大塚RED-Zoneで行われた小林未郁さんの企画「蛇髭懐石」(じゃのひげかいせき)を
見てきました。私が見たのは2回公演の1回目。入場時に配られた“お品書き”を以下に
抜粋します。
<向付>
玩具サーカス〜あやつり人形編〜
<強肴>
氷炎
<箸洗>
悲しき願い
<中鉢>
DOUBT Special Show Time
<箸休>
活弁映画上映
<八寸>
桜花心中
<喰切>
月夜のかけおち
「鳥籠」
「儚-ヒトノユメ-」
「極印No.2」
<甘味>
知ラナイ光〜終焉ノ宴〜
歌調理
小林未郁
殺陣調理
島口哲朗(剱伎衆かむゐ)
河口博昭(剱伎衆かむゐ)
松尾美香
ダンス調理/(from DOUBT)
林希
松本光子
渡辺夏樹
柳橋さやか
音調理/蛇ノ道
下駄ギター 周
腹話術ベース パーヤン西村
s42ドラム コンチ
今回の企画は未郁さんの“習い事をいっしょくたにした”イベントで、殺陣と
ダンスの融合にバンドライブもあるという、盛りだくさんな内容でした。
「玩具サーカス」は一応バンドバージョンと言えるのかもしれません。
あやつり人形に扮したメンバーが、後半でサポートするというものですが、
最後はぜんまいが切れるように(あやつり人形ではありませんが)だんだん音が
乱れていくという、言わばありがちな展開。「氷炎」は殺陣。途中で少しだけ
未郁さんも参加しています。「悲しき願い」はどの部分だったのだろう…。
「DOUBT Special Show Time」はダンス。踊りながら唄う未郁さんに違和感が
ないのは、かつてはこのようなポップス系をやっていたからかもしれません
(「歳も歳だし、B級アイドルみたい」と言われ、やめることにしたのだとか)。
「活弁映画上映」はCDでもナレーションを入れている山田広野監督をゲストに、
映画を上映します。赤坂プリンスホテルのディナーショーで上映したら、
“「破廉恥すぎる」と言われNGになった”という作品だそうで。「桜花心中」は
未郁さんの曲に合わせた、心中をテーマにした時代劇。
「月夜のかけおち」は比較的普段のスタイルに近いライブでした。「極印No.2」
からサポートが入ります。今回は「知ラナイ光」をハンドマイクで唄っていました。
普段の弾き語りライブでは唄いにくいだろうと思われるラテン系の曲で、今回
バンドだからこそ実演できた曲と言えます。
未郁さんを核として、バンド、ダンス、殺陣が混沌とした融合を見せ、最後には
パッとはじけ飛んだようなイベントだったと思います。まるで“くの一”のように
刀を振り回したり、ポップスを唄っていた頃の姿を思い浮かべたりと、いろいろと
多彩な面を見せてもらえた気がします。2回目のステージも見たかったところですが
江古田へ移動。江古田が終わった時点で再び戻れば、後半30分くらいは見ることが
できたかもしれませんが、気付いたときには後の祭。
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かみと,2005