横浜市開港記念会館で行われた"Sweet Soul Radio"というイベントを 見てきました。会場が国重要文化財ということで、落ち着いた雰囲気が 漂っています。イベントの行われる講堂は定員481人ということですが、 客数はその1/3程度だったと思います。

○Mary Makers
  ヤマハミュージック横浜のゴスペルグループということで、一般のコーラス
  といったところ。ソプラノはしっかりしていましたが、ゴスペルっぽくない感じ。
  アルトは地声で押しまくるところがあったりして、結構ヒヤヒヤものでした。

○Pigeon's Milk
  Key,Vcのサポート。
 1. 川に浮かぶ花
 2. Reborn
 3. りんご
 4. 北風
 5. ゆり
  丁寧に唄っていて、音場をうまく活かした唄い方ができていたように思います。
  「りんご」や「北風」など、せつなさが染み込んでくるような唄でした。
  良い内容だったと思います。

○長谷川都
  入倉リョウさん(Perc)のサポート。グランドピアノで唄います。
 MC 「短い時間ですけども、大切に唄っていきたいと思います。」
 1. 愛ゆらら
    比較的ゆっくり唄っているように感じました。
 MC 「高校の講堂に似ていて思い出しました。厳かな気持ちで唄いたい。」
 2. すてきなふたり
 MC バレンタインの話。
 3. 満ちてゆく
 MC
 4. こころの声
 MC
 5. おんなじ空の下
  唄そのものにムラがある感じで、得意な音域とそうでないところのギャップとか、
  ファルセットの弱さとか、いろいろと気になるところの多いライブでした。
  思ったよりも会場の自然なリバーブが弱めに感じられ、その分だけ声がブツブツ
  切れるように聴こえます。いつもと変わらないMCも含め「冷静な目で見ている
  世間の人に受け入れられるのだろうか?」と心配になってしまいました。

○山岡恭子
 1. “私をここから乗せてってほしい…”
 2. Close to you(カーペンターズ)
 3. 漂泊の日々
 4. 夜の散歩
 5. Amazing Grace
 6. 少しの勇気
  弾き語り。山岡京子時代を含め、全曲弾き語りはあまり見た記憶がありません。
  変わらないファルセットの強さと滑らかな唄で、スケールの大きさを感じさせる
  ものでした。オリジナルは「少しの勇気」を除いて技巧的過ぎる感じがある
  ところと、「Amazing Grace」でファルセットのGを出してくれたら、という
  要望はありますが。

○伊藤サチコ
 1. 三日月の夜
 MC 「すてきなイベントに呼んでくださってありがとうございます。」
    曲が生き延びるように、建物からも学んだことがある。
    成人式でコメントを頼まれ、市長から「夢を叶えた」と紹介されたけれど、
    夢はぜんぜん叶っていない。「私が出産した歌たちはまだ幼稚園くらいで、
    早く私の知らないところで稼げるようになってほしい。」
 2. 心の扉
 MC 「次は一番へこんだときに作った曲。明日(バレンタインデー)こんな気分に
    なる人もいるかも。」
 3. 消灯
 4. 赤い魚
 MC 「またここでできるようにがんばります。」
 5. 僕の場所

アンコールになります。
 MC 「もう1曲唄ってもいいんですか。実は、もう1曲唄いたいくらい気持ちよかった。」
E1. さようなら、木
  山岡恭子さんの後だったからかもしれませんが、前半はファルセットの弱さが
  気になりました。ガクッとレベルが落ちるので、何とかしたいところ。
  中盤からは比較的安定していて、ある種の残酷さを内在した、大人になりきれない
  世代の代弁者であるかのような唄でした。


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copyright かみと,2005