高田馬場CLUB PHASEで伊藤サチコさん、入日茜さんなどが出演する"chocolate mix"を
見てきました。今回もオープニングアクトがありましたが、開場から開演までの時間が
長かったので、開場時にいたお客さんが入場しきっていないうちに始まることは
なかったのかもしれません。
○Sugar Blessing
KeyVoの女性。オープニングアクト。さとうめぐみさん。
1. tears
2. 星のうた
3. 私はあなたに愛をうたうことり
丸みのあるハスキーな声で、比較的あっさりとしている印象でした。基本的には
四谷天窓あたりの路線なのですが、2曲目は吉祥寺MANDA-LA2っぽいと思いつつ
聴いていました。渡邊奈央さんをあっさりさせたような感じでした。
○松田那歩
琵琶、二胡、洋琴(Key)の女性3人がサポート。サポートの人たちは全然見えなかった
ので、ウェイウェイさんと紹介されていた琵琶が巫謝慧(ウェイウェイ・ウ)さんか
どうかはわかりません。二胡は日本人とのこと。オケを併用しています。
1. 桜並木
2. 陽だまり
3. 奏(かなで)
4. 側でいいよ
5. 百(もも)
キーは低めで鼻にかかった、つぶしたような声でした。サポートの楽器からも
わかるように、ノスタルジックな楽曲を唄っていたのですが、どうも声と合って
いるようには思いませんでした。もっとシャキシャキしたポップスが本来なのか
もしれません。阿里耶さんに似ている雰囲気があります。唄い方は少し引っ掛ける
ところがあって、GAANEさんみたい。歌手というよりタレントというイメージの
強い、司会慣れしたようなMCだったりします。原宿ルイードか渋谷TAKE OFF 7っぽい
印象。2年前に高知から出てきて、これまでは別の名前(松田直?)で活動していた
けれど、スタッフなどを入れ替え現在のスタイルになっての初ライブだとか。
○熊木杏里
Keyのサポート。
1. 長い話
2. 時計
3. 窓絵
4. 風のひこうき
5. “お金のある話より…”
朴とつとしたシンプルな唄い方で淡々と続けます。そのためか聴き流してしまい
がちになります。そんな中で印象的だったのは「風のひこうき」でした。
ラジオの対談で癌を克服した女性と話した、という話など。
○入日茜
1. レクイエムが聴こえる
MC 音楽を始めたのは、ある映画がきっかけとなっている。映画の中で流れる
音楽に興味を持って、サントラを作る人になろうと思い、高校の終わり頃から
曲を書き始めた。なのになぜか唄っている。
「今日はマネージャーがいないので、言ってはだめだといわれていることを
言ってしまおうかと…。」音楽を始めるきっかけになった映画のサントラと
エンディングを担当することになった。先月ロケに行って、テーマについて
話して、今はその映画の曲を作っている。
2. 別れの情景
3. 雨の日は
途中、中断したようなところがありました。そういうアレンジなのかも
しれませんが、ちょっとびっくり。
4. 骨なしヴァランタン
MC 「お客さんに『曲名を言ってください』と言われたので、しばらくは言うと
思うんですけど、また言わなくなるかもしれません。」
再び映画について。ちょっとだけ“島の女性”の役で出演している。
5. 僕のヒーロー
MC ライブ告知。
6. 僕のヒーロー
7. 魂のうた
このところの入日さんのライブは、唄に乗せる情熱のようなものが感じられて、
曲の世界をきっちりと描ききっているところがあります。まさに古い映画を
みているような画面のノイズ、レコードで言うなら最後に回り続けている
時の音のような、アナログテープならばヒスノイズ、そんな質感がありました。
とても充実していますね。
○伊藤サチコ
1. MUSIC LIFE
MC 「今日はお客さんがいっぱいいるよとうわさを聞いてきました。初めての
人も多いと思うので、名前だけでも…名前だけじゃ物足りないけど、
印象も持って帰ってもらいたいと思います。」
暑いときは“海”と言うけれど、地下のライブハウスも良い。
2. 電車
3. 宿題
MC 「元気ですか?…そうですか。」
4. 赤い魚
MC 告知
5. 僕の場所
今回は「MUSIC LIFE」の唄い出しの時点で、かなり好印象。弾力のある唄で、
程よいバランスで手ごたえを感じるものでした。「電車」のAメロなど単調に
なってしまっているので、もう少しアレンジを工夫する余地がありそう。
「僕の場所」は曲の持つ力とサチコさんの唄がうまくマッチしています。
アルバムが完成し精神的にとても充実した状態のようで、力を感じさせる
ライブでした。
○Michelle
Perc,Gtのサポート。
1. “大きなその手が…”
MC 久しぶりのアコースティックライブ。
2. ガールフレンド
3. “体育座りをしたままで…”
4. シャボンヌ
MC 自己紹介。小柄(身長143cm)ということで、小学生にからまれる。
5. おさるのチャーリー
バンドをやっていた頃の曲だそうで、5年ぶりくらいに唄うとか。
6. サーフガール
MC
7. 泣いてたまるか
アコースティック構成ということで、ボーカルがきっちり聴こえてきます。
どことなく加藤いづみさんっぽい唄い方をするところがあったりして。
「おさるの…」が声に一番合っている気がします。ポップなところも
良い雰囲気でした。やはり代表曲は「泣いてたまるか」でしょうけれど、
もう一ひねりあると良かったのかも、と思ってしまいます。
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かみと,2004