろうか?)でした。この曲の雰囲気を考えると、ギターはもっと
フラメンコ調にしても良かったかもしれません。
11. 最後のダンス
ア・カペラで唄い出します。すぐにバックの演奏が入りますが、若干音が
ずれていました。こちらもマイナー系サンバ調で、前曲とともにリズミカルな
内容でした。ずっとタンバリンを持って唄っていましたが、叩いたのは後半から。
ありがちかもしれませんが、後半はaccel.にしたいところです。
MC 再びKeyの位置へ移動します。
「熱気で暑くなってきましたけど。お客さんの声であるんですけど、
もうちょっとノリたいんだけど恥ずかしいというのがあって、私も恥ずかしがり
なので、皆さんがノッてきてくれると、皆さんと盛り上がりたいと思います。
とは言いながら、さっきのような曲はもう無いかもしれない(笑)。」
「握手」についてのお知らせ。中島みゆきさんの話から、NHK「スタジオパーク
からこんにちは」のエンディングになっていること、「私テレビに出るんです。
そのスタジオパークにゲストで。おめでとうですよね。永久保存盤のビデオに
録っておいて下さい。」この放送は4/27になります。
12. Because of you
うまくまとまっていて、フェイクも決まっていました。間奏後のサビに入った
ところのドラムアレンジは新鮮でした。
13. 星の線路
音程が少しふらついているところがありました。サビ前の高音部分は綺麗に
出ていました。
14. 握手
壮大な雰囲気が感じられる内容でした。先日の大阪でのイベント同様、Nonさん
はKeyを弾いています。
MC 「星の線路」がNHK「すずらん」の挿入歌だった話から、当時見られた駅の看板
について。Nonさんは「誰もわかるわけないのに恥ずかしそうにしていました。」
とのこと。
「最後の曲は皆さんと楽しみたいので、力いっぱい手拍子をして…。」
15. I hope so〜明日へ〜
練習の成果があって、大きな手拍子が起こっていました。最後にこのような
手拍子をする曲を持ってくるのは、アンコールにつなげやすい構成ですね。
小走りにステージを下りるNonさん、ここで20:05くらいでした。アンコールと
なります。やや時間をおき、衣装を変えて再登場。上は青緑系の色のスリップタイプ、
下はデニムのロングスカート、青いサンダルでした。
E1. Dear Friends
MC 「「こころの中で握手しよう」というテーマでやってきたのですが、皆さんは
握手できましたでしょうか。この「握手」があったからこそ今回のライブの
テーマになったと思います。」
「握手」を合唱したいということで、お客さんにサビの部分を練習させます。
E2. 握手
お客さんの声が入ると、いかにも混声合唱風の雰囲気になります。こちらは
唄だけで、Nonさんの演奏はありませんでした。昨年の北海道のライブでは
「Dear Friends」をお客さんに唄わせていたことを思い出しながら聴いて
いました。
MC メンバー紹介。江口正祥さん(Gt)、えみなおやさん(Bs)、あかましんさん(Dr)、
さわちかたいすけさん(Key)、えみさん、あかまさん、さわちかさんは
ル・クプルのサポートメンバーでもあるそうで、その頃からお世話になって
いるとか。にしかわやえさん(Vn)、しとううだい(?)さん(Vc)。
全員を前の方に呼んで並ばせます。そしてサポートメンバー全員がステージを
下ります。ここでお客さんから花束を受け取るNonさん。
「本当に今日は、つたないトークで申し訳ありませんでした。本当に楽しかった
です。ファーストライブ来て下さった皆さん、ありがとうございました。
デビューして丸2年を迎えますけれども、気持ちを新たに近い内にお会いできる
ことを楽しみにしていますので、その時はまた会いにきて下さいね。」
E3. Beside
弾き語り。前半は弱めに唄っていました。アルバムの最後の曲でもあり、
ゆったりと落ち着いた雰囲気でしめくくっていました。
終了は20:30頃でした。Nonさんは、お客さんに手を振ってステージを下りました。
デビューして2年ということで、随分慣れてきたのか、トークがしっかりして
きたことが一番印象に残りました。全体的にテンションが高めで、表情も豊かに
なった気がします。以前からきっちり唄うタイプでしたから、唄そのものは安心して
聴けます。ホール向きの唄い方をする人なので、天井の高い空間では声が綺麗に
響いてスケール感が出ています。
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かみと,2000