入日茜さんのライブを南青山マンダラで見てきました。
○LATUKA
元STELLAの加藤千晶さん(Vn)、土屋真仁さん(KeyGtPf)のインストユニット。
サポートで森谷佳奈さん(Vc)。
1. ペテルギウスの午後
2. 記憶
3. ネコのさんぽ
4. Exist
5. Suspicion
6. こんな日は...
7. 光と海と
8. 無題
打ち込みを併用している曲は派手さがありましたが、どの曲も似たような雰囲気
だったので、どうも聞き流しがちになってしまいます。
○入日茜
1. 別れの情景
MC 「(会場を見渡し)南青山マンダラですね。ちょうど1年ぶりくらい。」
2. レクイエムが聴こえる
3. 骨なしヴァランタン
MC 「アルバムを出すことになりまして…」レコーディングは終わっていて、
気持ち的には落ち着いている。出来上がった音をいろいろな場所で聴いてみて
気づいたのは、聴こえないフレーズがあること。スタジオでは聴こえても、
家や車でのノイズに消されてしまう。アルバムのタイトルを『ピアニッシモ』に
しようかと提案した。
4. 故郷(Instrumental)
5. 紗幕
6. 檸檬
MC 最近よく新聞を読んでいる。夕刊の読者投稿欄の記事を読んで、内容や文章の
うまさに感動している。
7. 僕のヒーロー
MC 「なんか結構短かったですね。最後に最も重く暗く長い曲を。」
8. いたみ
E1. 真夜中の猫
ボーカルに比べてグランドピアノの音が抑え気味だったため、歌詞がよく届いて
きました。特に強く感じたのは“時間の流れ”。
「レクイエムが聴こえる」では“それでも明日を生きてゆけと…”と、悲しみを
乗り越えて明日に向かう姿を。「紗幕」では“過去も未来も今 捨てるわ。永遠が
今 始まるから”で、永遠は過去や未来には無く、今に存在していることを思い
知らされます。「僕のヒーロー」では“たった一度の今を燃やしていたい”と唄って
います。“刹那は永遠の一部であり、永遠は現在に属するならば、現在、すなわち
今この瞬間は刹那であるから、永遠は刹那である”と言えるのかもしれません。
入日さんの曲は、ひとつひとつがさまざまな人間模様の“瞬間”を切り取っています。
その“瞬間”から伸びている過去や未来を色鮮やかに、時にはモノクロと思える
色彩で表現しています。比較的淡々とした唄が永遠であるならば、きめの細やかな
ピアノが刹那。だからこそ唄とピアノのバランスの中に“時の流れ”が感じられる
のでしょう。
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かみと,2004