こながやひろみさん、東川亜希子さんらが出演するライブを吉祥寺Star Pine's Cafe
で見てきました。前売りを買っていなかったのですが、当日券を持っている人は
外で列になっていて、続々と後から現れる前売りチケットを持っている人が途切れる
まで入場できませんでした。どうしても前で見たいとか座って見たいというわけでは
ないのですが、外で待っているのが辛い…。
入場するとすぐにステージが始まりました。
○ことり木
Voのみの女性、Pfのサポートで後に出演するクオレさん。柔らかめの鼻にかかった、
やや太めの声質。丁寧に唄っている感じはわかりますが、引っ掛るところが少ない
気がしました。最初の出演者で、しかも出演者が多かっただけに、ほとんど記憶に
残っていない…。ちなみに、ややフラット気味のことり木さんと、ややシャープ気味
のクオレさんという感じで、二人のハーモニーは今一つでした。
○ソノラス
くせのある唄い方をするPfVoの女性。ややJazzyなところがあり、少しダラダラした
感じ。彼女の唄も引っ掛るところが少ない感じでした。
○渡邊奈央
1. 祈り
2. 春に
3. ココロハナヒラク
4. 「請求書」
5. 忘れない想い
3曲目からはGtのサポートで中村信吾さん、本人のPf演奏は無くなります。
3,4曲目ではバックトラックを使っていて、今までの渡邊奈央(NAO)さんの
ステージでは見たことが無かっただけに、新鮮なものがありました。このイベントを
通して、やっと意識がはっきりしてきた(印象に残り始めた)のは奈央さんの3曲目から
でした。全体的に安定感があって良かったと思います。最後の「忘れない想い」の
メロディはきれいなので、ボーカルでもっと突き抜ける部分があるとさらに良くなる
気がします。
○こながやひろみ
1. 赤い林檎
2. ゆるいペースで
3. キッチン
4. ゆくとしくるとし
以前はボーカルが強くなりすぎて鋭すぎる印象があったのですが、比較的軽く唄って
いるような印象がありました。一年の締めくくりという意気込みよりも、慣れている
会場ということもあってか、今年も終わったというような安堵を感じさせるような
ステージでした。「ゆるいペースで」や「ゆくとしくるとし」のエンディングで
スキャット(と言って良いものか?)が入りますが、マイクを外して唄っても良いの
ではないかと思います。また、「キッチン」では鼻歌風に軽く唄ったりすると、
いかにもキッチンでくつろいでいるような雰囲気になるかもしれません。
○キッチン
以前は溝口こうじとゆかりという名前で活動していた男女ユニット。朴とつとした
唄で、なんとなくSACRAを思い出しながら聴いていました。
○さねよしいさ子
AccPfで良原リエさんのサポート。くせのある子供っぽい声で、好きな人は好きなの
だろうと思いますが、私はあまり好きではありません。ヨーロッパ方面の残酷な運命
を描いた映画で流れそうな(よくわからない…)音楽でした。
○humbert humbert
Gt,Vo(女),GtVo,Bs。
1. Farewell song
2. GONE
3. ふるさと
4. 海辺の街まで
5. アメリカの恋人
6. ひなぎく
7. 春になったら
8. 夜明け
以前も見たことがありますが、以前より印象は良かったです。特に前半のカントリー
フォーク系の曲が印象的でした。せっかく二人でボーカルをとるのだから、ユニゾン
にしない方が良いのに、と思ってしまいます。
○クオレ
PfVoの女性。ファルセットを多用した唄で、ややシャープ気味になるところがあり
ました。讃美歌っぽい曲だったりして、かつてのSUS4を思わせる感じ。途中で
ことり木さんがChoとして参加していましたが、やはりハーモニーは今一つ(^_^;)。
まぁ、それぞれ別に活動しているのでしょうから仕方がないのかもしれません。
○東川亜希子
1. Music Fair
2. Ragtime Quest
3. アノカド
4. フユ
5. 東京暮らし
1週間ほど前から風邪とのことで、確かに高音域の声の伸びはいつもより悪い感じ。
それに少し鼻声。それでも、彼女の中低音域の持ち味である声はしっかりしていて、
軽快で鮮やかな演奏もあって、この日の出演者のPfVo系の中では異色の光を放って
いたのではないかと思います。吉祥寺Star Pine's Cafeに出演することになった
きっかけについて話していましたが、他の会場で東川さんのライブを見てCDを買った
人がスタパに紹介したのだそうです(…と、他人のことのように書いたりして)。
○こなかりゆ
彼女のライブを見るのはかなり久しぶり。Trb,Pf,Bsのサポート。以前よりもジャズ
色が強くなっているような気がしました。唄う時の動きは以前と変わっていません
でしたが。かつての「Space is the big ○」とか「エバンストンの夏」なども
唄っていて、妙に懐かしい気分になりつつ聴いていました。
○シュンブンのミ、プラス1
小川美潮さんがボーカルのユニット。基本的にBs,Gt,Voという構成でした。
かつてのフォーク系女性ボーカルの流れを感じさせるところはありましたが、
ややつかみ所の無い感じ。盛り上るよりも、音も無くスライドするような淡々と
した雰囲気でした。
このライブが2002年の最後となるには少し物足りなかったので、別のところへ
行こうかと悩んだものの、入ったことの無い遠いところのライブハウスで年を越すのも…
と思い、あえなく挫折。
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かみと,2002