米倉千尋さんのライブが渋谷O-EASTで行われました。千尋さんのデビュー10周年を
記念した“Chihiro Yonekura 10th Anniversary Special Party A*LIVE!”と題された
スペシャルライブです。開場時間前からたくさんのお客さんが集まっていて、
先行予約のAチケットだけで300人弱の人がいたようです。一般前売のBチケットは
2系統と思われますが、その人たちもかなりたくさん。客席はいっぱいでした。
ステージは大掛かりな(?)上下2段構成になっていて、他にもお立ち台が用意されて
いました。O-EASTのステージはそのままでも比較的高いのですが、小柄な
ちっひー対策、といったところかもしれません。
今回のグッズ販売は
- Tシャツ M/L \2,500-
- タオル \1,500-
- ネックストラップ \1,500-
- ミニショルダーポーチ \1,500-
- フォトフレーム \500-
となっていました。また、ロビーの奥には衣装が展示されていました。展示されて
いたのは、「約束の場所へ」ジャケット、「WILL」ジャケット、「永遠の扉」PV&
アニメロサマーライブ2005ステージ、2001年の初ワンマンライブステージ、
「Butterfly Kiss」PVの各衣装。
開演は18:06頃。Gt,Bs,Dr,Key,Gtのサポートです。メンバー登場後、おなじみの
イントロが流れます。ちっひーは…センターの段の上に登場。
1. 嵐の中で輝いて
間奏で下段へ移動します。唄は無難にスタート。
MC 「みんな、今晩は。米倉千尋です。私の10歳の誕生日に皆さんようこそ来て
下さいました。10年分の思いのたけを込めたいと思いますので、最後まで楽しんで
いってください。」
2. Buttefly Kiss
唄が少しシャープ気味なのは、本人の気合の入り方が影響しているのでしょう。
3. FEEL ME
だいぶなじんできた感じです。高音は少し苦しそう。
4. 約束の場所へ
この辺りもまだシャープ気味。
MC 「みんな、改めまして今晩は、米倉千尋です。“Chihiro Yonekura 10th
Anniversary Special Party”へようこそ。1996年1月24日にデビューして、
10歳になりました。今度からはこっちの歳でいこうかと。サイズ的には10歳
くらいですが。時間の許す限り私の唄を届けたいと思いますので、最後まで
楽しんでいただければ。」「ピアノのエンディングが気に入られて、
『さんまのスーパーからくりテレビ』のエンディングに使われていた曲を。」
5. Believe〜あなただけ映したい〜
6. 夏の終わりの花火
7. 犬と赤いフリスビー
おどけた唄い方をしていますが、この辺りの音程はかなり怪しげでした。
8. 桜色の街
徐々にフラット気味になります。かなりのハイペースで進んでいただけに、
この辺りが一番大変だったところかも。
MC 「(客の声援に)サンキュッ!真に受けやすいから本気にしちゃうよ。」
オフィシャルサイトのBBSをよく見ているという話。グローバルな展開になって
きたということで、海外から来ているお客さんを尋ねます。台湾から来た人が
いたようです。旧暦の元旦にあたるらしいこの日、「明けましておめでとう。」
ここで簡単にメンバー紹介。一番古くからサポートに入っていたのは
五十嵐勝人さん(Gt)。1週間遅れで入った高山和芽さん(Key)は、最近お笑いの
陣内智則さんに似ていると言われるとか。その次にサポートになったのは
岡野大介さん(Dr)、斉藤昌人さん(Bs)、小板良助さん(Gt)と続きます。
今回のライブで全曲やりたかったけれど、時間の関係でできないので、
メドレーにした。
9. オレンジ色のKissをあげよう〜心からSHINING STAR〜Bridge〜星になるまで
10. 未来の二人に
MC 「この曲(「未来の二人に」)がなければ米倉千尋になっていませんでした。
1994年に事務所に所属して、この曲を聴いてもらった思い入れのある曲です。」
ここで1996年から2006年までの世の中の出来事や流行とちっひーの主な活動を
紹介します。
11. ALIVE
MC ここでゲストとして鵜島仁文さんが登場します。鵜島さんは、ちっひーに楽曲
提供をしています。
12. WILL
鵜島さんが前半唄い、間奏で移調して後半はちっひーが唄います。
13. Carry On
この曲も鵜島さんと。鵜島ここまで。メンバー紹介に続けて次の曲へ。
14. Return to myself
15. Little Soldier
16. 遠くへ
振り絞るように唄っています。
17. 永遠の扉
MC 「みんな、熱くなりましたか?10歳の誕生日に集まってくれてありがとう
ございました。10年間、前だけを見つめて歩き続けてきました。いろいろな
人に支えられて進んできた一歩一歩、しっかりとした道になってきたと
思います。希望の未来に向かって、自分を信じ、みんなを信じ、歌を信じて
進んでいきたい。」
18. いつの日か
ここで本編終了。20:05頃。アンコールになります。再登場は20:10頃。
MC 「アンコールどうもありがとう。」ここでちっひーはギターを構えます。
E1. 約束
スケール感のある唄でした。一休みした後だったからか声も安定していて、
この日の曲の中では一番良いできだったように思います。
MC 「(「約束」は)自分の曲で初めてギターを憶えた曲。」
ここでグッズ紹介、ツアーの告知。
E2. It's a beautiful day
お客さんとお約束があり、タオルを振り上げながら唄います。以前can/gooと
対バンしたときにヒントを得たのかもしれません。
E3. トムソーヤの冒険
E4. 僕のスピードで
MC 「みなさん、また熱くなりましたね。」
デビュー10周年をお祝いして、サポートメンバーからプレゼントがあるとのこと。
誰がプレゼントを渡すかということになり、初代ディレクターの佐藤さんが
登場するドッキリ企画でした(佐藤さんは現在、現場を離れて法務を担当されて
いると思います。かつてはちっひーのイベントの司会などもしていて、私も
いろいろとお世話になりました)。佐藤さんが昔のエピソードを紹介します。
渡辺なつみさんに影響されて作詞を始めたいと言い出した頃、詞ができたと
電話がかかってきて、その頃だと普通ならFAXとかなのに「書き取ってください」
と口頭で歌詞を言われた、という話など。
E5. To Your Heart
成り行き上、佐藤さんもギターを弾くことに。かつてはデビューしていたことも
あるということですが、CDで「To Your Heart」のギターを弾いているのも
佐藤さんとのことです。
MC 「レコーディングのブースにいた頃を思い出しました。10年後もまた、このような
パーティーが開けたらと思います。」
E6. 10 YEARS AFTER
ここで20:50頃。ダブルアンコールになります。
MC 「永遠にこうして一緒にいたくなる。」前日にちっひーのお姉さんが結婚したと
いう話があり、父が倒れて家を出て一人暮らしを始めた頃、暗い気持ちになった
ときに支えてくれた曲を。「みんな家族と思っています。」
E7. FRIENDS
最後に鵜島さんが登場し、メンバーやスタッフを代表してメッセージを伝えます。
さらにプレゼントとして10年もののエレキギターを贈呈。
終了は21:05頃でした。まるまる3時間のライブは結構長めなのですが、
10年間を振り返る意味では、まだまだ唄っていない曲もたくさんあり、
10年の重みを感じさせます。古い歌(特にあまり唄っていない歌)も聴けたのは
良かったですね。ちなみに、「オレンジ色の…」はバヤリースのCMソングで、
前述の「さんまの…」のスポンサーでもあったため、一時期はCMとエンディングで
ちっひーの歌が流れる、という状態だったことを思い出します。この曲もライブでは
あまり唄うことのない曲です。
今回はペース配分という意味で、ちょっと中だるみ的なところがありましたが、
ステージを大きく使った元気なステージで、ちっひーらしい内容だったと思います。
前半で良かったのは「FEEL ME」、中盤は「未来の二人に」、後半は「遠くへ」、
「約束」といったところでした。特に「未来の二人に」は、当時から未来を意識して
この曲を聴いていたこともあり、いろいろと思い出したり振り返ったりできる曲です。
10年間の世間の話題のコーナーは、もう少し工夫が欲しかったかもしれません。
世間一般のこととリンクさせて10年を振り返るよりも、楽曲とお客さん自身の思い出を
リンクさせられるように振り返ってもらう内容にした方が、よっぽど意味深いと
思います。むしろ、聴く人が曲を聴いて当時を振り返られるような、そういう音楽を
目指すべきでしょう。
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かみと,2006