長谷川都さんの月例企画“歌種その22”が下北沢440で行われました。 今月のテーマは「未来」、映画は「シービスケット」、音楽は綾戸智絵さんの 「マイライフ」とのこと。特別食べ物は「あなたの未来に夢いっぱい!」 (クラムチャウダー)、特別飲み物は「ちくちくワインで小粋に乾杯」 (白ワインにジンジャエール)、「雪の夜、きみとキッス」(ホワイトチョコレイト)。

第1部
 0. “ごきげんいかが…”
 1. すてきなふたり
    サビから唄い始めます。
 2. 土の中
    イントロで簡単に挨拶。
 MC 昨日の嵐で庭の草花が相当やられてしまったけれど、この日の食べ物に入っている
    パセリやバジルは、つーちゃんの庭で採れたもの。キーボードのアンチョビが
    前回の歌種で壊れたけれど、「出張修理のおかげで元気に唄ってくれています。」
    「最近は、音楽の持つ大事なところに触れている気がします。」
    カバー曲のコーナー。
 3. Amazing Grace(カバー)
 MC 歌種22回全てに参加している人、初参加の人をお客さんに尋ねます。
    全て参加しているのは1人だけになってしまったようです。「世の中は小さい
    気持ちの集まりでできている」そんな話もしていました。
    ここでゲストを呼び込みます。藤田大吾さん(GtVo)。一緒に入倉リョウさん(Perc)
    も登場。大吾さんとは、つーちゃんがとあるライブを見に行ったときに唄って
    いた、というのが最初の出会いだったそうですが、近付きがたい存在だったとか。
    その後もカフェや街中でばったり出会ったりして、一緒にFayrayのコンサートにも
    行ったとのこと。大吾さんはFayrayのライブの客席で、お客さんの歓声をバックに
    自分の歌を唄ったり、どさくさにまぎれて自分の名前を叫んだりして、歓声を
    浴びているかのようなことをしていたのだとか。
 4. 涙の音(藤田大吾)
    大吾さんはあまく柔らかい感じの唄い方をする人でした。実家は小倉で藤屋という
    饅頭屋さんをやっているそうで、あまい唄い方というわけではありませんが。
    この日は渋谷NHKの「オンエアバトル」の公開録画を終えてきたということで、
    1月2日の深夜に放送されるのだとか。
 5. 愛ゆらら
 MC さらに二人の共通点として同じタイトルの曲があり、それをくっつけたものを次に
    唄う、ということでした。
 6. 道(藤田大吾)〜道(長谷川都)
    それぞれの曲を自分で唄います。大吾さんの出演はここまで。
 MC つーちゃん曰く、大吾さんは「そのときの気分の人」だそうで、ついていくのが
    楽しいと話していました。
 7. ほんとうの恋のお話

第2部
 1. おとなのこども
 MC 「心の成長と年齢の成長の差に苦しんでいるのも自分かな、と思います。四捨五入
    したら三十路。」
 2. 風船
    以前唄ったときに失敗してしまったため、今回はリベンジ。そんな話をしている
    うちに、どんどん緊張していったのか、結構ミスタッチが目立っていました。
 MC いつもの「素敵です」のコーナーに変えて「不安です」のコーナー。今月もまた
    まつ毛パーマの話題でした。新聞の記事を出してきて、“パーマ液が目に入り、
    角膜が傷付いたり失明したりすることがある”という話から、「2度としません。
    皆さん、まつ毛パーマはやめましょう」と。
    新曲のコーナー。
 3. 未来への手紙(Instrumental)
    「メロディーがジェットコースターのようで」ということで、声が追いつかず、
    インストになったそうです。Aのキーで2オクターブ分ほどでしょうか。
 4. はなうた〜明日が思い出になるまえに〜
    こちらの曲も音域が広く、Fのキーで2オクターブ(高音域はファルセット)と
    いったところ。
 MC 今年51回目のライブだった。「はなうた」は毎回のように唄っているけれど、
    毎回発見がある。
 5. ミルク
    アップテンポなボサバージョン。この曲から再び入倉さんがサポート。
 MC 「入倉リョウさんを掘り下げよう」のコーナー。RICOというバンドで12/22に
    SHIBUYA-AXに出演するという話などでしたが、あまり入倉さんが話してくれない
    ので、じれったそうに急かしながら話していました。
 6. 忘れないよ?
    この曲を書くきっかけとなった、6年前に亡くなった音楽仲間の命日が12月に
    あるということで、いつもよりも感情移入していたようです。うっすらと
    涙を浮かべながら唄っているようでした。
 MC 「皆さんにも忘れられない人がいると思います。」
 7. おんなじ空の下
 MC (何も言わなくても手拍子をして)皆がわかってくれたのが嬉しい。
    「歌が好きです。音楽が好きです。という思いでやってきました。」
 8. まあるいおさかな空へゆく

アンコール。
 MC 下北沢440のPA担当 やまもとさん が今回で最後になるということで、記念品を
    贈呈。アンコール曲はリクエストに応えて。
E1. 満ちてゆく

ダブルアンコール。
 MC 「コール&レスポンスみたいに、言ったらやってくれるんだったら唄います。」
E2. (アドリブ)
    ブルース調の軽快な曲。お客さんのレスポンス内容が、次回の歌種にも参加するこ
    とを約束させるものでした。レスポンスがあると低音の声で「やったぁ」と
    声を上げていました。

 今回もまた穏やかで柔らかいライブでした。シンプルな構成だけに、毎回変化を つけるのは難しいと思いますが、少しずつ別の角度から曲を捕らえて唄っている ようなところがあり、聴いている方にも違いが伝わってきます。つーちゃんの 成長と共に曲も成長していっている、それがこの定期的なライブでわかるように なったのは、このイベントのベクトルが安定してきたからだと思います。
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copyright かみと,2004