2日連続で赤坂グラフィティです。今回の目当ては初ライブとなるcosmo。 活動休止したSugar Mamaのメンバーと、事実上活動休止のジムノペディのメンバーとで 結成されたバンドです。

○Oops☆
  Key,Bs,Vo,Dr,Gt。1曲目でゲストボーカルとしてクボフミトさんが参加して
  いました。半分はカバー曲で、ポップスからAOR系といった路線。

○木製の椅子
  Bs,Key,Dr(女)のサポート。ドラムは中原由貴さんでした。先日の渋谷乙に続いての
  ライブになったのですが、前回よりは音に丸みがあって印象は良かったです。
  2曲目と最後の曲が比較的好みのタイプ。

○紅月ノリコ
  Bs,Drのサポート。全体的に前向きな勢いを感じました。音としての雰囲気もよいの
  ですが、やや聴き流しがちになってしまいます。そんななか「雑踏」「原石と宝石」
  などが印象的(タイトルの印象という気もしますが)。

○cosmo
  Bs,Gt,Dr(女),Vo(女),Gtという構成。ボーカルはSugar Mamaの林由姫さんで、太めで
  ハスキーな声質。ロングトーンでのビブラートのかけ方がミハラカオリ+さんを
  思い出させます。バンドとしてはギターロックというか、スイングとかジャズとか
  混沌とした雰囲気で、ジャムセッションを聴いているかのような不透明感。そんな
  こともあり楽曲的にはあまり好みのものがなく、一番良かったと思うのは、半ば
  自主的だったアンコールでの曲でした。

 ということでジムノペディはpezite(ナオミさん(Vo)、小林さん(Sax))と cosmo(川崎さん(Dr)、西さん(Gt))に分裂している状況ですが、楽曲的にはpezite (ジムノペディで聴き憶えがあるという意味ではなく)、演奏的にはcosmoといった ところでしょうか。どちらも一長一短があり、とても中途半端なレベルにあると 思います。

 ジムノペディはとてもバランスがよいバンドで、椅子の足にたとえるなら(失礼な 例かもしれませんが)、6本でも全くグラグラすることもなく、きれいな正六角形に 配置されている印象でした。そこから正六角形の1辺をなす2本の足が抜け、 椅子として置いておくことはできるけれど、安心して座ることができない状態に なりました。多少グラついてもいいから臨時の足を用意できればよかったのですが、 2本ずつに分かれてしまい、もはや椅子として置くことすらできなくなりました。 分かれた先で組み合わせた別の足は向きや長さがかなり違っているので、どちらかを 削るなり継ぎ足すなり、向きを修正するなりしなければバランスは保てません。
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copyright かみと,2007