夜は新高円寺、下北沢コースを想定していたのですが、丸の内線の新宿駅ホームで 気が変わって青山音楽室へ。紫門さんのライブを見てきました。

第一部
 1. 福音
    紫門さんのKeyVo弾き語り。
 2. ボタン
    この曲から太田美知彦さん(Key)のサポートが入ります。
 3. かさぶた
 4. あなたに会えて
    この曲からは新プロデューサでもある関雅夫さん(Bs)のサポート。
 5. 緋の花
    この曲ではサポートの二人がGt。
 6. 蛍
    Key,Gtのサポート。

第二部
 1. Close to you(カーペンターズ)
 2. 海を見ていた午後(荒井由実)
 3. がんばれがんばれ(SION)
    この曲ではKey,Gtのサポート。
 4. Grand-Pa
 5. とおりゃんせ
    この曲ではKey,Gtのサポート。
 6. S〜陽のあたる場所〜
 7. Weekend Milk
    この曲ではGt,Bsのサポート。
E1. つばさ(本田美奈子)
E2. やすらぎ

 全体的に穏やかな雰囲気のライブで、声も良く出ていました。キーボードが入る ことで、滑らかさが出ていたと思います。とはいえ、アルバム『とおりゃんせ』を ふまえるとギターの曲も欲しいわけで、本業ではないギターのサポートはかなり 不安な感じでした。良かったと思うのは「S〜陽のあたる場所〜」でした。
 今回はお客さんの中に中学時代の同級生や先生が16人来ていたとのことで、 9月に移転が決定している青山音楽室には、立ち見を含め60人ほどのお客さんが入って いて満員状態だったのですが、そのうちの約1/4は同級生、他のお客さんもほとんど 紫門さんの身近な知り合いばかりという状況で、アットホームな雰囲気でした。 逆に言えば閉鎖的にも感じられるので、個人的にはもっとオープンなライブを やってもらいたいのですが、オープンなときは日本青年館でのイベントライブ だったりして、その中間くらいの活動が希望です。
 MCで印象的だったのは「お客さんの一人ひとりと縁があって知り合ってつながって いる。こうして唄っていられるのはその縁があるからこそ。感謝の気持ちがなくなった ときに、唄が伝わらなくなるのだと思う」という言葉。表現者としての本質をわかって いる発言と思います。たとえば比較のために、この日のHMV新宿SOUTH店でまきちゃんぐ さんは「CD買ってほしい。ダウンロードでもいい。要は私にお金が入ればいい。それで ジョーバを買います」と話していました。また、紫門さんは「“ありがとう”と “愛してる”は何度言っても多過ぎることはない」と話していたり。
 これまで7年間、丸山ももたろうさんのプロデュースで活動していたけれど、 今回から関雅夫さんにプロデューサーが変わったとのことです。私が紫門さんの ライブを見始めたのは、ももたろうさんのプロデュースになるちょっと前から。 初めて見た頃は「Far East」に代表されるようなバンドサウンドだったので、 この7年間の期間中に“大人の子守唄”というコンセプトに移行してきたといえるの でしょう。
 新プロデューサになったということで、第一部の1曲目は紫門さんのキーボード 弾き語り。弾き語りをするところは初めて見ました。これから本人の弾き語りが 増えてくるというわけではなさそうですが、新たなスタートを感じさせるには十分 でした。太田さんや関さんがギターを弾くことも珍しいということで、これも新たな スタートの一環ということでしょうか。アンコールでは太田さんの作品の「つばさ」 (本田美奈子さん)をカバーしていました。唄っている表情もより自然な感じに なっていました。
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copyright かみと,2008