初台The DOORSで小林未郁さんのライブを見てきました。今回はちょっと変わった
イベントで、プロデューサの福田さんがプロデュースしている華子さんとのジョイント
ということになります。イベント自体は爆風スランプのバーベQ和佐田さんが主催する
もので、彼が声をかけたアーティストが出演するものでした。MCとしてお笑いの人が
出ていましたが、音楽イベントは初めてらしく、なかなか寒い(冷房も効きすぎ)MC。
○SOL MOUNTAIN
Bs(女),GtVo,Dr,Gt,Key(女)という構成。ストレートな唄い方ですが音程はフラット
しています。ぶっきらぼうな唄は、ちょっと粗雑な印象になってしまっていました。
○小林未郁meets華子
まずは未郁さん一人で登場します。
1. ブランコ(小林未郁)
ア・カペラで唄います。
2. 玩具サーカス<開幕篇>(小林未郁)
この曲からプロデューサの福田さん(Key)がサポートとして入ります。この日、
未郁さんは演奏しません。
MC
3. くびわ(小林未郁)
MC 福田さんの解説。爆風スランプのサポートをしていたという古いつながりで、
今回のイベントに出演している。一押しのボーカリストをとっかえひっかえ出す。
ここで未郁さんが華子さんを呼び込みます。「山形産」と紹介していました。
4. “答えならここにはない…”(華子)
5. 今までよりずっと(華子)
MC 華子さんが未郁さんを呼び込みますが、お客さんを巻き込んで「みかちゃーん」と
呼んでいました。未郁さんはこういうのが苦手ということで、照れながら登場。
6. 極印No.2(小林未郁)
オケを併用しています。
7. 鐘突き男の恋(小林未郁)
この曲もオケを併用
MC 再び華子さんのステージになります。
8. 君の知らない夕焼け(華子)
9. たんぽぽ飛行(華子)
MC 最後は未郁さんと華子さんの共演。
10. ハテヌイノチ(小林未郁)
1コーラスと2コーラスで上下パートを変えています。
未郁さんは緊張していたのか、音程が離れているところで時々微妙に外すことが
ありました。ボーカルに専念していることもあり声の出方はしっかりしています。
「極印No.2」はクラブ系の曲の雰囲気が出ていて、雰囲気が良かったと思います。
「くびわ」のポップな感じ(歌詞は全くポップではない)が出ていて、福田さんの
演奏が効いています。
華子さんは葛城ユキさん系統のハスキーな声で、ポップス系バラードでの
せつない唄い方が似合っていると思います。雰囲気的には女性版上田正樹さん
といったところ。高音域が声になっていなくて、未郁さんの曲を唄ったときは
かなりきつそうでした。MCでは極端なほどに山形弁を出していて、かなり意識的に
なまっているように感じました。
○南谷朝子
GtVo。サポートでDr,Gt。
1. “何の予感もなかった…”
2. “あの星どこから生まれたの…”
3. すかしてんじゃないよシンデレラ
4. ゴーストストリート
5. 8.15長崎
6. 記憶の扉
7. “朝の光の中で僕は…
8. 梅雨の沖縄
9. “あの日はいつの間にかどこかへ…”
声はやや太めで年季の入った唄い方。60〜70年代のフォークとか、反戦活動とか
政治的な思想を感じさせるようなフォークロックを思わせる曲でした。ずっと
厳しい表情で唄っていて、見ていると怖いくらいでした。PAがなっていなくて、
ギターの低音域がずっとハウっているのですが、南谷さんがPAさんにギターの音を
下げるように指示を出したのに一向に効果がなく、PAをにらみながら唄っていた
ようにすら見えました。気持ちはわかります。
○WHO
京都出身(?)の女性ボーカル。サポートでGt、3曲目からKey(女)も入ります。
1. Come Together(The BEATLES)
2. Satisfaction(Rolling Stones)
3. IMAGINE(John Lennon)
4. Desperado(EAGLES)
5. 花(喜納昌吉)
6. If it makes you happy(Sheryl Crow)
このようなイベントライブは初めてとのこと。すべての曲がカバーでしたが、
雰囲気はミュージックパブの専属ボーカリストっぽい感じ。声質は中村あゆみさん系
のハスキーボイス。会場が静かに聴いている状態を不安に思ったのか(こういう点
からも普段ざわついたところで唄っているのではないかと推測できます)「IMAGINE」
はレゲエバージョンがよかったのでは、というGtの話を受けて、少しだけレゲエで
唄っていました。どちらにしても曲のイメージよりも軽めの内容になってしまって
いましたが。
○響子&運命のBAND
Bs,GtVo(女),Percのアコロック系。
1. 100円ライター
2. ダミー
3. 流星群
4. 誇り高き石ころでいたい
5. 東京サバイバルレース
6. 記憶喪失
7. ダンボールの城
8. 火傷
9. 自分の足をお舐め
10. アゲハ蝶革命
11. アダルト・チルドレン
ほとんどMCなしで立て続けに唄っています。激しい曲が多く、ややアングラ気味な
ところがあります。ある種の怨念を感じさせるところもありました。似たような曲
が多いので、何曲唄っているのかわからなくなる感じもあったりして。かなり
イタイ印象ですが「東京サバイバルレース」のメロディーや「火傷」の雰囲気が
似合っていたと思います。
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かみと,2006