浜松町CLUB JUNK BOX TOKYO BAYで行われた“ウタノチカラvol.13”を見てきました。
今回は知っている人たちばかりが出演ということで、誰のチケットで入るかが
悩みどころ!?
○島かおり
オープニングアクト。
1. 逢いたい
2. 夏が終わっていく
3. 人と夢とイキルこと
だいぶ聴けるようになってきたかな、という印象です。程よく声も響いていて、
それなりに成長のあとが感じられるようになってきました。曲が少しくどい
ように感じられるので、アレンジで変化をつけたいところですが、島さんには
まだまだ難しいかも。
○上弦の月
1. 楽園
2. 赫
3. 白い手
4. 曖昧な花
5. イノリ
今回の出演者の中で一組だけカラーが違う印象を受けてしまうのは、ある程度
仕方のないところかもしれません。それでも確固たるバンドとしての姿を貫いた
ような、ある意味すごくハードな内容でした。今回のライブは映像的にインパクトの
あるステージだったように思います。ステージでの5人の姿が鮮やかに映し出されて
いるかのようで、上弦の月の音楽の世界に通じるような美意識が感じられました。
最後の「イノリ」では、すごい迫力のベースの音でスタートしたのですが、
しばらくしてベースの音が出なくなるトラブル。これはかなりもったいなかった
気がします。
○[ma]
1. リプレイ
2. 三日月
やや軽快なアレンジでしたが、ゆったりとしたアレンジにした方が良さそうな
気がします。
3. DAYS
4. イノセンス
5. aLIVE
全体的にコンパクトな印象でしたが、前回の浜松町JUNKでのライブよりはずっと
意識の伝わりやすい内容だったと思います。3,5曲目が[ma]らしさが出ていて
良かったと思います。
○高岡奈央
1. 進め進め
2. 独歩
3. 手紙
4. ちょちょら
5. コメノチカラ
「独歩」での力を抜いたときの声の響きなど聴いていて気持ち良いです。「手紙」
のようなバラードで奈央さんは本領を発揮すると思っているのですが、今回も
見事に唄い上げていく感じで、「うまいなぁ」とつくづく思ってしまいました。
バラードによって単なる“元気な女の子”だけではないことを感じさせます。
この辺りのバランスがうまくとれる構成だと、奈央さんの奥深さがわかりますね。
○KARUTA
1. トランポリン(Instrumental)
2. 手作り飛行機
3. アナログ
4. ハートワゴン
5. フリーフォーマット
6. 花ナビとわなげ
7. 夜のキリン
小さなアコーディオンを使ったり、カリンバを使ったりと、いろいろと変化のある
内容でした。前回の渋谷乙のライブのときも声が良く伸びていましたが、今回は
声が天井から降ってくるような、大きさを感じさせる声でした。浜松町のイメージは
モノレールから繋がる羽田空港だそうで、今回のライブは乗り物に絡んでいるものを
選んでみたとのこと。今回の出演者の組合わせの中では、ちょっと浮いてしまうかと
心配だったのですが、思った以上に馴染んでいたので安心しました。
5月から柴矢裕美さんにボイストレーニングしてもらっているそうです(「まだ
ボイストレーニングのレベルに達していなくて」と話していましたが)。
○Lucy
坂本麗衣さんがKeyVoのバンド。構成はKeyVo,Dr,Bs。
1. モノクロの夢
2. 星のカケラ
3. 限界
4. 偽りの日常
5. Fantasy
6. 巣箱
7. サクラ
8. 温かな椅子
これまでもポップスからジャズ系、ボサノバっぽいものやサンバ系など、いろいろな
音楽を模索している印象のある坂本麗衣さんですが、今回はややロック色を強めた
AOR路線といったところ。どうも3人で合わせるとボーカルがフラット気味に
なるのが気になりました。声や唄い方から、力強さというよりはけだるい感じの
曲が似合うと思っているので、合っているようないないような…という印象でした。
「Fantasy」は唯一以前から唄っていた曲でした。
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かみと,2003