米倉千尋さんの“jamツアー”最終日、渋谷ON AIR EASTでライブが行われました。 フリップサイドのチケットに誤記(会場名が間違っている)があり、開場時間より ちょっと前に行って正規のチケットと交換したのですが、チケットの間違いで 交換ということは初めてでした。既に会場横のスペースにはたくさんの人が 集まっていて、開場を心待ちにしているようでした。 入口横にはテレビ東京ミュージック、文化放送、セブンシーズミュージック、 キングレコードからの花が置かれています。
 ほぼ予定通りの時刻に開場。大阪、名古屋では後ろで見ていたのですが、 チケットの番号が早いこともあり、今回は前で見ることにしていました。 最前列ではありませんが、なるべくセンター付近の位置を確保。ここから開演まで 1時間待つことになります。
 開演は若干遅れて18:12頃でした。客電が落ちると、客席から地響きのような歓声と 拍手。ステージに張られた幕の向こうで稲妻と雷鳴の後、雨の降るような音。 名古屋大阪では水の中のイメージでしたが、雨のようです。そうすると1曲目との つながりが良く見えないのような…。

 1. ドルフィン・ソング
    幕越しにシルエットで唄う姿が見えていますが、シルエットというよりはもう少し
    見えていて、表情もわかる感じ。千尋さんは、聴いてすぐわかってしまう鼻声。
 2. 10 YEARS AFTER
    曲の前半で幕が外されます。千尋さんの表情はめいっぱい明るく、客席を順番に
    見渡しながら唄っていました。
 3. 犬と赤いフリスビー
    この曲では左右にも大きく動きながら唄います。
 MC 「(「ちっひー」の声に混じって「かつんど」(Gt)の声があり、)みんな今晩は、
    “かつんど”です(笑)。だってみんな“かつんど”って言うんだもん。」
    「ありがとう米倉千尋です。今日は春休み最後のホリデーです。」
    「名古屋、東京(大阪の言い間違い)は盛り上ったぞ。jamツアー最終日、
    盛り上がんなくちゃいけない。これはちっひーからの命令だ!」
 4. FEEL ME
 5. Butterfly Kiss
 6. 甘い甘い毒
    静かな感じで唄うと、声のコントロールが難しそう。
 7. 琥珀の揺りかご
 MC 「(セクシーの声に)いやーん。改めまして、米倉千尋です。後ろ、本当に見えてる
    か?私がそこにいたら、絶対ステージの人は見えない。」
    「(今回のツアーの大阪、名古屋、東京)全部来た人?」結構たくさんで千尋さんも
    驚いています。「こんなにいるのはうれしいけど、他のみんなは何で?大阪の会場
    でも全部来るって盛り上ったんだけど。私との堅い約束を守って全部来た人には
    何かあげたいけど、何もなーい」
    「いつも加湿器を使っているんですが、大阪の夜のホテルに加湿器があって、
    その加湿器に説明が多くて、加湿器付けたまま寝ていて20分くらいすると
    ピーピーピーって鳴って、文明の利器によって人は惑わされる。ということで、
    アコースティックコーナー。」
    「メンバーのキャラが濃くて、大阪の打ち上げの2次会でメンバーはいかがわしい
    店にでも行ったのかと思っていたら、どうやらおでん屋に行ったらしい。
    (名古屋のライブの)そのときに言えよ、という感じですが。」
    「アルバムが『jam』なので、ジャムセッション風に。」
 8. WILL
    ジャズアレンジ。
 MC 「かっこ良かった?ムードありますよね。(今度は)お祭りバージョンとか?
     (すかさずアドリブでお囃子風のメロディーが出てきます)本当にかっこいいか?
    言ってみれば春祭りみたいなもの。」
 9. 未来の二人に
    大阪名古屋とはさらに別の曲をもってくるかと思っていましたが、名古屋と同じく
    この曲でした。この辺りから喉の調子が悪くなってきていて、静かに聴いている
    だけに、はっきりとわかってしまいます。
 MC ここでギターが用意されます。
    「テレビを見ていたら「あいのり」をやっていて、この間ちゃんと見たら
    泣いちゃった。恋愛は切ないもの。みんな恋していますか?(「ちっひーに」の答え
    に)ナイス答え。私も人の恋に涙している場合ではなく…。」
    今回こそメンバーの恋愛話を聞き出そうとする千尋さん、会場からの“かつんど”
    コールに、かつんどさんはギターを置いて帰ろうとします。さらにかつんどさんの
    話題で、お酒を飲むと赤ちゃんのようになると紹介していました。かつんどさんは
    からかうつもりだと弾かないぞ、という抵抗の意味でギターを逆向きに持っていた
    と思うのですが、ただ単にボケただけと思われたようです。
    「きっと私のことが好きなんじゃないかと思っているんですが。まぁ、そういう
    ことにしておいて(笑)。」
10. 「あいのうた」
    高音部分はかなり声がかすれてきました。ちょっと辛そう。
 MC 「みんなに謝っておこう。声がかすれてごめんなさい。完璧な調子で会いたかっ
    た。」泣き出してしまう千尋さん。「でも気力は100%。」
11. ライラックの花束を
    しっとりと唄っています。
 MC 「ツアー最終日、みんながこんなにたくさん集まってくれて嬉しいと思って
    います。」また涙ぐんでしまいます。
    「こんなこと言うべきではないんですが、大阪名古屋で風邪をこじらせて
    しまって、ずっと寝込んで絶対直すぞと思っていたんですが。気持ちだけでも
    伝わればいいと思います。」
    「みんなの声によって支えられていると強く感じています。本当にありがとう」
    「(涙ぐみながら話しているので)なんか引退ライブみたい(笑)。」
12. 陽だまりをつれて
MC  横浜で生まれ育った話。横浜の一人の女性について朗読。
13. 濱のメリー
14. It's a beautiful day
    曲中にメンバー紹介。村上さんは「距離が近くなったと思います」と話して
    いました。曲の後半では客席を二つに分けてコーラスをさせます。渋谷だけに
    ハチ公チーム、(ちょっと迷って)モヤイ像チーム。かつんどさんは小道具を
    用意していて、上からメガホンが降って来たり(千尋さんも知らなかった?)、
    はちまきを用意していたり。今回はDrのおかのだいすけさんや、Keyの
    たかやまわかさんも参加。4人が客席に降りてコーラスをしている間、
    村上さんはドラムの位置に座って演奏していました。
    この曲、サビでカウベルの音が欲しいように思ってしまいます。
15. Little Soldier
    “Little Soldier”ではありますが、ポーズ(?)を決めると、千尋さんが大きく
    見えてしまうから不思議です。
16. Just Fly Away

ここで本編終了。20:01頃。アンコールとなり、5分ほどして着替えた千尋さんが
登場します。
 MC 「みんなタオル持っていますね」
    今回のツアーグッズのひとつ、リストバンドは売り切れたらしい。
E1. WILL
E2. 嵐の中で輝いて
E3. HEAT

大阪名古屋ではこのまま曲を続けましたが、全員で並んで挨拶、ステージを下ります。
ダブルアンコールとなります。メンバーを引き連れて再々登場。

 MC 「声がかすれたのに最後まで聴いてくれていて嬉しかったです。」
    「スタッフ、メンバー、みんな、今日来れなかったみんなにこの曲を。」
E4. To Your Heart
    バックにメンバーは立っていますが、ア・カペラでPA無しの生声で唄います。
    ステージの一番前まで出てきて唄うと、触れるくらい近いというか、
    唾が飛んできそうなくらい近いです(^_^;)。喉の調子が良くない中、無理しなくて
    いいよと言いたくなるようでした。

 終了は20:30頃でした。客席の後ろの方は全然見ていませんでしたが、結構入って いたようです。あと、銀テープが床に散乱していたので、「濱のメリー」で使われ たものの思います。
 本人も話していた通り、今回は完全な調子ではありませんでした。唄だけで言えば 多分4割くらいしか魅力が出ていなかったのではないかと思います。それでも、 唄に対する思いは強く伝わってきました。調子が悪いだけに、できるだけ丁寧に 唄おうとしていること、思うようにコントロールできないふがいなさを感じていること が伝わってきます。お客さんもそんな千尋さんの様子を見て、助けてあげなくては、 という気持ちになっていたのではないでしょうか。今まで千尋さんから分けてもらった 元気を少しずつ戻してステージを支えているようで、その分だけ会場の一体感が 生まれていたように思います。
 今回のツアーをトータルで考えると、千尋さんの調子も含め、ライブとしての ベストは名古屋だったと思います。大阪東京も相当盛り上っていましたが。 今回のツアーは全て土日、しかも学生は春休みということで、各地に遠征していた 人も多かったと思います。次回からホールライブという考えもあるかもしれませんが、 私に言わせればまだ早い。もっとお客さんの底辺を広げる活動が必要でしょうね。 同じ人がどこにでも来てくれるより、どこへいっても別の人でそこそこ入るように しないといけません。のべ人数が大きいだけの状態はあまり良くありませんから。 次回ツアーでは規模は大きくなくても良いので(むしろ200人規模くらいの小さいところ もツアーに入っている方がファンとしては嬉しいかも)、もう何ヵ所か増やすつもりで がんばってもらいたいものです。グッズに加わったツアーパンフの地図に示された 場所が増えていくように。グッズといえばツアーパンフ、もう少し内容の濃いものに してもらいたいですね。今回のものはちょっと割高です。
 千尋さんは「皆の声によって支えられている」と話していましたが、千尋さんの 唄を聴いている方こそ千尋さんの声に支えられています。 まずはゆっくり風邪治してください。

 余談ですが私もあまり体調が良くなく、千尋さんがパワー全開だったら、ちょっと 辛かったかもしれません。私にはちょうど良いくらいの力加減で見ることができ ました。


 さらに余談。ただ通りかかっただけだと思いますが、ON AIR EASTの近くで、 ワカメホームランのゆんさんらしき人と彼氏や、電撃ネットワークの人などを 見かけました。
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copyright かみと,2002