伊藤サチコさんの企画ライブ“MUSIC LAB vol.9”が二子玉川KIWAで行われました。
彼女の実験的なライブという位置付けですが、さらに今回は自身がプロデュースした
ジブリのカバーアルバム『ジブリを聴きながら、上を向いて歩こう』のレコ発も
兼ねているということでした。小さな子供も楽しめるようにという意向もあった
ようでしたが、乳幼児は数名でした。そもそも開演時間は18時。
ステージにはカーペットが敷かれ、ソファーがあったりぬいぐるみや雑誌が置かれて
いたりと、“伊藤サチコさんの部屋”を想定した作りになっていました。
ハンドベルを持った伊藤サチコさんとサポートメンバーが客席を練り歩くように
1曲目を演奏しながら登場します。サポートメンバーはジブリのカバーアルバムの
レコーディングメンバー。岩田貴雄さん、榎本聖貴さん、土屋佳代さん、
井上順乃介さん。全員でmonoというバンド名が付けられたらしいです。
第1部
1. ドレミのうた(カバー、ミュージカル「サウンドオブミュージック」より)
ハンドベル演奏のみで唄はなし。
2. MUSIC LIFE
PfVo,Key,Gt,Perc,Gt。
3. カントリーロード(本名陽子,映画「耳をすませば」より)
4. もののけ姫(米良美一、映画「もののけ姫」より)
5. さようなら、木
6. 風船
トイピアノで唄います。
7. 君をのせて(井上あずみ、映画「天空の城ラピュタ」より)
小さな鉄琴を使っていました。
8. 僕の神様
9. ルージュの伝言(松任谷由実、映画「魔女の宅急便」より)
ステージのラジカセを操作して、自作のオケで唄います。
第2部
1. 風の谷のナウシカ(安田成美、映画「風の谷のナウシカ」より)
客席の隅で唄っていました。
2. 花の気持ち
3. となりのトトロ(井上あずみ、映画「となりのトトロ」より)
4. やさしいうた
今回のメンバーで作った新曲とのこと。
5. 宿題
スタンドマイクでサチコさんの演奏なし。
6. テルーの唄(手嶌葵、映画「ゲド戦記」より)
GtVoでした。間奏ではちょっとしたフレーズも。
7. 崖の上のポニョ(藤岡藤巻と大橋のぞみ、映画「崖の上のポニョ」より)
8. 上を向いて歩こう(坂本九、映画「コクリコ坂から」より)
アンコールになります。
E1. くすんだ壁
ピアノ弾き語りでサポートなし。
E2. いつも何度でも(木村弓、映画「千と千尋の神隠し」より)
サポートも含め全員で。
「MUSIC LIFE」の唄いだしこそ危なげな感じはありましたが、全体的にしっかりと
力強い唄でした。“MUSIC LAB”にふさわしいさまざまな試みが織り交ぜられていて、
ステージの床に座って唄ったり、サポートメンバーもいろいろな楽器を任されたり、
自宅で遊んでいるような雰囲気はよく出ていたと思います。一番印象的だったのは
「テルーの唄」で、思ったよりもちゃんとギターを弾いていたこと。デビュー前の
TEAR★DROPの頃はギターも弾いていたような話を思い出しつつ聴いていました。
サポートメンバーも楽しんでいたようですが、コーラスは微妙なところも。
何があっても許されるかのような雰囲気で進行していたので、はちゃめちゃに
ならないだけよかったと言えるかもしれません。
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かみと,2011