高岡奈央さんのライブが表参道FABで行われました。出演順はきっと最初だろうと 慌てて会場へ向かったところ、ステージでセッティングしていたのはチープスリルの さなえさんでした。チープスリルも出るのかと思い、FABのスケジュール表を見たの ですが、そこには「NAO他」しか書いていなくて、受付でもらったチケットの半券を 見てやっと納得。

○ベベ(チープスリル)
  チープスリルのさなえさんは最近“べべ”と名乗っているようです。今回はソロ
  ということで、ストリートで唄っている雰囲気のままのライブをしていました。
  ストリートでしか見たことが無かった彼女ですが、マイクを通すと声の張りが
  しっかり聴こえてきます。弾き語りなので難しいとは思いますが、マイクの使い方
  のせいでちょっとムラがあった点はストリートの方が良かったかも。彼女の唄で
  お気に入りの「小田急線」は唄っていませんでした。カポを忘れたそうで、
  チューニングを1音分上げて弾く曲が2曲ありました。なお、このライブは2日前に
  決まったらしいです。「ホーム」という曲が一番しっかりと唄えていたように
  聴こえました。

○高岡奈央
 1. 汽車ポッポ
    軽快なスタートです。スケールの大きなサウンドになっていました。ボーカルは
    やや負けている感じ。
 MC 「挨拶代わりにこの曲を」
 2. ちょちょら
    唄い方に若干荒っぽいところがありました。
 3. ラッセル車
    きれいな曲だと思います。イントロなどでのボトルネックを使ったギターの音が
    良い雰囲気を出していました。高岡奈央さんの本領を発揮するような冬の曲で、
    ふわふわした感じが出てくると良いと思います。そのためには、もう少しバックの
    音を軽めにして、たとえば全体をアコースティック構成にしてみると、曲の良さが
    際立つと思います。ツアーでアコースティック構成の楽器も一緒に持ってくるのは
    大変ですが…。
 4. 補助輪
    この曲の描き出す世界が好きです。この日のステージでは、この曲の唄い方が
    一番良かったと思います。
 MC 「高岡奈央はこういう感じで一生懸命がんばっています。」
 5. デメキンの唄
    12月頃に発売となる予定の新曲とのこと。前半は少し地味な感じでしたが、途中で
    テンポアップして、良い雰囲気になってきます。「友達」という言葉が歌詞に
    出てくるのですが、この辺の歌詞の意味がしっかり聴こえると良いと思います。
    シングルにするにはもう少しインパクトが欲しいかも。
 MC ライブ告知など。“高岡奈央Tシャツ”も作ったそうで…。
 6. ハチ
    透明感のある声とコーラスの掛け合いが、この曲の最大の魅力だと思います。
  高岡奈央さんの唄う曲は、私が初めて見た頃は、冬や雪の歌が多かったのですが、
  最近の曲には「友達」がキーワードになっている曲が多くなってきていると
  思います。メロディーは同じフレーズが続いたり、曲の構成も起承転結ではなく、
  起と転のみというような印象のものが多い気がします。まだまだ工夫する余地は
  ありますね。


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copyright かみと,2001