表参道FABで行われた長谷川都さんのライブ“歌種その39”を見てきました。 今回のテーマは“みどり”、映画は『深呼吸の必要』、音楽は「JUNTOS」 (Ivan Lins)、食べ物は“長谷川おにぎり2”(ささみと焦がしネギのごま油和え、 筍の炊き込みボール)、飲み物は“スッキリグリーンジェット”(ミントのリキュール)、 “さっぱり緑ちゃん”(緑茶)。
 『深呼吸の必要』は単館上映だった2004年の邦画です。公開終了間際、「この日の この回しか観る機会がない」という中、いっぱいのお客さんで立ち見となった映画 でした。その日の夜には長谷川都さんのライブがあったと思うので、多分7月11日。 アンケートに映画のことを書いた記憶があります。ノベライズを読んだ後にも アンケートに書いたかもしれません。東真紀さんや東川亜希子さんとのライブや 今回の『深呼吸の必要』など、ずいぶん前にアンケートに書いていたことなどを 最近になってやっと読んでもらえたのではないか、と思ってしまします。
 それから食べ物は今回も食べていませんが、歌種TSUU-SINGには“旬の炊き込み ボール”となっていました。勝手に“筍”の誤字と判断してしまいましたが、 何か旬のものを炊き込んだのかもしれません。

第1部
 0. うふふ
 1. あいのくに
 MC 歌種その39、今回は“緑”がテーマ。
 2. 幸福の木
 MC 猫が観葉植物をかじってしまうので、猫用の草を買ってきた。ところが、
    土と種が入っていた。草が育つまでどうしようかと思っている。
 3. 愛のかたち
 4. 月が消える丘
 MC サブステージへ移動します。移動中に流れたオルゴールのような音楽は自作。
 5. すてきなふたり
 MC 再びメインステージへ。
 6. ミルク
 MC 映画『深呼吸の必要』について。映画は、宮古島でさとうきびを刈るアルバイトに
    訪れた若者の話。それぞれが挫折を経験し心に傷を持ちながら、きび刈り隊に
    参加している。嵐の夜、さとうきびが心配になった若者たちに「ダメになったら
    最初からやりなおせばいいさぁ。またダメになったら、また最初からやりなおせば
    いいさぁ。」と笑うおじぃとおばぁに、少しずつ立ち直る勇気をもらう。
    都さんも事務所の社長失踪という、ある種の挫折を経験することになってしまい、
    “またやりなおせばいい”と勇気付けられたようです。
    宮古島旅行で感じたことを曲にしたもの。
 7. 流れゆくもの
    この曲では入倉リョウさん(Dr)がサポートします。
 MC 「自分の中からいろいろなものが解き放たれて、穏やかで楽な気持ち。」
    毎日を大事に過ごそうと思っている。
 8. はなうた

第2部
  サポートは入倉リョウさん(Dr)、高井亮士さん(Bs)。うふふゲストは樽木栄一郎さん。
 MC 「思い残すところなくやっちゃおうと思います。」
 1. ミスターボビー(樽木栄一郎)
 MC 樽木さんの妄想癖について。近頃、見かけた人の人生を想像している(そんなこと
    私は中学生の頃からやっているので結構普通のことだと思っていましたが、
    このごろの日本人は想像力が低下しているとのことですので、他人のことを
    想像する、さらには思いやるといったことは珍しいと言えるのかも)。
 2. わたしはおんなのこ
    樽木さんが唄います。
 MC
 3. 風をあつめて(はっぴぃえんど)
 MC 次は都さんからのリクエスト曲。良い曲なのにCDになっていない、出し惜しみする
    という話から、樽木さんが「親子丼は鳥肉と卵を分けて後から肉を食べる。
    好きなものは後に取っておく」という話に。
 4. 魚(樽木栄一郎)
 MC
 5. 風の通り道(映画『となりのトトロ』より)
 6. こころの声
 7. 風まかせ
 MC 樽木さんのゲルマニウム温浴体験について。女性専用が多い。付き添いの人だと
    思われ、それでもなんとか入れてもらったけれど狭い個室だった。本を用意して
    もらったものの、温浴中は手を使えないので「言っていただければページを
    めくりますから」とのことだったのに、そのお店の人は個室から出て行って
    しまって、同じページをずっと眺めることに…。
    樽木さんの都さんに対する印象について。「命に敏感な人」わかりやすい内容で
    ありながら、歌詞の裏には命を持つものに対する愛情であふれた隠しテーマが
    潜んでいる。詩を書く人は詩に深い意味を持たせるものだけれど、そういう曲を
    毎月のように生み出す才能はすごい。
 8. 愛ゆらら

アンコールになります。
E1. おんなじ空の下
    樽木さんとサポートも含め全員で。

ダブルアンコール。
 MC 「うまく言えないから唄うのかな。」
E2. 歌を紡いでうたうひと
    都さん一人のステージ。

 前半は声もしっかりしていて、ころころと転がるような「幸福の木」など、 軽快に進行していきます。「月が消える丘」の辺りは少し揺らいでいる感じ。 後半は勢いがあり、「風まかせ」で落ち着いた声を聴かせてくれました。
 歌種も次回は最終回となります。都さんがライブ活動を休止すると発表することに なった背景には事務所の問題などいろいろあると思いますが、都さんは “歌を紡いでつむいでうたうひと”であってほしい。
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copyright かみと,2006