四谷天窓.comfortで佐野安佳里さんのライブを見てきました。彼女のライブは 見たことが無かったのですが、10年来お世話になっているオフィス瀬戸さんが 手がけようとしているアーティストとのこと。

○佐野安佳里
  PfVo。和歌山出身。
 1. 灰色の空
 MC 東京での初ライブ(オフィシャルサイトでは2002年3月に「東京初ライブ」の記載が
    あります)。
 2. 月もいない夜
    最初のオリジナル曲とのこと。
 3. 紅色
 MC 10ヶ月前まで和歌山に住んでいた。
 4. 祈り
 MC 弾き語りは6年くらい。
 5. 太陽
  ややJazzやR&Bのテイストを感じさせる雰囲気で、キーはやや低め。唄そのものは
  安定しています。1984年1月生まれとのことなので22歳のようですが、大人っぽい
  しっとりとした唄い方でした。ずっとミドルテンポの曲が続き、普通のバラード
  といえる曲は「紅色」、最後の「太陽」はアップテンポで明るめの曲でした。
  前半の雰囲気は悪くないものの結構単調になりがちで、ミュージックバーのBGM的な
  域を出ていません(実家はBarらしいですが)。メロディーが複雑なのに演奏が
  シンプルであったり、唄い方も比較的盛り上がりに欠けている点が、BGM的な印象に
  なってしまう要因かと思います。フェイクも型通りの印象で、もっと自由に唄っても
  良さそうです。

○イクラ
  ミニギターの弾き語り。
 1. 聖人君子
 2. 二人なら
 3. 大阪
 MC 今年のテーマは“祈り”。
 4. 海の向こう 空の下
 5. 祭りのあと
  大阪出身(?)で立て板に水のごとくよくしゃべる女の子です。やや尖った印象のある
  鋭い声で元気なステージでした。バラード調の曲もしっかり唄えているのですが、
  ミニギターのためか、どうもコミカルに聴こえてしまいます。なんだか0930とか
  dicotとかを思わせるような雰囲気でした。

○ka-pann
  Gt,Vo(女)のユニット。
 1. DEEP
 2. ここ
 3. 君の住む街
 4. As time goes by
 5. 変わらない
 6. 朝
  唄い方は素直で透明感のある声質です。若干低音域が怪しいところはありましたが、
  唄そのものはそれほど悪い印象はありません。楽曲が全体的に不自然なものが多く、
  曲としての統一感が図られていない気がします。素直な曲を唄えばよいのにと
  思ってしまいます。

○水越美智子
  Gtのサポート。
 1. “あなたに続いていく季節の中…”
 MC 北海道出身。この日は母親が見に来ているとのこと。
 2. 北の方へ
 MC 19歳のときに上京してきた。
 3. 心の虹
 4. ずっと
    この曲からはPfVoになります。
 5. つつましい花
  鼻にかかった声で深めのビブラートが印象的。唄い方や声の響きは稲田光穂さんを
  思わせるところがありました。ややフラット気味のところが気になりますが、
  丁寧さは感じられます。でもイントロや曲中でやり直した曲が2曲ほど。
  「心の虹」のサビがほとんどファルセットなのはもったいない気がします。

○小野ゆかり
  Pfのサポート。
 1. “日射し遠く君は走る…”
 MC 天窓7daysの5日目。
 2. もしも明日が(わらべ)
 3. FOLK ROCK GIRLメドレー
    アルバムの11曲をメドレーにして唄っていました。
 4. 月の花
    曲の途中からGtVo。
  どことなく物悲しい雰囲気で、思いの深さを感じました。ステージ慣れしていて
  世界観がしっかりしている印象です。アルバムの曲のメドレーは、曲の変化が
  少ないためか、同じような曲が続いているように感じてしまいます。今回の構成では
  なかなか工夫しにくいところかもしれませんが、もう少しバラエティに富んだ
  ところが感じられると良かったように思います。


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copyright かみと,2006