なんとか目が覚めて(詳しくは前日のレポート参照)、それでも1時間後には飛行機に
乗っていました。台風の影響を心配しつつ。
福井静さんの出演するイベントを福岡天神イムズホールで見てきました。
“第6回サウンドパークタレントオーディション”というタイトルで、
カラオケボックスのサウンドパーク主催のオーディションになります。
サウンドパーク絡みのアーティストは福井静さんをはじめ、
合田裕子(YuU)さん、CANDY APPLE REDのボーカル立川ゆいさん、
EYE(清水愛)さんなど、とのこと。
司会は九州を中心に活動しているラジオパーソナリティの中島浩二さん。
今回のオーディションは九州全体で338組の応募があり、1次2次の予選を通過した
22組が出場することになっています。審査はフリーゲートプロモーションの社長、
Avexのプロデューサー、ソニーミュージックエンターテインメントのスタッフ、
カラーズファミリーのディレクター、西日本音楽企画の代表の5名。
主催であるサウンドパークグループの(株)トーニンの社長の挨拶があり、
審査開始となりました。
以降の表記は、エントリーナンバー,名前(年齢),出身県,楽曲の順にしています(敬称略)。
カラオケ屋さんのイベントなので、全員カラオケです。また、サウンドパークの
あるのは福岡、熊本、長崎、大分、鹿児島の5県らしく、他の県からの参加者は
いませんでした。
[1]船津祥子(21)、福岡、松田聖子「青い珊瑚礁」
比較的しっとりとした声質で、小比類巻かほるさんのような印象でした。
いかにも松田聖子さんを思わせるようなアイドル系ドレスだったのは
やりすぎだったかもしれません。小倉でライブをしているとのこと。
[2]山中里紗(19)、熊本、平井賢「瞳を閉じて」
床に座って唄っていました。若干音程が怪しいところがありますが、
ハスキーな声質は好み。唄い方がこもった感じだったのと、ファルセットが
弱かったところが課題でしょうか。
[3]前田慎一郎(21),牛田貴大(21)、福岡、福山雅治「桜坂」
前田さんが主旋律、牛田さんが3度上のハモりという構成。太めの丸い声質でした。
[4]西岡里紗(12)、鹿児島、上戸彩「風」
無理のない唄い方をしています。ややハスキーな声質。
[5]北口和沙(14)、熊本、小柳ゆき「愛情」
キーは高め。高音域に力があります。それに対して低音域ははっきりしない
感じがあって、気になるところ。
[6]木口友美(29)、大分、坂本冬美「あばれ太鼓」
太めの声で坂本冬美さんの声質に似ているという印象でした。ややハスキー。
[7]野見山美枝(22)、福岡、オーロラ輝子「夫婦みち」
やや音程が不安定なところがあります。ロングトーンには張りがありました。
[8]茂利友紀(15)、鹿児島、平原綾香「Jupiter」
低音域はしっかり出ています。高音域は絞るような感じで唄っていました。
[9]椋智佐(17),松田愛里(17)、福岡、Soulhead「STAY THERE」
二人ともベタベタした感じの唄い方でした。曲の雰囲気からかもしれません。
二人の声質はよく似ていました。
[10]河浪理恵(21)、長崎、浜崎あゆみ「Because of You」
低音はぼやけた感じ、高音は突き抜けるようなところがありました。
雰囲気はロックバンドのボーカルっぽい。
[11]勝山小夜子(50)、福岡、森進一「北の蛍」
演歌としては全体的に浅いかな、という印象でした。
[12]不参加…鹿児島の人たちですが、もしかすると台風の影響で参加できなかった
のかもしれません。
[13]上田有希子(18)、熊本、EGO-WRAPPIN'「くちばしにチェリー」
太めの声で張りがあります。安定した唄でした。
[14]涌多恵子(20)、福岡、HY「あなた」
素直できれいな声をしています。ファルセットは軽め。
[15]山室恭二(20),坂口康文(20)、熊本、アサヤン超美男子「最後の夜」
鼻にかかった声で、ケミストリー系とでも言えるのかも。広がりのある声です。
[16]安田望(12)、鹿児島、華原朋美「I'm proud」
はっきりしない唄になりがちだったのは残念。高音域はきれいです。
[17]秋吉未央(21)、大分、鬼束ちひろ「SIGN」
パッと広がるイメージで、ファルセットもしっかりしていました。
Girl Pop系の雰囲気があって明るい声質です。
[18]山口麻梨(16)、福岡、大塚愛「あまえんぼ」
体調不良だったらしく、声を出しきれていない感じでした。
[19]上村圭司(19)、熊本、斉藤和義「歌うたいのバラッド」
ハスキーな声質で、唄い方にムラがありました。
[20]松尾美優(17)、福岡、鬼束ちひろ「月光」
得意な音域はしっかりしているけれど、そうでないところは今一つ声が出ていない
印象でした。
[21]湊芙美(20)、福岡、高橋真梨子「ごめんね…」
しっとりとした声質です。キーは高め。
[22]山口信也(22)、長崎、小金沢昇司「北の三代目」
ガツンとくるようなパンチのある唄でした。
[23]西岡亜有子(13)、鹿児島、DREAMS COME TRUE「やさしいキスをして」
ストレートですが声に存在感があります。ややハスキー。
参加者のレベルはかなり高く、小学生や中学生でも侮れないレベルの唄を
聴かせていました。ボーカルレッスンを受けている人も多く、本気で歌手になろうと
している人たちがほとんど。自己満足的な“カラオケ”そのものになっている人も
いましたが、表現力や訴求力、存在感などもしっかりしている人が多く、セミプロ
レベルという印象でした。気になったのは[2]山中里紗さん、[14]涌多恵子さん、
[17]秋吉未央さん、[23]西岡亜有子さん。
審査が行われている間にゲストのライブとなりました。
○EYE(清水愛)
昨年のオーディション参加者で、3月3日にインディーズデビューしたボーカリスト。
1. INSECURE〜遠い記憶〜
ダンス系というか、ブラコンっぽい雰囲気の曲でした。
2. 夢みる方へ
こちらはポップス系。アニソンっぽいとも言えるかもしれません。
2曲目のような雰囲気が良かったのですが、デビュー曲は1曲目の方とのことでした。
パワフルで伸びのある声が特徴的。
○福井静
1. 哀しみのメモリー
2. ごめんね
立ち上がりは不安定なところがあって、ちょっとヒヤヒヤさせられます。徐々に
調子を上げていって、「ごめんね」の2コーラス目はせつなさが溢れていました。
鹿児島で先行発売されている「ごめんね」を売っていたので、しっかり購入して
きました。ポストカード付き。鹿児島は台風で大変なことになっているのではないかと
心配して尋ねてみたら、前日のうちに福岡入りしていたのだそうです。
なお、審査結果はロビーで聴いていました。
特別賞:[23]西岡亜有子さん
審査員特別賞:[11]勝山小夜子さん、[14]涌多恵子さん
第3位:[4]西岡里紗さん
準グランプリ:[13]上田有希子さん
グランプリ:[22]野見山美枝さん
とのことです。
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かみと,2004