奥華子さんのライブが横浜関内小ホールで行われました。「カウントダウンライブ」
というタイトルで、他の出演者はアイドル系ということもあり、客席は一見してわかる
カメコが数名に、あとは出演者の知り合い関係といった感じで、300名近く入るはずの
小ホールに50人程度のお客さんだったと思います。
○西田たか子&井沢亜希
西田さんがBs,井沢さんがSaxのアイドルのノリの二人。アバンギャル'sという
ユニット名らしいです。井沢さんはモデルとして活動し、西田さんはタレントで
舞台などに出ているとか。
1. ルパン三世
2. 踊る大捜査線
カラオケに合わせて、それぞれの楽器を演奏します。アイドル系なので、技術的な
ことを要求するのは間違っているのでしょう。カラオケのテンポに合っていない
とか、Bsが普通のアレンジだったりとか、カラオケにもSaxが入っているとか、
ある意味おもしろいないようでした(^_^;)。
○相葉さやか
サポートで山城尚子さん(Pf)、桑野佐智子さん(Fl)でした。
1. 君の道を
2. 自転車
3. 好きになるほど
4. いつまでも
この曲では、さかたさん(Gt)という男性が参加。
5. ハコブネ
6. 気持ち
この曲ではサポートメンバーが変わり、ほりいけまりさん(Pf)が担当。
7. さよなら
おとなしい感じの唄い方で、ビブラートのかけ方が特に良かったと思います。
岡村孝子さん系の雰囲気のある唄で、全体的には良かったと思います。
昨年11月から3人で活動を始めたとか、小学生の頃から歌手を目指してがんばって
きたとか話していました。カメラを構えている方々は、彼女が小さい頃から
追い掛け回しているのかもしれませんね。
○奥華子
今回のライブは「幸せ」がキーワード?
0. ???
CDのシークレットトラックに収録されている曲。曲順にも記されていません
でした。以前もライブで聴いたことがあるように思いますが、気のせいかも
しれません。
1. 愛のしずく
特にミスもなく無難に唄い上げます。
2. 絶対
重いタイプの曲で、迫力のある声がホールに響き渡ります。
MC 「今晩は、奥華子です。ホール初めてなので嬉しいです。」
「ライブハウスは近いから話しやすいんですけど、ホールだと区切られちゃって、
そっち(客席)に行きたいんですけど…。」
「今日は2000年私最後のライブで、カウントダウンライブということで、選曲も
私の好きな曲を選びました。2000年はいろいろなことがあって、いろいろなこと
を考えましたけど…いつもくだらないMCなんで、こういうところで言っていい
のかちょっと…悩みますね。電車の中で考えることは、電車で隣に座っている
人に『そういえばさぁ』って気軽に話しかけられたら面白いのに。面白いだけで
済まされないですよね。多分うまく行かなくなると思いますが、何でこんなに
みんな他人なんだろう…。」
この“何でこんなにみんな他人なんだろう”という言葉、考え方によっては
非常に含蓄のあるものです。もしかしたら遠い親戚であることを知らないだけかも
しれないし、進化論を唱えるならば祖は一つかもしれない。場合によっては
同郷とか、同じ国とかいうことだけでも仲間意識が生まれたりするし、知り合いの
知り合いというつながりがあるかもしれない。誰かと知り合う(他人ではなくなる)
ことは、ある種の運命だと言えるでしょうね。さて、本題に戻り「何でこんなに
みんな他人なんだろう?」と訊ねられたら、私はきっと「それは出会う喜びを
味わうため」と答えると思います。
3. そんな気がした
やや抑えた感じで唄って今した。
MC 「立って唄います。立って唄う必要はないんですけど、気分的に。」
4. 自由のカメ
立ってピアノを弾きながら唄っていました。声は出やすくなると思いますが、
ピアノのタッチは多少弱くなるようです。本人も言っていた通り、立って弾き語り
する意味があったかは、よくわかりません。
MC 「“(奥華子さんのことを)幸せな奴だな”って思っている人が8割くらいいる
かもしれないですね。家で練習していると親に『そりゃ幸せだよ、そんなこと
してんだもん』って言われるんですが、自分のことじゃなくて、みんな幸せ
なんだよって唄っているんですが…こういう話を唄う前にするつもりだったん
ですが、予定通りにいかない人なんで、またズレました。」
「(外から金槌で打ちつけるような音が聞こえてきて)工事かな?…そんな。
まぁ、唄えば…。」
5. 押し花
MC 「あっという間に2000年も終わって、今日も終わって、どんどん終わって
います。2001年はこういう年にしようとか、普通は言いますよね。」
「すごい夢を見たんですよ。学校で戦争が起きて、友達がみんな死んで、でも
すぐ生き返るんですよ。今日見た夢は、どこかの洋食屋さんでアルバイトして
いて、カレーに納豆を入れてお客さんに出したんですね。普通に納豆を入れる
ものだと思って出して、怒られたっていう、何のオチもない夢でした。
初夢は何を見るんだろうっていつも思うんですが、いつも忘れちゃうので、
今度こそ書いておこうかなと…こんな下らないMCはどうでもいいんですが。」
「最後の曲は幸せに終わりたいと思います。」
6. その手
イントロでいきなり半音高い音を弾いて、ずっこけるようなミスタッチ。
前半は周囲のシャッター音などがうるさくて、環境としては良くなかったのですが、
唄はとても安定していました。後半になると撮影に満足したのか、シャッター音は
ほとんどしなくなり、逆にお客さんの拍手が大きくなってきた感じ。唄は少し
危なくなってきましたけど。とはいえ、お客さんを引き込んでいく様子が感じ
取れる内容だったと思います。
奥華子さんの楽曲は、起承転結がはっきりしているものが多く、メロディーの
ストーリー性の高さが感じられます。逆に言えば、曲の展開が読めるということに
なるので、サビから入る曲を唄うとか、曲のバリエーションを広げていくと良いと
思います。以前から気になっていた「4ビートを刻む曲が多い」という選曲が今回
もなされていたと思います。同じ曲を唄うにしても、「自由のカメ」と「押し花」
を続けない選曲の方が、他の曲との変化が際立ったのではないかと思います。
この日の出演は以上3組だけでした。ロビー(単なる通路?)では、写真撮影大会と
なっていました。奥華子さんのCDも、お客さんの数の割には売れていたように
見えました。
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かみと,2000