ミハラカオリ+さんのレコ初ワンマンライブが表参道FABで行われました。
会場の入口が布で仕切られていて、「隠れ家」と題して行われたライブの時と同様、
FABの入口の照明が暗くなっていました。アロマキャンドルの光と香りを頼りに
階下へと進むと、床に散乱したニューアルバム『ミミナシ』のチラシ。壁には
「踏みつけてお進みください」の文字があります。ドリンクカウンター前ののれん状の
布をくぐり会場へ入ると、ステージ後ろにプロジェクターで投影されたカオスの
映像が飛び込んできます。よく見ると『ミミナシ』のジャケットをモチーフにして
いるようです。単調なメロディーを繰り返すコーラスのようなサウンドが流れて
いました。客席には椅子がありますが、乱雑に置かれていて、ステージの方を
向いていない椅子もありました。いかにもミハラカオリ+さんらしい。
15分程遅れて開演。サポートは保田篤孝さん(Bs)、石谷竜資さん(Dr)、
池田健司さん(Gt)。
1. 目覚め
2. “木も草も花も…”
3. 夢幻の空
この曲まではセンターで椅子に座って唄っていました。椅子を倒して
キーボードへ移動。
4. 釈迦と虫眼鏡
MC 「集まってくれて本当にありがとうございます。」
5. その先にあるもの
6. “ちょっとのことでも倒れそうになる…”
7. 炎
この曲から再びセンターへ。
MC 「元気ですか。」
8. 雨がやむとき
9. 私はまだ
まるで悔しがるように床を叩きながら唄っていました。
MC メンバー紹介。
10. 形のない時間
一部オフマイク気味に唄っていますが、ものすごい声量です。
11. 半分以上
この曲で再びキーボードへ。
12. 波
MC 入場時に配られたしおりの説明。ひとつだけ当たりがあって、当たりの人は
ニューアルバムをもらえるとか。ホワイトデーということで、キャンディーなど
が入っていましたが、音楽の世界観から考えると全く似合わない…。
13. あの空が口を開けるのを
14. 舟は海の上
15. 今日
MC
16. ニンゲン
「こころから ありがとう ミハラカオリ+」の文字がステージ後ろに映し出されます。
アンコールになります。
MC 「やる曲が無くて…椅子を倒して帰ったのに。」
E1. ひとりごと
独特な歌の世界で、空虚、無情感、不満、さまざまな感情が混沌と蠢いている、
そんなライブでした。定常的に流れるかのような声は、いつ呼吸しているのだろうと
思わせるほどであったり、グルグルと回るような感覚は輪廻といった概念に通じるの
かもしれません。ものすごいパワーで押し寄せてくる彼女の音楽を、真正面から
受け入れられる人は少ないかもしれません。
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かみと,2004