吉祥寺Star Pine's Cafeでジムノペディのワンマンライブ“雨宿リサイタル”が
行われました。今回もまた盛況で客席はスタンディング、約400人のお客さんでした。
開場時間に入場し、今回新たに発売されたグッズを購入します。今回からポコペディ
なるジムノペディの別名バンドのグッズ(CD)が発売開始となりました。
まぁ、わかりやすく言えばクラムボンに対するクジャムボンみたいなものでしょうか。
今回のCDはあくまでもグッズという扱いであって、前のレーベルとの契約上、
正式なリリースができないとか、そんな裏話がありそうです。
開演までの時間が1時間あるのですが、18:38頃にまるでスタッフの如く笹沢さんと
ナオミさんがステージに登場。「音合わせお願いします」と公開リハーサル風に
唄い始めます。
R1. 屋根裏Bear(ポコペディ)
1曲だけでしたが、突然の演奏にお客さんも驚いた様子で、歓声まで上がって
いました。私は二人の演出に思わず笑ってしまいましたが。
本編は19:08頃スタート。
0. スタッカート(Prelude)
MC
1. 恋じかけのワルツ
2. ヒメゴト花火
MC 「今晩は、ジムノペディです。“雨宿リサイタル”へようこそ。本当に雨が降って
雨宿りな感じで最後まで楽しんでいってください。」
3. 花オルゴール
4. 傘もささずに
5. 片道キャンドル
MC 「(静まり返っている客席に)ざわついてください。メンバーは天邪鬼が揃って
いて、本当に雨が降っちゃって。」「今回は待ち時間に暇つぶしのために
Gymnoteなるものを用意しました。」
Gymnoteはナオミさんが編集長のA4サイズ1枚のジムノペディ新聞。今後は
ワンマンライブごとに発行予定とのことです。
6. お医者様
MC 「願っても叶わないかもしれない、思っても伝わらないかもしれない、
泣いても泣いても仕方のないことかもしれない、それでも私はやめられない」
7. サリエリ
8. やっと、ひとくち
9. スタッカート
MC 「もうちょっとざわついてください。」
ナオミさんによるアンパンマンの話。「アンパンマンを見ていて、27歳になって
初めてばいきんまんの魅力に気付いたんです。ばいきんまんってドキンちゃんに
めちゃくちゃ優しい。」どんな気まぐれなわがままだって聞いてくれるし、
UFOだって作れてしまう。「いろんな人に優しくする男はちょっと…。」
「アンパンマンのおもちゃを、23歳の誕生日にリーダーからもらった」
10. 夢ならクリムゾン
11. ジュ/トゥ/ヴ
12. ジェリー
MC 「そろそろお別れの時間となりました。」
ポコペディのCDやグッズについて。「やってみたいと思っていることをやらないで
いると、年ばかりとってしまっていつまでもできない。とことんやってみたいと
思ってポコペディやインターネットラジオをやることにしました。」
秋か冬にジムノペディのアルバムを発売予定とのこと。
13. テヌート
14. エトピリカ
本編終了。アンコールになります。
E1. スーパードクター(ポコペディ)
MC ポコペディの「スーパードクター」をカバーさせていただきました。
E2. 13
E3. トレモロ
メンバーがナオミさん手製の黒猫の人形を客席に投げ込みます。
ダブルアンコール。
MC ナオミさんと笹沢さんだけが登場。まずは黒猫の人形を笹沢さんが投げ込みます。
「聴けなかった人がいるとかわいそうなので。」
E4. 屋根裏Bear(ポコペディ)
MC 全員がステージに登場し挨拶。「いつもジムノペディの応援をありがとう
ございます。これからもジムノペディをよろしくお願いします。」
今回のライブは、1曲目からナオミさんの調子が良さそうだということが感じられ、
いつも以上に音のノリがよくて、ジムノペディらしい繊細な響きやグルーブ感などの
混沌とした世界観がよく出ていたと思います。「ヒメゴト花火」「片道キャンドル」
「スタッカート」「ジュ・トゥ・ヴ」「ジェリー」など、良かったと思う曲も多く、
充実した内容でした。精神的な余裕が感じられたのは、自分たちの信じていること、
描いていることがしっかりと形にできている達成感があったのかもしれません。
「テヌート」の中で「スタッカート」のフレーズがリプライズされるなど、統一感に
よるライブ全体を通しての本流部分の美しさと、ポコペディのような飛び道具(!!)に
多面的でありながらメビウスの輪の如く表裏一体となった部分が感じられて、
存分に楽しむことができました。ちょっとお客さんが過剰反応だったと思いますが、
調子に乗せるともっといろいろなことをやってくれそうなので、ますます盛り上げて
いってもらいたいものです。土日のワンマンライブでStar Pine's Cafeはちょっと
苦しいかもしれませんが。ポコペディのライブを小さなところでひっそりやるとか、
ジムノペディらしい多面的なところが出てくると良いですね。
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かみと,2006