大阪での仕事の後、大手町サンケイビルでのいしのだなつよさんや拝郷メイコさん
には行かずに、原宿GIGZOOへ行ってきました。オムニバスアルバム『Cocktail 2』の
レコ発記念ライブで、浜崎奈津子さん、奥華子さん、入日茜さんなどが出演されます。
『Cocktail 1』では「仕事に疲れたOLを癒す」というようなコンセプトがあった気が
しますが、あれはどこへいったのでしょうね(^_^;)。客席は男性の比率が高いです。
それに『Cocktail 1』から残留ではない4人のアーティストへのフォローは?
組織力が感じられるので、残留させたことは後々影響が出て来るかも。
2部構成になっていて、1部はBellwood Recordsの浅沼(Johnny)さんと出演者が
順番にトークと1曲のみ演奏という形式で、私が着いたときは信保陽子さんでした。
その前に奥華子さんと木村綾子さんの唄とトークがあったとのこと。
・情熱病(信保陽子)
信保さんの唄はゆったり流れるようなイメージなのでしょうか。あまりメリハリが
なくて、聴くところがわからないうちに終わってしまいます。
・最後の横顔(浜崎奈津子)
やや地味な感じでした。1部で私が聴いた中では一番安定していましたが。
チラシを見る限り“はまさき”さんはにごらないのですが、浅沼さんに“はまざき”
さんと言われていました。
・青い魚(大木彩乃)
高音域がふらついていました。大木彩乃さんの父親は先生と呼ばれるほど、KING
RECORDSでは力のある人らしいです。
・白い部屋
全体的に弱い感じ。立ち上がりの弱さはいつもですが。
続いて第2部。2部は各アーティストが3曲ずつ演奏します。
○奥華子
1. そんな気がした
2. その手
前半はやや不安定さがありました。静かに流れている中でフォルテッシモになる
後半部分は、いつもながらにハッとさせされる鮮やかさがあり、聴いている人が
覚醒するかのようです。
MC かたつむりを集めようと思っている。
3. TA LA LA
最後はのどかにこの曲。
全体的にはうまくまとまっていたと思います。奥華子さんらしさの出た選曲だった
と思いますし、MCも相変わらず彼女らしい。
○木村綾子
今回の出演者で唯一の初見。
1. My Tears
Dと思わせてDmに入るコード進行はよくあるものですが、曲の初めでしっかり
マイナーに落ちるのは印象的です。
MC ピアノ弾き語りを始めて1年。
2. 月明かりの下で
3. チェリオ
マイナー調でJazzyな曲。ややリズムが崩れ気味でした。
ハスキーな声で声質としては浜崎奈津子さんによく似ています。前半はややシャープ
気味の唄になっていました。低音域の方が魅力的な声をしていると感じられたことも
あって、サビでファルセットを多用する曲が多いのは残念。
○信保陽子
1. “眠れないの…”
なんだか場末のJazz Barにいるみたいなけだるい雰囲気。
2. ごめん
ややポップな曲。
3. 例えば
この曲での高音の声の伸びは良かったですね。
全体的にくすんでいるような印象です。顔を良く見ていないのですが(これまでも
含め(^_^;)。濃いファンの一部が嫌いなので、遠くから傍観するのみ)、八重歯の
ありそうな(もしくは歯並び悪そうな)発音の仕方という印象でした。ちょっと声が
漏れるんですよね。
○浜崎奈津子
1. ながれる川のように
深めのビブラートが心地良い。
2. ガンバレ!
はじけるような力強さを感じます。大サビでの演奏はミスしていたように感じる
のですが、ロングトーン部分だったので、演奏を止めても不自然ではなく、
うまくごまかしたのかな、と思っていました。
MC 東京での初ライブ。
3. 明日の太陽
メリハリの付け方や唄の安定感、もちろん楽曲の質もそうですが、今回のオムニバス
アルバム参加者の中では傑出していると思います。九州ではピアノ弾き語りの女性が
少なくて、このようなイベントは初めてと話していましたが、「うたとピアノ」の
イベントライブは入らないのか?と思ってしまいました。
○大木彩乃
1. 犬のブルース
タイトルはブルースですが、全然ブルースではありません。間奏での演奏は
良かったです。
2. すずむし
懐かしい曲という印象でした。こういう曲が大木彩乃ワールドなのだと思って
います。
3. 愛をください
大木さんの曲の中で一番好きな曲です。「あなたが名前を…」部分のG♭〜B♭
くらいの声の響きがきれい。
やや声がふらついていて不安定さが気になります。全体的に、一つの音に後追いで
合わせていくような音程の取り方だったので、音程のあまさが気になります。
○入日茜
1. 別れの情景
イントロで嬉しくなってしまう曲。入日さんの曲ではこの曲が一番好きですね。
2. 水色の街
3. レクイエムが聴こえる
唄い出しの声がきれいです。まるで、雨雲を分けてさし込む光のような鮮烈さを
感じさせる唄でした。
全体的にはまだまだ不安定さの感じさせるところがありますが、「レクイエム…」
で帳消しにしてしまうくらいのパワーのある唄でした。
『Cocktail 1』から残留となった入日茜さんと信保陽子さんが仕切る形で
それぞれ一言あいさつをして終了。本人も言っていた通り、明らかに入日さんは
仕切るのが下手ですね(^_^;)。信保さんは仕切らなければいけないことなど、考えて
いないようですし…。
米倉千尋さんが客席にいるかどうかの確認をする気力すら起こらないくらい、
チラッと見ただけでも客席に何人も嫌いなヤツがいたので、即座に帰ってきました。
千尋さんのマネージャーNさんは関係者受付をしていましたが…。
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かみと,2003