[ma]のライブを見に長野まで行ってきました。今回は長野ネオンホールです。
長野駅からちょっと歩き繁華街の権堂を抜け、だんだん淋しい雰囲気になりかけた
ところにありました。ライブチャージ1000円、ドリンクチャージ無し、懐かしい感じの
するフォーク系のハコという印象です。11月も中旬となるとさすがに寒く、会場内の
ストーブが威力を発揮していました。開演が近づくにつれてお客さんが集まって
きます。50人ほどだったでしょうか。
○武井冬樹
10月にも長野CLUB JUNK BOXで見ています。ネオンホール出演は初めてだそうです。
人生への迷いとか葛藤をテーマにした曲が中心。「死に場所を求めて歩く象が
うらやましいなんて…」という感じの歌詞が出てくる「雨の善光寺」という曲が
ありますが、人間のすることなんて結構無駄だったりあっけなく壊れたりする
もので、目的や目標が重要なのではなく、そこへ至るまでのプロセスが大切なのだ
と思いながら聴いていました。
○池田洋志
GtVo。まるみのあるややこもった感じの声質で、フォーク〜ブルース風の曲を
唄っていました。低音の方は佐野元春さんっぽい声という印象。唄っていた楽曲は
平坦な気がしました。
○春猫
PfVoの女性。ベリーショートで金髪にしていました。
1. あこがれのけじめ
2. 23歳
3. 権堂の歌
4. メリーゴーランド
5. たたみ男
6. マルメロの歌
全体的にアングラフォーク系の印象です。渋谷アピア辺りが似合いそうな雰囲気。
台詞のある曲もあったりしました。昭和歌謡的な「権堂の歌」のイントロが良い
感じを出していました。
○[ma]
1. LIBERTY
二人とも少しかたい感じで、声の張りが今一つ足りないように聴こえました。
声とキーボードだけなので、音のバランスが悪いと薄っぺらくなってしまいます。
2. シンボル
だんだん調子が出てきます。「さあ!」の部分はもう少しインパクトがあると
良いように思います。曲のエンディングにのせて簡単な紹介。
MC 曲が終わった後も改めてMCとなります。さっきの曲終わりの紹介の意味が
わからなくなる構成でした。だからといってMCをはさまないわけにもいかない
選曲だったかもしれません。まずはメンバー紹介。mayuさんは最近家の階段から
落ちて、座っているのも痛いと話していました。初めて[ma]を見たときも
mayuさんは事故によるむち打ちだったことを思い出しつつ、いつも怪我して
いるんのでは?と心配してしまいます。今回のライブのテーマは"LOVE"だそうです。
3. sweet love
この曲を生で聴けるとは思いませんでした。ayakoさんが生徒たちに冷やかされて
いたことを思い出し、「校内放送で流されたら学校へ行けない」というようなこと
を話していたくらい、恥ずかしがっていた曲です。[ma]としては大人っぽい曲に
入ると思いますが、まだまだ背伸びしている感じがあり、それが逆に良いと思って
います。
4. 月
"LOVE"シリーズ第2弾。だいぶ本調子に近づいてきています。
5. Wedding Song(仮)
結婚した友達へ宛てた曲とのことです。比較的シンプルな曲。
MC Ayakoさんはこの日、学校で焼き芋大会だったそうです。「焚き火に感動した」と
話していますが、まるで小学生の日記みたいなので、もう少し突っ込んだ話にして
もらいたいところ。“焚き火”をいかに言葉で表現するか、どういうところに心が
動かされたのか…もしかしてこういう部分は今後の作品作りのために蓄えていて、
あえて言わなかったのでしょうか。
6. あなたへ
mayuさんがボーカル。かなり緊張している様子で、声があまり出ていないことが
わかってしまいます。カバー曲(?)で「普段持ち歩いている曲」という紹介でした。
曲のタイトルは言っていませんでしたが、これで合っているのでしょうか。
7. ステップ
かなり勢いが出てきました。この日のライブのピークという感じです。
8. ALIVE
イントロで「緊張し通し唄いました。でもがんばりました」とayakoさん。
「Step」と同じような雰囲気で疾走感があります。
今回のライブ、前半はmayuさんの声が弱めだったこともあり、二人のハーモニーの
バランスが今一つでした。中盤からはだんだん普段の調子に近づいていた感じ。
Ayakoさんは所々歌詞が怪しかったものの、何気なくごまかしていました。
二人とも忙しいのでしょうから、ライブの構成までしっかり詰められていなかった
のかもしれません。もう一歩推し進めると、曲順やMCの内容がうまく繋がって
くるように思います。
今回のライブは[ma]の出演順が最後で、終了は22時を過ぎていました。新幹線は
終わっていたので、夜行で帰ってきました。
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かみと,2001