渋谷クラブクアトロで“極彩色美人ノ宴”というイベントを見てきました。
台風の訪れる悪天候の月曜日、まさに嵐を巻き起こすかのようなイベントで、
悪条件にも関わらず500〜600人くらいは入っていたのではないでしょうか。
○奥村愛子
アシッドハーレムのメンバーをバックに従えてのステージ。紫色のワンピースに
最新シングル「蝶」を意識したと思われる蝶のタトゥーが胸元と肩に舞っています。
1. “朝から晩まで…”
MC 「短い時間ですけど一番目ということで、上げていきたいと思います。」
2. 今日からふたりで
3. “あたしいつだって…”
4. “こんな晴れた日に…”
MC 「改めまして、奥村愛子と申します。“極彩色美人ノ宴”というイベントに
呼んでいただいてありがとうございます。極彩色の意味をez webで調べました。
一人一人、1曲1曲が違う色で。」
5. ダンスフロアでもう一度
6. いっさいがっさい
MC
7. 蝶
○ミス・ゴブリン
1. お富さん
2. “恋は気分なの…”
3. “哀愁列車…”
4. 月影のランデブー(?)
5. さよならはダンスの後で
6. 憧れのハワイ航路
いわゆる色ものバンドと言えるかもしれません。寸劇っぽいものやダンサーなどで
見せるバンド。ヌンチャク振り回している人もいました。古い歌謡曲などを
和風ロックやスカ、サルサにアレンジしてやっています。かつてのBBクイーンズ
とか、Super BELL”Zっぽいネタとか、まぁ、そんな路線です。
1999年にミス・ゴブリンというユニットを見ているのですが、同じ人たちという
気がしません。同じなのでしょうか?
ギターに目木とーるさん。今となっては言われないとわかりませんが…。
○dorlis
Gt,Dr,GtVo,Vnという構成。
1. “ぐるぐるまわる…”
2. 恋の…(?)
3. 記憶の万華鏡
MC 「人の頭がいっぱいあっていい眺めです。岡山から東京に出てきて2年、
好きになれないのは東京の夏がくさいこと。」
4. 流星のタイムカプセル
MC 「思い切りスイングしていくぞ。」
5. ???
MC 「思い切り熱くなるぞ。」
6. “星の数よりも…”
フレンチポップ、ボサ、スイング、サンバなど、さまざまな色合いを感じさせる
内容でした。ハスキーな声質で、落ち着いた雰囲気があります。全体的には
微妙に統一感が欠けていたかもしれません。スイング系をやりたいのでしょうけれど
必ずしもそんな感じではありませんでした。
○ジムノペディ
1. 恥艶の輪
ゆったりとしたテンポで、ふっと無重力的に抜ける感じがよいです。
最後が「あげない」に変えられていて、一部から歓声があがります。
MC 「こんばんは、ジムノペディと申します。どうぞ最後までゆっくり楽しんで
いってください。」
2. ヒメゴト花火
3. ジェリー
小林さんのコーラスが効いていました。
4. 花オルゴール
ナオミさんの中音域に力があります。
5. サリエリ
6. ウタカタ
曲前のセリフは「恥艶の輪」の歌詞の一部、今度は「あげる」になっていました。
7. トレモロ
アンコールになります。
MC 「メンバーに少し時間をあげてください。あまり若くないので。アンコールは
2回目?3回目?貴重です。」
E1. 13
前半ナオミさんの唄は若干ふらつき気味のところもありましたが、すぐに
まんべんなく埋め尽くすような唄い方になります。passionという言葉がふさわしい、
妖艶でダイナミックなステージでした。徐々に輪郭がはっきりしていくように、
後半になるにつれてどんどん鮮やかな“極彩色”に変化していく様子がわかります。
「サリエリ」で押し寄せる悲壮感、「トレモロ」のうねるようなグルーブ、
アンコールでの「13」の美しさなど、ジムノペディの世界観が凝縮されていました。
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かみと,2004