○しらいしりょうこ(1977/03/03)
 1. ローニャ
 2. 小夜子
 3. ストーム
  「ローニャ」の明るい雰囲気の中でのしっとりと安定した声が良かったと思います。
  オープニングアクトにしておくのはもったいないくらい。もっとも、3曲くらいが
  負担にならなくて良いのかもしれません。堂々としたライブで安定感があり、
  今後がますます楽しみになってきました。

○辻香織(1980/11/18)
 1. オレンジ色のワンピース
 2. 夏風
    夏風邪ではないんですね、きっと。
 3. 水鏡
    アルペジオ。
 4. スタンダード
    キーボード弾き語り。キーボード弾き語りは初めて見た気がします。
 5. ヘイ!ジョニー
    ジョニ・ミッチェルのことらしいので、本当は「ヘイ!ジョニ」とすべきかも。
 6. 打ち上げ花火
  「オレンジ色のワンピース」は楽曲的に好き。サビの展開の仕方など、聴いていて
  気持ち良いです。彼女のワンピース姿は見たことがありませんが…。
  アルペジオの音がまともに出ていなくて、「水鏡」はかなり危なっかしい。
  キーボード弾き語りは思ったよりもしっかりできていた気がします。しかし、
  全体的に見ると、やや力不足であることは否めないところ。

○伊藤サチコ(1981/05/21)
 1. 宿題
 MC 「皆さん元気ですか、伊藤サチコです。台風が近づいているのに、こんなに
    来てくれて…」
 2. 僕の場所
    やはりこの曲はサポートがある方が盛り上ります。
 3. 赤い魚
 4. 電車
 MC 「出演者が花のようにかわいい人ばかりでいいですね」
 5. カレンダー
  p,mpなど、あまり力を入れずに唄うところは、いつもだとふらついてしまいがち
  なのですが、ビブラートをかけている分だけ安定して聴こえます。サビでは
  ストレートに唄っていて力強さを感じさせ、このあたりをうまく使い分けられて
  いて良かったですね。
  伊藤サチコさんの書く詞は、視点が日常生活に密着しているような、普通は詞に
  なりそうにないありふれた情景が多かったりして、この感覚を磨いていくと、
  聴く人がズキズキ心を痛めるような鋭い歌詞がどんどん出てきそうです。

○渡邊奈央(1982/06/28)
 1. 祈り
 2. あなたへ
 3. Rainbow
 4. ラストトレイン
 5. 絆
 6. 忘れない想い
  「絆」でのピアノの演奏は見事でした。まるで打ち込んだかのようにきっちりとした
  リズムをキープしつつ、細かいところまで意識の行き届いた演奏でした。
  一方の唄なのですが、全体的に彼女の中で完結しているような印象があるのか、
  あまり伝わってくる気がしません。今回初めて正面を向いているライブを見せて
  もらったのですが、一生懸命唄っているのはわかるけれど、まるで自宅で壁に
  向かって唄っているような…。

○長谷川都(1978/04/21)
  樽木栄一郎さん(Gt)、入倉良さん(Perc)のサポート。
 1. はなうた〜明日が思い出になるまえに〜
    サポートが入っていることもあり、ハンドマイクで唄っていました。サビから
    唄い始めたり、なんとなくアバンギャルドな印象。
 2. ごきげんいかが(?)〜くちぶえ
    「くちぶえ」の中では、サポートの二人に突然(?)口笛を要求しますが、つーちゃん
    を含め3人ともまともに吹けていません。
 3. こころの声
    木曜日(2日前)にできたばかりの曲だそうです。
 4. ひとりごと
    この曲ではつーちゃんも演奏。3人の息の合い方が微妙だったりして。
 MC 隔月で行われている"flower voice"にレギュラー出演するようになった長谷川都
    さんですが、このチケットを集めると素敵なプレゼント、という話が以前から
    ありました。この内容が発表になり、「ライブにご招待」だそうです。何枚
    集めれば良いのかも未定だそうで、「野望としてFAbのようなところでワンマン
    ライブをしたとき」に招待だそうです。
 5. ミルク
    スイングジャズ系のアレンジ。つーちゃんの演奏も、もう少し“おかず”を入れて
    欲しかった。
 6. 忘れないよ?
  いきいきと自分の思う通りのライブができているような、そんな印象でした。
  本人も話していましたが、一緒に演奏したい人と演奏ができるとか、着実に
  自分の希望を実現していっている気がします。唄にもそれが表れていて、
  自信と喜びに満ちた内容でした。

最後に全員で登場。

E1. SWEET MEMORIES(松田聖子)
    1983年8月1日発売のヒット曲だったようです。今回の出演者の生年月日を名前の
    横に記載してみましたが、一番年上のしらいしさんですら6歳の頃のことになる
    ようで。5人で唄うこともありますが、なんとなく原曲のイメージを壊してしまって
    いるような、あまりの子供っぽさが小学生の合唱みたいでした。
    一方、松田聖子さんは1962年3月10日生まれのようなので、この曲を唄っていた頃は
    21歳、出演者の中で一番若い渡邊奈央さんと同じ年齢ということになりますね。
    松田聖子さんが早熟だったのか、今回の5人が未熟なのか…。

かみと,2003