昼間の平安堂に続き、ペーニャ苗圃で行なわれた[ma]のライブを見てきました。 会場は長野駅から信越本線で30分ほどの黒姫駅近くにあります。Ayaさんが書いた 地図でも目印らしいものが無い森の中だということで、暗くなってからでは遭難する 可能性もあり(大げさだ…しかし、まんざらでもない)、明るいうちに向かいました。 黒姫駅から歩いて向かったのですが、霧雨でもやがかかってきたりして見通しは悪く なります。知らないところを歩いていても不安にはならず、わくわくするのが不思議 なところです。きっとそれは、懐かしい夏草の匂いが漂っていたからかもしれません。
 車でやってきた[ma]の二人が追い越していくときに、「乗せていきたいんです けど…」と言っていましたが、楽器があるために乗れないことはすぐにわかります。 その気持ちだけありがたくいただきました。黒姫駅からは歩いて20分ほどでしたが、 二人と会った場所からはすぐ近くでした。到着は17時頃。
 開演は19時の予定ですが、時間を潰すにも潰しようがないところで、誘われるがまま 会場内で待たせてもらうことにしました。必然的にリハーサルから立ち会うことに…。 入り口には「小学生は二唐先生の招待」と書かれていて、なんとも妙な雰囲気です。 ペーニャ苗圃はオーナーがフォルクローレをやられているといことで、南米の楽器 などがたくさん置いてありました。

R1. かげおくり
R2. 春の風
R3. しぐれ(?)
R4. (イタリア歌曲)
R5. To sky
R6. はなみるゆめ
R7. One way(?)

 大丈夫だろうか?と心配になるようなリハーサルでした(^_^;)。リハ中にも いろいろとお店の方に気を遣っていただき、スペシャルライブを楽しませてもらい ました。リハが終わった頃に続々とお客さんがやってきます。キャパは30人程度 でしょうか。子供は10人弱来ていました。あとはその父兄とAyaさんの同僚たちが 大部分のようでした。
 19:10分頃開演。まずはオーナーの挨拶があり、店の名前の由来(ペーニャは スペイン語でライブハウスの意)や、この会場がオープンしてから19回目のライブだ という話がありました。

 1. LIBERTY
 2. Hello (ハート)[ma]!!
 MC 「今日はすごく緊張しています。(照明の関係で)見えるのが子供達だけで良かった
    です。」
    「子供達が静かなので緊張します。」始まるまではやっぱり子供なのですが、
    ライブ中は本当に静かでした。これも二唐先生の教育の力でしょうか。
    さらに自己紹介がありました。「ma」は二人の名前の頭文字であり、
    イタリア語で「でも」「しかし」という意味で「逆接から広がる新たな可能性」
    を意識しているとか。平安堂のコンテストのときに付けた名前だそうですが、
    1回目はテープ審査で落ちて(優勝は現在すずで活動している桜井千恵さん)、
    2回目にグランプリを獲得した話もしていました。
 3. To sky
 4. ミルクティー
 MC 「教室みたい…。」とAyaさんが順番に子供を紹介していきます。mayuさんは
    270人の園児のいる幼稚園に勤める傍ら、ピアノのレッスンもしていて、3〜15歳
    を相手に教えているとか。Ayaさんは小学校2年生の担任。あまり大きくない学校
    のようです。
 5. はなみるゆめ
    憧れのミュージシャンに贈った曲とのこと。
 6. One way
 MC
 7. 月

 ここで10分間の休憩になります。実際には20分以上休憩になりました。会場には アットホームな空気が流れていました。続いて第2部。

 MC 大学時代、Ayaさんが声楽でmayuさんがピアノをそれぞれ専攻していて、出席番号が
    並んでいたこともあり、授業ではいつも一緒に組んでいたのだとか。それが原型
    になっているんですね。
 1. (イタリア歌曲)
    「私の愛する人よ」という意味のオペラ。マイク無しで唄います。声楽をやって
    いた人なのだとわかる唄で、普段オペラは聴かないだけに、かなり新鮮でした。
 MC 「大学の先生の前で唄うと(技術的なことで)めちゃめちゃ叱られます。」
 2. はるの風
 3. かげおくり
    「かげおくり」という言葉は国語の教科書に出てくるそうで、ある年代よりも
    若い人は知っている可能性があるとのこと。私は知りませんでした(^_^;)。
 MC 「(子供達に)眠くないですか?こんなに静かに聴いてくれるなんて…全校朝会
    でもこんなに(静かにしていてくれたらいいのに)…。」
 4. Happy Birthday
    客席から手拍子が起こりますが、結構ばらばらなのでちょっとやりにくそう。
 5. ステップ

 本編はここで終了。アンコールになります。

 MC 「持ち歌いっぱいいっぱい唄って、アンコールの経験も無く…。」楽曲を決める
    のにかなり悩んでいて、(小学校の)校歌という話も出たりして。
E1. To sky

 終了は21時頃。前半は二人ともかなり緊張している様子がわかり、二人ともあまり 声が出ていませんでした。mayuさんの演奏はリハのときとは全然違って、目立つミス も無く演奏していたと思います。良かったのは「月」とアンコールの「To sky」 でした。オペラも良かったですが、リハで唄っていたもう1曲の方のオペラも 聴きたかったですね。
 終演の時点で長野へ戻る電車は22:51しか残っていない状況でした。そのまま しばらく会場で打ち上げに加わりつつ、電車の時間まで待つことにしたのですが、 結局お客さんの一人に、mayuさんと一緒に長野まで送ってもらうことになりました。 いろいろな方にお世話になった一日でした。ありがとうございました。
SAIL Music Laboratoryへ戻る
copyright かみと,2001