入日茜さんのライブが四谷天窓で行われました。4組出演ですが、全て見たことのある
人たちでした。
○池田恭子
1. 息
2. 目隠し
3. Station
4. まさつ
5. Dignity
6. 違和感
前回は少ししか見ていなかったので、印象が薄かったのですが、今回はまともに
最初から見ていました。細かいビブラートのある高めのやや鼻にかかった声で、
癖をつけたような唄い方には技巧的なところが感じられます。なんとなく、八重歯の
ある人のような唄い方という印象でした。楽曲の雰囲気を考えると、全体的に
ゆったり唄った方が良いように思います。最後に唄った「違和感」が切ない感じで
良かったと思います。
○入日茜
1. 水色の街
どうもライブの初めの方は唄が不安定になりがち。声が今一つ出ていません。
2. 別れの情景
曲のタイトルに影響されたわけではありませんが、楽曲の世界が鮮やかに目に
浮かぶようでした。しかも光の温かさや風の冷たさを感じるような世界でした。
MC 「今晩は、入日茜です。しばらくの間ですが私の曲たちにお付き合いください」
最近のMCはいつもこの言葉でスタート。
3. 真夜中の猫
この曲があるおかげで、入日さんの世界に広がりを感じます。
4. 白い部屋
やや演奏でミスあり。
MC 告知。
5. 魂のうた
6. リリィ
後半になるにつれて唄や演奏に表現力が出てきて、入日さんの描く世界がうまく
表現できていたと思います。後半での声の伸びは力がありました。まだまだ改善
すべき点はありますが、着実にレベルを上げていますね。今後ますます楽しみです。
あと、1/30に発売されるDEENのシングルにコーラス参加しているらしいです。
○山内愛
途中でPercのサポートがありました。どうも彼女の唄はあまり印象に残らない
ところがあります。そんな中では、最後に唄っていた「ハニーリップス」が
一番良かったかも。
○小花
30歳の誕生日前日のライブ。そういう事情もあり、内輪ライブっぽい雰囲気に
なっていました。相変わらず飲みながら唄うのですが、アルコールに逃げている
ようにしか感じられませんでした。飲み仲間が客席にたくさん来ていたようで、
客席はにぎわってはいましたが、「早く終えて飲もう」という雰囲気が漂って
いたりして。しかも「知り合いに難聴の人が多い。電話のベルが聞こえない人も
いる。今日も来ているけど」といった話なんかして良いんですかね。「私の客は
まともに音が聞こえない(音楽を聴いていない)」と公言しているようなものだと
思うのですが。
音楽のことも少しは書いておきましょう。最後の2曲はDRAMATIC BLUE BIRDの頃に
聴いていた曲(「COLORLESS TOWN」、「グレースハウンドの丘」)でした。この2曲は
聴き憶えがあるからというわけではなく、明らかにアレンジも唄い方も他の曲とは
違っていて、しっかりとした作品に仕上がっている気がします。それ以外の曲は
唄そのものも含め今一つ。小花さん、飲む以外に他にもっとやることがあるのでは?
このままだと、単なる仲間内の飲み会での余興になってしまいますよ。まぁ、
この日はあくまでも誕生日前日パーティーだったのでしょうね。
SAIL Music Laboratoryへ戻る
かみと,2002