SHIBUYA BOXXで行われたJASRACのイベント“REAL LIVE”に出演した
ジムノペディのライブを見てきました。NHKを出てからBOXX方面に目を向けると、
川崎さんとマネージャーさんが見えて、近づいてみたらジムノペディのメンバー
全員が集まっていました。白熱した議論(?)っぽい雰囲気で、私がいることに
最初に気付いたのはナオミさんでした。ちょっとだけ意外…。開場時刻まで
2時間以上あったので、適当に時間をつぶして会場へ。
○Melting Soul
RISACOさん(Vo)、24-yanさん(Key)、Inoueさん(Gt)、POTTA@C?さん(Bs)、
kazuさん(Dr)という構成で、さなえさん(Cho)、まいこさん(Cho)も入っていました。
いかにも大阪のおばちゃんみたいな口調でお客さんをあおったり笑いを取ったり。
サルサをベースにしたソウル系といった印象ですが、スイング風のワルツなど、
いろいろなアプローチをしていました。ソウルフルなのはボーカルの声が太めな
ところとコーラスの存在が大きい、という感じだったので、もっとサルサなど
ラテン系をメインにしても良さそう。
http://www12.ocn.ne.jp/~melting/
○ジムノペディ
メンバーのセッティングの後、ナオミさんが登場。ゆっくりと客席を見渡すように
して、水を飲んでからスタート。
1. 恥艶の輪
加速度的に引きずり込まれるような、オープニングにふさわしい曲。
2. ウタカタ
MC いつもより芝居がかっていない、ある意味普通のトーンでの挨拶。
3. ジェリー
「未来に…」の部分で、小林さん、永長さん、ナオミさんが同じような屈む動き
をしていたのですが、単なる偶然?
4. お医者様
5. スタッカート
6. ヒメゴト花火
MC 今年最後のライブ。今決まっている次のライブは2/18のイベント。アルバムは
3月に発売予定。相良さんがMCが終わったと思い、フライングして次のイントロに
入ってしまいましたが、「皆さん良いお年を」の言葉を待って再びスタート。
7. トレモロ
ジムノペディの世界観をうまく表現できる、ある意味定番となる選曲でした。
ナオミさんをはじめ、それぞれの魅力が良く出ていたと思います。季節的な
観点から、「ヒメゴト花火」「トレモロ」の選曲は「トレモロ」「13」の方が
良かったかもしれません。
近くにいたお客さんが相良さんを見て“パンク”と称していました。なるほど
と思いつつ、あくまでも見た目で各メンバーがどういうイメージか勝手に考えて
みました。相良さんがパンクなら川崎さんはロック、永長さんはジャズ、
小林さんはラテン、畔上さんはポップス、ナオミさんが歌謡曲といったところ
でしょうか(明確な根拠なし。畔上さんはアイドルか、と思ったくらいなので)。
メンバーそれぞれの個性がバラバラに見え、音としてそれぞれが主張しているにも
関わらず、バンドとしてさまざまなジャンルに揺れ動きながら、混沌とした中に
しっかりとした核が見える、そんなライブでした。
○Sugar Mama
由姫さん(Vo)、ケイイチさん(Gt)、功一さん(Bs)、Cinerariaさん(Dr)という構成で
サポートにTrpでした。大阪のバンドだそうですが、最初に出演したMelting Soul
とはまた違って、ロック色がやや強めのスイングやスカなどでした。
ボーカルは若干シャウト気味になりがちのパワフルなものでしたが、ビブラートが
深めで、パワーの中に切なさを感じさせます。最後に唄っていた曲はファルセット
中心で、それまでの曲とはぜんぜん違うバラードでした。ミハラカオリ+さんの
バラードにも似た感じ。バンドとしての重厚なパワーを感じます。
http://feelsugarmama.loops.jp/
○サンタラ
田村キョウコさん(Vo,ハープ)、砂田和俊さん(Gt)のユニット。サポートで
Bs,Perc,Gt。フォーク系のブルースで、ルーズなリズムの刻み方がゆったりとした
グルーブを生み出しています。ボーカルの声質自体は、いろいろな人に似ている
印象でしたが(Coccoさんとか?、allspiceの太田直子さんとか?)、一方でものすごく
個性的でもあり、曲の雰囲気にうまく溶け込んでいました。ギターの響きもきれい。
サンタラ、いい感じです。
http://www.santara.jp/
この日の出演者の組み合わせは、強引に言えばジャズとかブルースとかいった
ジャンルにかかるような人たちばかりで、それぞれ独特なのに芯のある良いイベント
だったと思います。
あとから聞いた話によれば、招待制だった今回のイベントの抽選の倍率は4倍くらい
あったらしいです。どうせ当るだろうと楽観していて、予定通り当ったつもりで
いましたが、結構ラッキーだったようです。
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かみと,2004