いいくぼさおりさん、平絵里香さん、ハセガワミヤコさんの出演するライブが
渋谷7th FLOORで行われました。
○河合杏林
1. “クラクション鳴らし…”
2. 石ころ
3. 雨つぶ
4. 羽
彼女のライブを見るのは2回目。まだ若い(17歳)ということもあって、技術的には
まだ出来上がっていない印象が強く残ります。器用に唄っているけれどあまり深みが
感じられないというか、チビッコのど自慢に出てくる子供が取って付けたように
唄っている感じに似ています。ステージ自体は堂々としていて良いのですが、
自信に裏打ちされているのではなく、経験不足や無知による怖いもの知らずなのかも
しれません。
○いいくぼさおり
1. テトリス
2. ドミノワルツ
3. 教室
4. チュウ
5. 眠れぬ夜のシンフォニー
6. 告白
声、唄い方、演奏ともにインパクトあります。「ドミノワルツ」ではそのへんの
ピアノ弾き語りなど一蹴するような演奏でした(若干危ないところはありましたが)。
テンポと強弱のメリハリ、唄い方がしっかり考えられている上に実現できている
「眠れぬ夜のシンフォニー」や、唄い方とアレンジがシンクロしている「告白」
など、どの曲も良い内容でした。
3歳からピアノを習っていて、昨年3月に音大を出た24歳。音大では声楽を専攻し
オペラを唄っていたとのこと。
○平絵里香
1. “喜びの中に潜む…”
2. “夕暮れ空は赤く…”
3. 庭
4. 銀の帯(?)
5. ニュートラル
6. 甲州街道
7. バニラ
8. タイトル未定
いいくぼさおりさんが英才教育で鍛えられたとするなら、平さんは野生の中で
たくましく生きてきた感じがあります。コード進行とか演奏方法とか、いかにも
自己流であることが平さんらしさなのですが。「庭」はボバンで披露されている曲。
平さんの曲ではあるのにソロの曲とは趣が違う気がして、ボバンの素直なメロディー
が浮かんできます。
○ハセガワミヤコ
入倉リョウさん(Perc)のサポート。
1. ミルク
2. 空の見える公園
3. 忘れないよ?
4. 大丈夫
5. ほんとうの恋のお話
6. はなうた〜明日が思い出になるまえに〜
7. 満ちてゆく
昨年6月いっぱいで活動を休止し、1月21日に正式に活動を再開した長谷川都さん。
活動休止と再開も2回目(いわばバツ2)となると普通なら厳しいものがあるのですが、
これからもマイペースで好きなように活動していくのでしょう。技術的には活動休止
前の状態にまだ追いついていない感じ。ミスタッチが結構あるのですが、まるで
開き直ったように振り返ることの無い音は精神状態が反映されていたのかも。
指ごとの力のバランスがとれていないようにも感じられます。声もまだムラが
感じられて、On/Offの切り替えがあるかのような唄い方になっていました。
まぁ、そのうちに復調することでしょう。
この日のライブでは、いいくぼさおりさんの秀逸さとエネルギーが強く感じられた
気がします。
ライブ後はプレゼントが当たるじゃんけん大会でしたが、サクッと移動しました。
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かみと,2007