○ぴあのみさ
  オープニングアクトとして神山みささんがピアノ弾き語りをします。
 1. 私に音楽
 2. 星ヶ丘通り
  やはりギターの方が伸び伸びと唄えているように思います。ピアノの演奏は
  ちょっと練習すれば弾けそうなレベルのシンプルなものでした。いつもより少し
  鼻声だったような。

○村上通
  GtPfVo。サポートでGt,Percが入っていました。力強い声で唄っていて、中音域は
  芯のあるしっかりとした唄でした。最後に唄っていた曲(できたばかりの新曲
  だとか)は地声とファルセットが交互に出てくるのですが、ファルセットが地声に
  比べて弱すぎるため、歌詞が飛び飛びに聴こえてしまいます。

○芙咲由美恵
  Pfのサポート。Gtが入らない構成は初めて見たかもしれません。
 1. PISTOL
 2. いつか
 3. ひとりごと
 4. さびた線路
 5. リンゴ
 6. 猫のうた
  いつもよりうつむきがちに唄っている感じで、躁鬱の激しそうな人だけに(私の
  勝手な思い込みかもしれません)、この日は欝かと思ってしまうくらい地味に
  始まります。前半はお客さんに唄っていると言うより、まさに“ひとりごと”の
  ように自分に言い聞かせているかのようでした。特に「PISTOL」は意識が希薄な
  印象まであって、あるいは自分に向けて唄っていることすらなかったのかも
  しれません。今回のサポートはピアノのみということで、いつも以上に曲が
  壮大になっていた印象で、後半になるにつれて徐々に由美恵さんも盛り上がって
  きたような唄になっていました。アレンジもまるで別の曲のように思ってしまう
  くらい奔放で大胆なもので、次にどうなるのだろう、どのタイミングで唄い始める
  のだろう、と思いつつ聴いていました。後半の唄はしっかりとしていて、ピアノに
  勝るとも劣らないダイナミックさが出ていたと思います。もしかして今回の構成は、
  最初からそのように仕組まれたものだったのかもしれません。

かみと,2005