小林未郁さんのワンマンライブが吉祥寺Star Pine's Cafeで行われました。 料金設定が高めであったこと、金曜日であったこと、大震災の影響など、 さまざまな要因でお客さんが少ないのではないかと思っていましたが、 ぎっしりと並べられた椅子でテーブルも少ないくらい満席で、大盛況と なっていました。
 19:40頃開演。第1部はフィレンツェ凱旋公演で、人形役の市川梢さんと 少女役の未郁さんの無言劇。

天井の高いステージですが、上のほうから二つの鳥籠がぶら下がっています。
ステージ上手側には首の無いマネキンがあり、未郁さんの黒いゴスロリの服が
着けられています。
和装の人形が登場。真っ赤な紐であやとりの途中の状態で止まります。
遅れて少女が登場、ポロンとピアノを弾いた後、動きが止まっている人形から
あやとりを奪います。しばらくあやとりで遊ぶものの、それに飽きると紙風船で
遊び始めます。やがてピアノの位置へと向い、唄い始めます。

 1. あやつり人形
    やや軽めで、さらっと唄っています。演奏中は人形が動き、あやとりで
    遊んだり、紙風船で遊んだりします。
 2. はんぶんこ
    中盤にグッと力がこもってくる感じ。歌詞に合わせて人形が片目をふさいだり。
 3. 群花
 4. かくれんぼ
    ややシャープするところあり。
 5. カラクリ遊園地
 6. カタマリ
 7. 糸蘭〜タガイニワスレナイ〜
 8. 毒
    人形が赤い紐をステージに張り巡らせ、ピアノにも絡めます。
 9. つまみぐい
10. 記憶ノ海
    若干シャープ気味になるところがありました。

曲間に少女が赤い紐を解きます。

11. 中庭の獏

人形が最初のあやとりの状態に戻り、終了。
20:39頃、ここで10分の休憩となります。
第2部は20:51頃スタート。小林未郁さんと市川梢さんによるフィレンツェの
苦労話など。現地の日本人の方がずっとイタリアンナイズされていたとか、
マネキンを持って行った苦労とか、現地のスタッフが勝手にCDを割り引いて
売っていたとか。

後半はアルバム『糸車』発売記念ライブとなります。21:02頃。

 1. 焙煎珈琲、挽き立てドリップ
 2. 透明な青
 3. 剥製と散歩
 4. せむし男の恋
 MC 元々「せむし男の恋」というタイトルだったが、当時のスタッフに「せむし」は
    放送で使えないと「鐘突き男の恋」とタイトルを変えた。結局放送で使われる
    ことはなかったので、これを期にタイトルを戻した、とのこと。
    最近の「鐘突き男の恋」からかなりアレンジが変わっています。
 5. 一輪刺し
 6. 闇市へ
 MC パンフレットとお土産のCD「鳥籠」、袋につけられたリボンについて。
    学生の頃、20代に成長するイメージはあったけれど、30代のイメージを持って
    いなかった。これまで関わった人たちによって自分ができているので、全ての
    人に感謝したい。
 7. 僕のお葬式

21:46本編終了。アンコールになります。

E1. ゆびきり
    ファルセットが若干怪しくなってきていました。

 あれもこれもと詰め込んだ内容はなかったこともあり、シンプルでストレートな ライブだったと思います。サポートが入っていなかったことも、唄そのものを 際立たせる効果があったと思います。全体的にはファルセット気味だったこともあり、 テンション高めの唄い方だったのかもしれません。 前半のフィレンツェ凱旋ライブは、いかにも和をアピールした内容でした。 市川さんと背格好や髪型が似ていることもあり、独特な日本人のステレオタイプを 植えつけてきたのではと思ってしまうほど。市川さんは、どうもkarutaさんに 見えてしまいます。 後半のアルバムの発売記念ライブは、比較的古い曲が多いこともあって、最近の 三拍子が多くなっている楽曲になる前の、時間の流れを感じました。
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copyright かみと,2011